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見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
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寝子島駅前で見習いサンタの話を聞いた
トワ・E・ライトフェロゥ
は、
「しーめい、おわる、きょうのいつまでデス?」
と、ぐいと身を乗り出して見習いサンタへと問いを零した。
その勢いとどこまでも真摯な眼差しに目をぱちぱちとして、見習いサンタは、「ご、ごめん」とまずは一言。
「正確なところは、僕にも分からないんだ。使命を果たした時間が、僕にとっての今日の終わりだから」
街にささやかな奇跡が溢れた時、彼は消えてしまうということらしい。
トワは、とびきり真面目な顔で再び声を――
「あっ、いた! おーい、トワちゃん!」
……零そうとしたのだが、それは聞き覚えのある別の声に遮られた。
トワの元へと駆け寄ってきたのは、
鴻上 彰尋
。
彰尋、トワと共に暮らす友人の元に作りすぎたおかずを届けに行ったところ(彼らはご近所さんなのだ)、トワがまた迷子になったと聞いてあちこち探し回っていたのである。
(まあ、迷子というか遊びに行ったんじゃないのかなぁとも思ったけど)
とにかく、トワが見つかって何よりだ。
あいつが待ってるから帰ろう、と言いかけて、彰尋はトワが酷く真剣な顔をしていることに気づく。
そしてそんな彼女の前には、サンタ姿の青年が少し眉を下げてベンチに腰かけていて。
「ええっと……どういう状況?」
首を捻る彰尋へと、身ぶり手ぶりを交えながらトワが事情を説明する。
伝わりにくい部分は見習いサンタが言葉を添えてくれて、彰尋は何とか事のあらましを把握した。
「I was saved! アキヒロも、手伝う、欲しいデス!」
「えっ、俺も?」
どうやら、見習いサンタのお手伝いを更に手伝ってほしいという話のようだ。
トワの言葉に、彰尋は見習いサンタの方へと視線を移す。
見習いサンタは優しく笑って、「もし迷惑でないのなら」と彰尋にもサンタ帽を手渡した。
「ソシタラ、transform!」
元気良く宣言したトワが、ぎゅっと帽子を被る。
「Clothは……まほーしょうじょ、でもイイケド、サンタのお手伝いナラ……snow?」
そうして、彼女がイメージしたのは、
「Element! ゆきーのせーれー? デス!」
愛らしい雪の精霊の姿に変身したトワの姿に瞳を瞬かせて、彰尋も帽子を頭に。
「えっと……それじゃあ頑張ろうか、トワちゃん」
サンタ姿に変身した彰尋の言葉に大きく頷いて、雪の精霊は見習いサンタへとくるり向き直った。
「トワ、頑張るマス! Santa Claus、ゼッタイ待ってるデスヨ!」
念押しの言葉に見習いサンタが曖昧に頷いたのを肯定と受け取って、街へと駆け出すトワ。
「まずは、station行くデス!」
「って、トワちゃんそっち違う違う!」
彰尋の助けのお陰で、2人は無事に駅に到着。
早速困っている様子の男性を見つけたトワは、すぐにその人の元へと駆け寄った。
話を聞くと、キャットロードまでの行き方を知りたいという。
「Route guidance……アキヒロ、help! みーちーあーんーなーい、シタイデス!」
「はいはい、任せてトワちゃん」
男性を伴って、2人はそのままキャットロードへ向かった。
笑顔で礼を言った男性が去っていった後で、トワは賑わうキャットロードを見回して、
「Cat load は、Christmas requestいっぱいあるマス。こまてタラ助けるデス!」
気合十分、ぐっと拳を握ってみせる。
やる気に満ち溢れたトワへと、彰尋はそっと声をかけた。
「ねえ、トワちゃん。トワちゃんが一番やりたいことは何?」
問いに、トワは彰尋の顔を見上げてちょっとびっくりしたような顔をする。
彰尋、今日のトワは格別張り切っている気がして、そんな質問をしたのである。
「……トワ、Santa Claus手伝うデス」
「ふんふん、それであとは……」
「あとは……トワが助けタイは……」
トワは、彰尋にこっそりと耳打ちをした。
その内容に、彰尋は柔らかく破顔する。
「成る程。じゃあ、その為には誰かを幸せにする手伝いをしないとね。改めて、俺も手伝うよ」
彰尋にあたたかな笑顔と言葉を向けられて、トワもその顔を綻ばせた。と、
「……Lost child? まーいーご、居るデス! Her family、探すデスヨ!」
また助けたい誰かを見つけて、トワがぱっと駆け出す。
その後ろ姿を追いかけながら、彰尋は優しい苦笑を漏らした。
(俺が一番手伝わないといけないことは……間違いなく、トワちゃんの手伝いだな)
彼女の願いを知ったからこそ余計に、やりたいことをやらせてあげたいし、やりたくても手が届かないようなことがあればできる限りの力を貸したい、と思う。
2人で一緒に迷子の女の子の家族を見つけたら、
「Next! Balloon飛んでったデス? ならchase! トワが追いかけるマス!」
なんて、トワは次々にキャットロードの人々に小さな幸せを届けていく。
……尤も、ちょっと高い所に引っかかってしまった風船を掴まえたのは彰尋だったのだけれど。
次に見つけたのは、好きな子に贈るヘアピンを、転んで歪ませてしまったという男の子だ。
「Present、コワレタ、デス? アキヒロ、repair、デキルデス?」
「ああ、うん。それじゃあ、これは俺に任せて」
1回だけ使えるという奇跡の力を、今こそ彰尋は使うことにした。
トワの分の奇跡はまだ取っておく必要があるし、彰尋の気持ちとしても、トワには彼女の望むままにその力を使ってもらいたい。
半透明の包装越しにヘアピンをさっと撫でれば、その歪みは綺麗に直った。
「すごい! お兄さん、どうやったの!?」
「種も仕掛けもない手品だよ」
内緒というふうに人差し指を口元に当てて、悪戯っぽく笑ってみせる彰尋。
先ほどまで泣きそうな顔をしていた男の子の表情の輝くのを見て、2人は顔を見合わせて微笑み交わす。
その後も、2人はたくさんの人に笑顔を届けて回った。けれどその間、
「Small hope one chance。ダカラ、使わないデス」
と、トワは一度も奇跡の力を使おうとはしなかった。
やがて、空が夕焼けの色に染まる時間が訪れる。
辺りにはもう、トワたちの助けが必要そうな人もいない。
「アキヒロ、stationデス! Quick!」
「ああ、急ごう!」
トワの声を合図にして、2人は見習いサンタに出会った寝子島駅前目指して駆け出した。
「こまてる人にmagicは、使わないでも出来たデス」
懸命に走りながら、トワは彰尋へと改めて言葉を零す。
「だから、しめいおわたら、きえる、まえに! 届ける、ために、使うマス!」
息を切らせながら、けれどトワは足を止めない。
トワの両親は、いずれも最後の会話さえ満足にできないままに逝ってしまった。
その時の想いを覚えているからこそ、このまま見習いサンタとお別れはしたくない!
トワの傍らを走りながら、彰尋もまた、先刻耳にした彼女の想いが届くことを願う。
先ほどトワは、本当に助けたいのは一番困っていた人だと彰尋に言ったのだ。
(トワちゃんがやりたかったこと、伝えたかった想い……消えゆく彼にも、小さな奇跡がどうか届くように)
トワの、『みんなのありがとうの気持ちを見習いサンタへ』という願いは、今はもう彰尋の願いでもあった。
誰にとっても――もちろんあの年若いサンタにとっても楽しいクリスマスになりますように。
同じ祈りを抱えて、2人はただ懸命に街を行く。
「Thanks all、サンタに届けるヨ!」
誰かを幸せにできるなら、その言葉に含まれていない『誰か』を幸せにしたいと、そう願うのもきっといい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月13日
参加申し込みの期限
2015年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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