this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
それは、空が夜の色に染まり始めた頃のこと。
寝子島駅近くを通りがかった
木鈴 寧々子
は、その目に不可思議なものを見留めて思わず瞳を瞬かせた。
駅前のベンチに、サンタ姿の青年が腰かけて、夜空を見上げている。
優しい微笑を口元に浮かべたその青年の姿が、瞬間ふっと透き通ったように寧々子の目には見えたのだ。
(なんだか透けて見えるんだけど、まさか幽霊? ちょっと! 最近こんなことばっかりな気がするんだけど)
内心焦りながら、寧々子は幻なら消えろとばかりに目元をごしごしと擦る。
そうして、再び不思議な青年の方を見遣れば、
(……やっぱり消えない。っていうか、透け透けじゃなくなってる!?)
という具合に、青年は確かな実体を持ち、けれども変わらず優しい表情で瞳に夜空を映していて。
うーん、と、寧々子は胸の内に首を捻った。
(悪い者の気配ではない、気がするけど……)
そんなことを思ったその時、青年が、ふと寧々子の方へと視線を遣った。そして、
「こんばんは、お嬢さん。今日はいい夜だね」
なんて、およそ幽霊らしからぬ晴れた声で言って、口元を緩めてみせる。
話しかけてきた!? と一歩後ずさる寧々子へと、青年は「少しお話できないかな?」とのんびりと誘いの言葉を零し、傍らの席、ベンチの空いている場所を示した。
謎でいっぱいの青年の言葉にどう応じるべきか暫し迷ったものの、結局彼に付き合うことに決める寧々子。
自身の隣に腰を下ろした寧々子へと、青年はぽつぽつとその身の上を語り始める。
青年――見習いサンタの話を、寧々子は興味深く聞いた。
「へぇ、サンタクロース……の見習い、ね」
「そう、見習い。恥ずかしながらね」
「で、私も人のこと言えないわけだけど、あなたはこんなところで何をしてるの?」
寧々子の問いに、見習いサンタはくすぐったいような笑みを漏らす。
彼は、「待っているんだ」と言った。ある女の子と、そういう約束をしたのだと。
「だから――彼女が間に合うかどうかはわからないけれど、僕は最後の時までここにいようと思って」
幸せを受け取った人の明るい声は聞こえない、喜ぶ姿も見えない。
けれど、感覚でたくさんの幸せが街に溢れているのはわかるのだと見習いサンタは言う。
「力を貸してくれた皆のお陰で、今はすごく満ち足りた気分なんだ。約束を果たせないとしたらそれは寂しいことだけれど、このまま消えることに悔いはないよ」
「ふぅん。でも、仕事が終わったら消えちゃうっていうのも難儀な話ね。せっかくなら、クリスマスを一緒に楽しめたらいいのに」
寧々子が軽く肩をすくめてみせれば、見習いサンタは今度は音を漏らして笑った。
「何? 私、何か変なこと言った?」
「いや……ごめん。その、彼女も似たようなことを言っていたから」
「さっき話してた子が? ……そう。そうなんだ……」
瞬間、寧々子の頭にある考えが閃く。
寧々子は改めて見習いサンタへと向き直ると、
「ところで、あなたのその帽子や奇跡を起こす力ってのは『あなた自身』の力なの?」
と、問いを投げた。こくり、見習いサンタが頷く。
「帽子もそれに宿った力も、僕が生み出したものだよ。……ごく小さなものだけど」
「小さいか大きいかはどうでもいいの! ねぇ、まだ手伝うことって出来る?」
問いへの答えは、YESだった。ならばと、寧々子は話に聞いた帽子を所望する。
受け取った帽子を急ぎ被って、寧々子は目を閉じた。
不思議な力が、身体を包み込んでいく。
再び瞼を開いた時には、寧々子は女神を思わせるような神々しく麗しい衣装を身に纏っていた。
「変身、なんちゃって!」
「よく似合ってるよ、すごく綺麗だ」
「へっ!? あ、ありがと……って、い、いやそうじゃなくって!」
見習いサンタの反応に少し動揺する寧々子だったが、彼女はすぐに自身の目的を思い出し、
「とにかく今は、早く『ちいさな奇跡』ってやつを起こさないと、ね?」
と、見習いサンタへと悪戯っぽいような笑みを向ける。
「それで……君は一体、どんな奇跡を起こすつもりなんだい?」
時間は夜、残された時間はもうあまり長くない。
不思議そうに首を傾げる見習いサンタへと、寧々子は妖艶と言っても少しの差し支えもない、うっとりするような笑顔を一つ零してみせた。
「……ふふ、試してみよっか?」
そうして、寧々子が願うことは。彼女の望む誰かのための奇跡は。
「あなたが今夜限り、誰かと楽しいクリスマスを過ごせますように!!」
驚きに、見習いサンタが声もなく目を見開く。
その様子を見て、寧々子はころころと笑った。
「あなたが今日、『お手伝いさん』達を通してこの島に数々のちいさな奇跡を振り撒いたという『大きな奇跡』に対したら、これだってちいさな奇跡じゃない?」
「それは……なかなかに無理矢理な理屈、だね」
絞り出すような見習いサンタの言葉に、寧々子は「あははっ」と声を零す。
「……さ、あとは天にお任せってとこね?」
見習いサンタを呼ぶ声が聞こえたのは、寧々子が呟いたちょうどその瞬間だった。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月13日
参加申し込みの期限
2015年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!