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見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
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見習いサンタの話を一通り聞き終えた
ミルカ・アハティアラ
は、紫の瞳をうっとりと輝かせた。
「サンタさんのお仕事って、プレゼントを配るだけじゃないんですね!」
なんて、すっかり感激した様子のミルカである。
「子供も、そうじゃない人も、みんなを幸せにしてくれる、素敵なお仕事です……わたし、サンタさんのことがもっともっと好きになりました!」
真っ直ぐなミルカの言葉に見習いサンタは瞳を幾らか瞬かせ、その後で、少しはにかんだように笑った。
笑顔に笑顔を返して、ミルカは腕に抱いたサンタ帽を宝物を扱うようにぎゅうと抱き締める。
そうして、言葉の続きを柔らかく紡いだ。
「クリスマスはみんなが幸せな一日じゃなくっちゃ! もちろん、見習いサンタさんもそうですよ!」
「……僕、も?」
「はい! あの、ちょっと待っていてくださいね!」
言うなり、ミルカはサンタ帽を被ってキュートなサンタクロースの姿に大変身!
「すごい、わたしもサンタさんになっちゃいました!」
リボンやフリルの愛らしい衣装を煌めく瞳で一通り検めた後で、ミルカはぴしりと見習いサンタに向き直る。
「サンタさん、わたしが幸せを届けるお手伝いをしたら、サンタさんも幸せですか?」
問いに、見習いサンタは穏やかな笑顔で頷きを返した。
ミルカの表情が、ますます明るくなる。
「じゃあわたし、いっぱい頑張ってきます!」
満面の笑みでそう告げて、ミルカは見習いサンタにぺこりと頭を下げると、冬の街へと元気良く駆け出した。
と、街へと繰り出した小さなサンタは、あることに気づいてはたと足を止める。
「そういえば、どのくらいの人を幸せにしたらいいのか、聞いてませんでした」
ふと振り返るも、すでに見習いサンタの姿は見えず。
うーん、と頭を捻ったミルカだったが、じきに、
「でもたぶん、たくさんの人が幸せになればいいんですよね!」
という結論に辿り着いた。
ミルカが幸せを街に溢れさせるほど、あの年若いサンタもきっと幸せになれるはず!
「そうと決まれば行動あるのみです!」
そしてミルカは、重い荷物を抱えて往生している人がいれば手助けをし、道に迷っている人がいたら目的地まで案内してと、不思議な帽子の力には頼らずに、自分自身の手で街行く人々の心に灯りを点していく。
(サンタさんの帽子の力は、1回しか使えないから)
ならば、自分の力ではどうしようもない時にこそ、その奇跡の力を借りたい。
それまでは、ミルカができる範囲でたくさんの人の心をあたためるのだ。
そうやって健気に優しい幸せを振り撒いて歩いたミルカは、
(あっ、あの女の人……)
駅前に悲しげな顔で立っている若い女性を見かけて、すぐにその人の所へと駆けつけた。
「どうかしたんですか?」
女性の顔を見上げて、ミルカは真摯に問いを零す。
ミルカのあたたかな想いが伝わったのだろう、その女性は、ぽつりぽつりと話し始めた。
「私、今日島の外に引っ越すの。この島とはもうお別れなんだ」
「引っ越し、ですか……」
「うん、そう。そろそろ行かなくちゃなんだけど……」
待っている人がいるのだと、女性は少し寂しい顔で微笑んだ。
「でもきっと、電車が来る方が早いと思うの。というか、その人は来てくれないかもなぁ」
諦め顔で笑う女性の表情があまりにも切なげだったから、話を懸命に聞いていたミルカの胸もつきりと痛む。
(もしかして……待っているのは好きな人?)
とりあえず今のところ、ミルカには事の真相はわからない。
けれどミルカは、この人に悲しい気持ちのまま寝子島を去ってほしくないと強く思った。だから、
「だいじょうぶ、きっと来ますよ!」
口をついたのは、希望の光に溢れた励ましの言葉。
女性の待ち人がちゃんと彼女を見送りに来てくれることを祈りながら、
(わたしの力だけじゃきっと足りない……サンタさんの帽子の力も借りなくちゃ!)
頭の帽子をぎゅっと握って、ミルカは心からの願いを込めた。
そうして、女性へと力強く声をかける。
「お姉さんの待っている人は必ず、来ます!」
「ありがとう。でも……」
「信じてください! 笑顔で『またね』って挨拶しましょう! さよならじゃない、幸せな顔で!」
ミルカがそう伝え終えてから、間もなくして。
ミルカの知らない誰かの名前を呼ぶ声がして、女性がハッとその声の方に顔を向けた。
女性に駆け寄ってその手を取った男性は、間違いなく彼女の待ち人だろう。
「嘘……どうして、来てくれたの?」
「君の声が、聞こえた気がしたんだ。そしたらもう、居ても立ってもいられなくなって……」
男性の言葉を耳に女性は静かに泣いたけれど、それが幸せな涙だと感じたからミルカはそっと微笑んだ。
小さな奇跡は――女性の声にならない声は、確かに大切な人に届いたのだ。
「……幸せのお手伝い、わたしはできたでしょうか?」
ミルカの呟きに答えるように、優しい風が一つ吹いて銀の髪をそよと揺らした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月13日
参加申し込みの期限
2015年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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