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見習いサンタのお仕事を手伝ってください!
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場所は寝子島駅近く。
同じ高校の先輩である
北風 貴子
が駅周辺の美化活動に精を出しているのを手伝う
伊賀 解理
は、空き缶をゴミ拾い用のトングで掴み上げながら貴子の顔をちらと盗み見た。
(寒空の下で美化活動とは、北風先輩はさすがだなぁ)
凛とした表情を崩すことなく、貴子は熱心にゴミ拾いに励んでいる。その様子に、
(そんないいんちょが頑張ってるからこそ、僕も頑張らなきゃと思うわけだ)
なんて、常のように無気力めいた空気は纏いながらも、解理も懸命に手を動かす。
しかし、解理には気がかりが一つあった。
少しも表情を揺るがせない貴子の、けれどトングを握るその手は、随分前から赤くかじかんでいる。
「ねえ、いいんちょ……じゃなくて、北風先輩」
気づけば、解理は貴子へと声をかけていた。
貴子の眼差しが、解理へと向けられる。
「何かしら、伊賀さん。私語はつつしんで、用件があるなら手短に」
「ええと、寒くないのかな~と思いまして」
「寒いわ。でも、それは今手を止める理由にはならないでしょう?」
口ではぴしゃりとそう言い切りながらも、貴子の口元には、悪戯っぽいような微笑が仄か乗っている。
そうして、話が終わったのならとまたてきぱきと作業に戻る貴子の姿に、
(……とは言ってるけど、見てるだけでも寒そうだ)
と、解理はちょっぴり複雑な想いを抱えた。
何せ、冷気耐性が高い(と思われる)道産子な解理ですら寒さを感じているくらいなのだから、貴子が感じている寒さは如何ほどだろうかと思ったのだ。
(なんとか暖をあげたいけど、あいにく僕にはそんな便利な持ち合わせはない)
しかし、である。今の解理には、勝算(?)があった。
貴子をあたためるに足る品こそ持ち合わせていないものの、解理の白いコートのポケットの中には、ここに来るまでに見習いサンタから託された不思議な帽子が入っている!
解理は、相変わらず眠たげな瞳の向こう、気合をみなぎらせた。
(今こそ、この帽子の出番だ!)
この帽子を被れば、小さな幸せを誰かに届けるためのささやかな奇跡を起こせるらしい。
そのことを、解理はしっかりと把握していた。
もう一つの力――変身能力については、さして重要ではないと思ってもいるのだが。
とにかく解理は、その奇跡の力を貴子のために使うことに決めたのである。
頑張っている先輩に、何かあたたかい物を用意したい。
「……伊賀さん? どうしたの?」
不意に手を止めてぐっと拳を握っている解理を見遣って、貴子が怪訝な顔を作る。
我に返った解理は、「ははは」と誤魔化すように乾いた笑い声を漏らして、
「ちょっと休憩してきますね~」
と、そそくさとその場を離れた。
そして、建物の陰からひょこりと貴子の方を窺って、ポケットから取り出したサンタ帽を頭に被る(ちなみに、やっぱり変身はしなかった)。
「よーし、そしたらいいんちょに奇跡を……ちょっと待って、どうやって起こすんだ?」
その段になって初めて、解理は奇跡を起こす方法が皆目分からないことに思い当たった。
なので、とりあえず、
「奇跡よ起これ~」
本人的には至極大真面目に貴子へと念を送ってみたのだが、さっぱり何も起こらない。
加えて、貴子にこそ気づかれていないが、街行く人の視線が刺さる。結構痛い。
「ええい、どうなっているんだ!」
思わず地面に帽子を叩きつけそうになったが、それをしてしまうと美化活動に励む貴子に申し訳が立たない。
何とか思い留まった解理の目に、ふと自動販売機が映った。
ぶるり、身を震わせる解理。
「……なんか本格的に寒くなってきたな。一旦あたたかい飲み物でも買ってから考えを練るか」
小さくひとりごちて、自動販売機に小銭を投入する。
あったかいドリンクのボタンを押せば、ルーレットが賑やかな電子音を響かせて動き出した。
結果は――なんと、見事大当たり。ドリンクもう1本ゲットである。
「おおっ、当たりが出たぞ! これは運がいい……あれ?」
2本のドリンク缶を取り出し口から受け取りながら、解理はふと首を捻った。
「……もしかして、これが小さな奇跡なのか? いや、本当に小さいなぁおい!」
ひとりでツッコミを入れてしまった後で、「まあいい」と解理は思い直す。
思っていたのとは違ったが、これを貴子に渡せばミッションコンプリートだ。
少し急ぎ足で貴子の元へと戻る。
解理がなかなか戻らないのを気にしていたようで、解理の姿を目に留めると、貴子はほっと表情を和らげた。
「北風先輩、あったかいドリンクどうぞ」
「ドリンク? 気持ちは嬉しいけど、受け取るわけには……」
「まあそう言わずに。これ、当たりだったんで」
そこまで言って、貴子はやっと「ありがとう」とドリンク缶を受け取った。
「……あったかい」
手のひらで缶の温もりを包み込んで、貴子がぽつりと呟く。
その表情の柔らかいのを見て取って、解理は胸をあたためた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月13日
参加申し込みの期限
2015年12月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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