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狐のおでん屋
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「相手のご両親への挨拶……」
「ん? ちーちゃんどうしたの?」
端の席から聞こえてきた会話に耳を傾けていた千鶴は、目の前に近づいていた信彦の顔にびっくりして椅子から落ちそうになる。
「なっ、なんでもない!」
「そう? あ、ちーちゃんちょっと混んできたし、こっちに座る?」
ぽんぽん、と信彦は自分の膝の上を叩く。千鶴は一瞬思考を停止し、きらきらとした笑顔の信彦と、信彦の膝へ交互に視線を向ける。
ややあって、信彦の言葉に理解が追いついたのか、長い髪の下で顔を真っ赤に染めた。
「なにをっ! 言っているんだい信彦くん!?」
「いいから、ほら。おいで?」
言葉にならない言葉を発しながらも、千鶴はなんだかんだと信彦の推しの強さには勝てないでいる。
おずおず、といった感じで信彦に膝に乗ると、後ろから信彦にぎゅっと腕を回される。
「ちーちゃん、俺自分じゃ食べづらいからあーんってしてほしいなあ」
「あ、あーん」
1度やってしまえば慣れたのか、信彦の口元にこんにゃくを運ぶ。信彦はそんな千鶴を満足そうに見つめながらそのこんにゃくを齧った。
「おふたりさん……おでんより熱いんじゃねぇのか」
狐面の声にはっとなって千鶴が顔をあげると、他の客が全て千鶴と信彦の方を向いていた。
改めて恥ずかしくなったのか、千鶴は信彦の肩に顔を埋めるようにして小刻みに震えはじめる。一方の信彦は菩薩のような笑みを浮かべたまま、千鶴の髪を撫でていた。
「日本の男性は草食系ってよく耳にするけど、あの子もそうなのかい?」
「うーん、あれはまた別ジャンルかな」
ジェレミアの問いに水樹が呆れ気味に言葉を返す。互いに話に花が咲きなんだかんだとペースを落とさず飲んでいるが、ジェレミアの表情は一切崩れる気配がない。
「お兄さんお酒強いのね」
「まあね。普段はワインやブランデーばかりだから、おサケは初めてなんだけど」
「イタリア出身って言ってたものね。イタリアワインはやっぱり美味しい?」
一方の水樹はアルコールが回っているのか、目元が下がり口角は上がり、屋台のカウンターに置いた肘で体を支えていた。
それでもその視線はしっかりとジェレミアを捉えている。
「君の好みに合うかは一緒に飲んでみないとわからないね」
「そういうことさらっと言えるのも、お国柄かしら?」
「そうだね、否定はしないよ」
苦笑交じりの水樹の言葉もさらりと受け流す紳士、ジェレミア。
例え今宵一晩限りの飲み相手とて、その距離感は相手にとって心地よい。
「……ずいぶんと賑やかになりましたね」
「今日も繁盛させてもらってますよ」
オーデンはその口元から蛸の足を覗かせながら、狐面を見上げる。
狐面も上機嫌にそれに応えた。表情こそ分からないものの、全身から嬉々とした気配を感じる。
オーデンは蛸の足をつまみに、ぐい飲みに残っていた酒を飲み干すと、外していたマフラーを巻きなおす。
「いや、美味しかった。狐のマスター、次も美味しいお酒とおでんをお願いしますね」
「おや、もうお帰りですか?」
立ち上がったオーデンにピーターが声をかける。オーデンはふわりと品よく頭を下げると、館の主人がいつまでも外にいるわけにはいかないので、と暖簾をあげた。
外からひやりとした空気が流れ込み、酔いのまわった屋台をほんの少し醒まして行った。
「ちーちゃん、遅くなるし送っていこうか」
「う、うん」
結局最後まで信彦の膝の上にいた千鶴は、狐面からもらった甘酒をカウンターに置く。
おでんと、信彦の恥ずかしい行動と、甘酒で千鶴の体はぽかぽかと温まっていた。
「たまにはこういう夕飯も悪くないね」
上着を着た千鶴の手を引いて、信彦も屋台の外へと促す。
ふたりで狐面に礼を言うと、暗い夜に溶け込んでいった。
ひとり、またひとりと屋台を後にする。おでんの出汁の香りとアルコールを纏ったまま。
「あー、寝子島の情報収集するつもりだったのに、忘れてた」
オーマは大げさに嘆く刻人を横目で見ながら、心なしか満足そうに屋台を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月28日
参加申し込みの期限
2016年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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