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クリスマスイリュージョンライブ!
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【一緒に!】
結梨亜・カールシュテイン
は、時刻をちらりと確認。
「そろそろ、夜も更けてきましたねー」
希望する演奏者が次々に、こぞってステージへ上がったり。あるいは、楽器や歌に自信はあるけど引っ込み思案な方々を、結梨亜がお誘いして演奏してもらったり……タイムスケジュールとかそんなものは無いもので、盛り上がり任せてぐいぐいと進行しておりましたら、気付けばすっかり時間が経っていたようです。
月は真上に、ちらほらと降り始めた雪を見上げて笑みを浮かべてから、結梨亜は観客たちへと呼びかけます。
「それではお次の方々に、今夜のライブのトリを務めていただきましょー! ってことで、いいですか?」
反対する人もなく、ぱちぱちぱち。わぁー! なんて声が上がります。誰しもが、今夜の素敵なひと時を共有していることに、感慨の思いを抱いているのでしょう。野外音楽堂には、不思議な一体感が満ちておりました。
さて、そんな今夜のラストを担うことになったのは、
篠崎 響也
、
雨寺 凛
、
羽黒 空
、そして
八神 修
の四名様であります。彼らは今、それぞれに手分けをして、観客たちへせっせとあるモノを配っているところです。
「おや、何だいこりゃ?」
骨削 瓢
、
天馬 ひびき
のイチャイチャカップルにも手渡されたそれは、
「わぁ、クラッカーだ♪」
楽しいことには付きものの、それは確かにクラッカー……なのですけれど、ひびきは受け取るなり紐を引っ張り、ぱーんっ! 鳴らしてしまいました。
「はぅ! ご、ゴメン、つい……」
「大丈夫ですよ、まだまだありますから」
しょげ返るひびきへ、空が新しいクラッカーを渡してあげますと、瞬く間に表情は輝きを取り戻します。
「あとで、私たちがステージで、『メリークリスマス!』と言ったら、一斉に鳴らしてくださいね」
「そりゃまた壮観だろうねぇ、了解だよぃ」
ひらひらと受け取ったそれを揺らして見せた瓢のほうこそ、悪戯に鳴らしてしまいそうなカンジですけれど、今日はあくまでイチャイチャモード。そのつもりは無さそうで、ひと安心です。
綾辻 綾花
へも、凛が手渡し。
「綾花ちゃんもよろしくねー! みんなで鳴らしたら、きっと楽しいよ♪」
「分かりました、任せてください!」
にっこり笑って、綾花は奥まったところに陣取っている観客たちへ、クラッカーを回してあげる役割も買って出てくれました。
ちなみにですけれど、これらのクラッカーは、修が個人的に用意してくれたものだったりします。ポケットマネーです。
「クリスマスイベントといったら、コレだろ?」
といった、八神サンタの何ともありがたい配慮でありました。肩の上では、にゃー! 子猫のブラックも熱気に当てられたのか、大ハリキリなのです。
見つけたのは、たまたま。響也は出番を控えたその直前に、友人のもとをふらりと訪れてみました。
「あれ……響也くん?」
「こんなところにいたのか、望春」
花厳 望春
は相変わらず、音楽堂からは少し離れたベンチへひとり、ぽつんと腰かけています。響也はその傍ら、オーボエを収めたケースを見るに、
「お前もステージで演奏すれば良かっただろうに」
「いや……まだまだ、自信が持てなくってさ。もっと練習してからじゃないとね」
「そうか?」
謙虚にすぎる友人に、響也はふっと苦笑いを浮かべます。技術の巧拙はさておき、何よりも楽しむことが目的で、あまり気にすることも無い……とは思いつつ、音楽に携わる者同士。半端な演奏を聞かせたくないという気持ちもまた、理解できるところではありました。
出演を促す代わりに、ひょいと投げ渡したのは、クラッカーです。
「お前も一緒に、鳴らしてくれ。そのくらいならいいだろう?」
「あ……うん、もちろん。分かったよ」
すぐにも出番です。くるりと踵を返した彼の背中へ、
「……ありがとう。演奏、楽しみにしてるよ」
そんな声がかけられて、響也はひらりと手を振り、揚々とステージへ向かいました。
「それでは、最後の演奏です! よろしくお願いしまーす、どうぞーっ!」
結梨亜の声に、四人はそれぞれ、ちらりと目くばせ。ふ、とひと呼吸。
♪
まずは一小節。響也の奏でるヴァイオリンが、始まりの合図となりました。
(華やかで……鮮やかで。心弾んで、みんなが笑顔になるような……そんな、クリスマスの夜を)
期待に満ちた瞳で見つめる観客たちへと、さらには山のふもと、広がる寝子島に暮らす全ての人々へまで、届くように。クールでありながらも、胸に秘めた熱い想いを込めて、響也は高らかに……響かせます。
途端にあふれ出す、しっとりと優しく、それでいて壮麗な……彼らが舞台から贈るのは、クリスマス・バラード・メドレー! ラインナップは新旧取り合わせて様々、誰もが聞いたことのあるような、ヒットナンバーの詰め合わせ!
♪
響也のヴァイオリンの音色を、空のドラムが静かにリズムを刻み、支えます。
♪
あまり自分をさらけ出すことの無い空が、振るうスティックへと代わりに込めるのは、感謝です。今年一年にも、プロとして活動する空には多くのオファーや、バンドへの誘いなどもありました。けれど日々を取り巻く音楽の中で、ことに印象深いのは不思議と、級友や顔なじみと一緒に奏でた、何気ない日常のワンシーンだったりするのです。そんな彼らと、今夜もまたこうして顔を合わせて演奏できることが、空にはたまらなく嬉しいのです。
♪
(……いつかは、どこかのバンドへ所属したり……そんな風になるのかもしれません。けれど……少し、寂しいですね。こんな夜を味わえなくなってしまうのは)
思い巡らせながらも、空の鳴らすドラムは巧みに調子を変えながら、メンバーたちの発する音を裏打ちし、繋ぎます。
♪
(それでも、今は……この舞台に、全てを込めて)
響也のメロディを支えながらヴォーカルとして歌声を響かせるのは、キーボードを担当する修と、ギターをかき鳴らす凛です。
♪
修の肩には、小さな黒猫ブラック。鍵盤をなぞるたび、声高に、あるいは柔らかく。にゃあ、にゃあ! 愛らしい子猫が一緒に歌う様は、猫好きな観客たちもうっとり、ほんわか。
そして脳裏へふわりと浮かび上がるのは、想い人の、輝くような素敵な笑顔。
(彼女は今頃、どうしてるかな……この音は、彼女のところへも届いているだろうか)
♪
勉強の合間に、ひっそりと練習しているヴァイオリンとピアノのおかげで、修の演奏はなかなかです。もっとも彼のこと、脳力トレーニングとか指先の器用さの鍛錬とかを兼ねてたりもしますけれど……ともかく、そこに乗せる気持ちは本物です。愛を込めて、ブラックと一緒に声を上げ、両手は鍵盤の上を滑るように、踊るように翻ります。
♪
(えへへ。楽しいなぁ♪ やっぱり音楽って、良いなぁ……!)
軽音部長、凛のギターテクはいつも通りの安定感、いつも以上の熱がこもります。
いつものハイテンションやぶっちぎりのシャウトは、今夜はちょっぴり鳴りを潜めて。その分、優しく爪弾く音色はしっとりと観客たちの胸へと染み渡り、この冷たく横たわる夜の全てを包み込んで、芯からあたためてくれるような……そんな、奥深い壮大さを感じさせてくれました。
♪
気付けばちらほらと、観客たちもそれぞれに知っている歌を、肩を組み、手を繋ぎ、口ずさんでくれています。
(よーし。音楽の力で、みんなをひとつにしちゃおう……!)
響也がメロディを牽引し、凛と修が脇を固めながら歌い、観客たちが口を揃え、空の刻むリズムがまとめ上げる。豪奢な響きのバラード、その音楽のうねりは徐々に一体となって、夜空へ昇っていきました。
♪
「それじゃ、次が最後の曲! みんなで歌おうよ!」
ステージの四人と観客たちは、今や廃墟へ、ひと繋がりの特別な舞台を出現させています。
四人は揃って、声を上げました。
「「「「ジャン・レニャンで、『
Lucky Xmas
』!!」」」」
白い雪が、ふわふわ、はらはら。
修も凛も、響也も、空も。見つめる人々も。歌は全てを呑み込みながら、空気を震わせ伝わっていきます。
♪
「先生、私たちも歌いましょう。一緒に♪」
「ええ、もちろん!」
修の肩のブラックにほっこりな、綾花も。興奮冷めやらず、ノリノリな
樋口 弥生
先生も。
♪
「よーし、歌おうぜ、詩歌! 今日はパーティーだぜー!」
「う、うん……一緒に、歌う、の……♪」
缶コーヒーで早くも顔を赤らめている
酒浸 朱蘭
も、寄り添いながら微笑む
冬月 詩歌
も。
♪
♪
「私も歌っちゃいますよー! ささ、あなたもご一緒に♪」
「うんっ、ウチも歌うで!」
ステージへ出ずっぱり、司会を務め切った
結梨亜・カールシュテイン
も。楽器の管理係として大任をこなした
マリベル・ロイス
も。
♪
「……すごいな。響也くん。すごいな、みんな……よし、最後くらいは俺も、一緒に!」
離れていても、もちろん、望春だって。
♪
♪
「えへへ……瓢さんと、一緒♪」
「もちろんさぁ、ひびき嬢。今までも、これからも。ずっとねぇ」
ひびきと瓢は、きゅっと指を絡めながら。
♪
♪
♪
「はぁ……今年も色々あったけど。これからもよろしくね、まーちゃん」
「改まって、どうしたの? そんなの、あったりまえじゃない♪ さ、一緒に歌いましょ?」
深倉 理紗子
に
深林 真瞭
、何年たっても仲の良い親友同士も。
♪
「わっわわわ、私もでございますか……!?」
「ええ、一緒に行きましょう? 大丈夫、とっても素敵だったわ。自信を持って」
凛に手招きされて、
白浜 渚
に、
黒依 アリーセ
……それに、
♪
♪
「うん、せっかくの機会だものね! フィンレイさんも一緒に、行きましょ?」
「もちろん。最後にみんなで、思い切り」
仲村渠 鳴
、
フィンレイ・ランカスター
は、再びステージの上へ。
♪
♪
「あはは、ここにいても、みんなと一緒に歌えるなんて。嬉しいねぃ♪」
地下で一心にピアノの調律を続ける、
呉井 陽太
も。
「時任……たまには歌うか。一緒にな……」
空を見上げた、
斑鳩 遙
だって。
♪
♪
みんな、みんな。一緒に!
響也は、目の当たりにします。音を視る彼の共感覚が、教えてくれました。その色を。
(……ああ。なんて、あたたかくて……まばゆくて……)
♪
暗がりに包まれているはずの廃墟を、今や目もくらむほどに満たしているのは、まるで清々しく輝く朝日のような……きらきらときらめく、オレンジ色でした。
最後の一音を弾き鳴らしたなら、空へと掲げたのは、クラッカー。ステージのみんなも、観客たちも、示し合わせたように、一斉に!
Merry
Christmas!!
ぱーーーん!
小気味良い音が弾けて駆け抜け、聖夜を美しい彩りで染め上げて。
野外音楽堂から止めどなくあふれ出した笑顔は、やがて寝子島中のみんなにまでも、光となって伝わっていったことでしょう。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
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20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月08日
参加申し込みの期限
2015年12月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月15日 11時00分
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