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クリスマスイリュージョンライブ!
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【それぞれのメリークリスマス】
演奏が終われば、雪と一緒に降り注ぐ拍手に包まれながら、
羽黒 空
は額ににじんだ汗を拭って、ふう、と一息。
傍らには、それぞれに感慨深げ、満足そうな顔を浮かべた、仲間たちの姿。
「楽しかったぁ! 何だか、夢みたいな気分……♪ 私たちにも、最高のプレゼントだったよねっ」
「ああ、そうだな……一緒に演奏できて良かった。みんな、お疲れ」
雨寺 凛
はいつも以上に晴れやかで明るくて、
篠崎 響也
だって穏やかに微笑んでいます。
「お疲れ、みんな最高だったな。うん、もちろんブラックもな?」
八神 修
が言うと、にゃあお! 黒猫がどこか自慢げに胸を反らしながらひと鳴き。たまらずくすりと、笑みがこぼれます。
こんな仲間たちと、あと何度、こうして素晴らしい音楽をともにすることができるのだろう。空はぼんやりと考えます。もちろん、プロとして自分をさらに磨き上げて、最高の舞台で演奏することは、空にとって大切な夢です……それでいて、目の前の彼らと響かせた音の心地良さは、他に掛けがえのないもののように思えます。
いつかは、決断する時が来るのでしょう。けれど、今は。空はいつもの無表情に、とく、とくと鳴る鼓動をひとたび押し込めながらに、
「……ドラムのご入用があれば、いつでも」
「うんうん、また一緒にやろうねっ!」
告げれば、凛に続いて、修も響也も当然のようにうなずいてくれるのです。
また、いつか。少なくとも、今は……彼らとここで、こうしていたい。かすかながらに浮かべた空の笑みに、仲間たちが気付いたのかどうかは、分かりません。けれど少なくとも、気持ちは伝わっていたことでしょう。
遠い賑わいへと向けて鳴らしたクラッカーの乾いた音も、今の
花厳 望春
にとっては寂しいものではなく、あの喧噪と自分が紛れもなく繋がっているのだと、改めて認識させてくれました。
先ほどにセッションを演じたあのオーボエとフルートの音色だって、ついつい重ね合わせてしまうほどに、どこか近くて親しみの湧くものでした。どれだけ距離があろうと、どうせ同じ空の下。そう離れているわけではないのでしょう。
(……上手くなりたいな)
自分を繕わず、素直にあそこへと混じって、恥じることなくステージで、堂々と演奏できるくらいに。
(上手くなって、今度はみんなと、もっと……)
みんなと一緒に、あの場へと並び立てるくらいの、自信を持てるように。
望春は密やかな決意を胸に、何だかいい気分で、静かな山のふもとを眺めました。
「……今年は、素敵なクリスマスになったね」
「さーって、帰って宴会だぜ! 思いっきりやろうぜ、詩歌!」
「……のみ過ぎは、ダメ、なの。程々に、するの……」
「わーかってるって♪」
酒浸 朱蘭
はほろ酔い、良い気分。冷たい夜気が火照った頬にちょうど良く、たいそうご機嫌であります。
冬月 詩歌
はそれを支えながらも、何とも頼もしい友人を見上げます。
今さらながらに、あの大勢の観衆の前で演奏を披露したのだと思うと、震えが来てしまいます。引っ込み思案な詩歌ひとりでは到底、あんなことはできなかったでしょう……現に今までも、彼女はそうしたチャンスを幾度も逃してきました。コンクールや演奏会など、数少ない出場歴を鑑みるなら、一歩踏み出せば必ず、もっと多くの素晴らしい成績を残すことができたはずです。
けれどこれからだって、遅くは無いのでしょう。今日の舞台は、その第一歩となるかもしれません……そしてそのきっかけを作ってくれたのは、目の前の朱蘭に他ならないのです。緊張をいくらか和らげてくれたのは確かに、彼女なのです。
「……ありがと、なの。酒浸さん……」
「んぁー、何が?」
何でもないとばかりに、屈託なく笑う朱蘭の手を取り、仲良く歩きながら、今夜はとことん彼女の宴会に付き合ってあげよう、と詩歌は思いました。
……ちなみに、この後にふたりは少々ハメを外しすぎて、翌朝には、
こんなことになってしまったりするのですけれど……その顛末は、またの機会に。
綾辻 綾花
はいつになく興奮して、
「本当に本当に、素敵なライブでした……! あ、写真も撮っておけば良かったですね……」
「あら、忘れてた? それは残念だったわね」
樋口 弥生
先生と並んで、にこにこ、絶えない笑顔で帰路を歩きます。
「先生のギターも、とっても感激でした。すごかったです……いつもと全然違うんですね」
「ふふ、そう? 楽しんでもらえたなら良かったわ。私も久しぶりに思い切り演奏ができて、楽しかったわ」
山のてっぺん近くはかなり冷え込んで、ふたりは綾花の持ってきたあたたかいお茶をいただいて、身体をあたためます。そうしないと、ぶるると震えてしまうくらいの寒さで……それでも、心は何だかぽかぽかとして。舞台から受け取った熱気、音楽のもたらしてくれた感動、は、ちょっとやそっとでは冷めそうにありません。
未だとくん、とくんと鳴る胸を抑えながら、
「まるで、クリスマスプレゼントみたいな夜でした……」
ぽそりと言った言葉は、きっと弥生先生だって同じだったことでしょう。
「ああ。まだドキドキしてます……興奮して、今夜は寝られないかも♪」
恋人たちにも、今夜は特別なひと時となったことでしょう。
「とっても楽しかったねっ、瓢さん♪ かわいいクリスマスソングも、ががーっ! っていうカッコイイロックも、クラシックの曲も……最後にみんなで、ぱーんっ! って鳴らしたのも、気持ち良かった~♪」
天馬 ひびき
もまた、興奮冷めやらず。今日に聞いたいくつものステージ、そのひとつひとつがお気に入りで、あんまり楽しかったもので、彼女の顔はもう輝きっぱなしです。
骨削 瓢
を掴む手にも力がこもり、がっちりと腕を組んで、仲睦まじいことこの上なし、であります。
「最初は単なる噂話かガセネタかと思ったがねぇ。でも、来て良かったよぃ。ひびき嬢がそんなにも楽しんでくれたんならね」
「うん、すーっごく!」
ぎゅーっ! 互いの体温が溶け合うこの感覚はもはや慣れたものではありながらも、それが今夜ややけに鮮明なのは、やっぱり胸に残る、この心地良い余韻のおかげなのかもしれません。
「ね、瓢さん。ライブも終わっちゃったけど、この後、どうしよっか?」
「そうさねぇ……」
瓢はちょっぴり首をひねってから、
「コンビニかどこかで、あったかいものでも買って帰ろうかい。はんぶんこして食べようか」
「うんっ、さんせー! えへへー♪」
イベントは終わりを迎えても、恋人たちのクリスマスはまだまだ、これからなのです。
「……ここは寒いだろう? ほら」
差し出された湯気の立つカップを、
呉井 陽太
は飛びつくように受け取ります。
「やたー、あったかいコーヒーだ♪ もうね、手がかじかんじゃって……差し入れありがとー、遙さん」
「かまわないさ」
斑鳩 遙
は自分のカップへ口をつけながらに、周囲を見回します。野外音楽堂の階下、何の変哲もない地下室。修理中のピアノ。どれもが既に、役割を終えて久しいものです。外の遊具たちと同じように。
けれど今夜は、そんな場所へと多くの人々が押し寄せ、音楽人たちは頼まれもせず演奏を買って出て、観客たちはそれを大いに楽しんで……この廃墟がこれほどまでに輝いて、人々に笑顔を生み出したのは、いつ振りのことでしょうか?
「どうでした? ライブ。遙さんは」
「……ん?」
ふと、陽太が尋ねます。
音楽。ピアノ。イリュージョンランド。それらを前に、遙があまり物憂げでないのは、何かしら吹っ切れたものがあるのでしょう。彼の抱える記憶やその重さ、その片鱗については、陽太にも想像の及ぶところではありました。
「君は……どうだった?」
「オレ? そうですねぃ。オレも、このピアノで参加したかったけど……まだまだ。また今度かなぁ?」
彼が物好きにも修理しているこのピアノは、いつかはすっかり直って、かつての美しい響きを取り戻すのかもしれません。そしてそれが楽しみなのは、何も陽太だけのことではありません。
その時は、と。遙は、思うのです。
「陽太君。頼みがあるんだ」
「? 頼み?」
「ピアノが直ったら、君に、弾いて欲しい曲があるんだ……ああ、いや」
鍵盤に手をなぞらせて、滑らかな感触に触れながら。
「その頃には、俺ももう少し上達しているだろう。もちろん、君の指導のおかげだが……つまりは、ふたりで連弾というのも、いいかもしれない」
遙の言わんとするところを、陽太も察したことでしょう。もちろん彼は、にこやかにうなずいてくれました。
「……そっか。そうですね。聞かせてあげたいですもんね」
「ああ。いつか、な」
「ええ。ピアノが直ったら」
野外音楽堂で、多くの観衆を前に、ピアノは再び美声を聞かせてくれるでしょう。いつか、必ず。
その瞬間へと思いを馳せ……ぱたん。遙はそっと静かに鍵盤の蓋を閉じ、一夜の幻想のようなクリスマスライブは、ここに幕を下ろしたのでした。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『クリスマスイリュージョンライブ!』のリアクションをお届けいたします~。
今回は、サンタ★ポストにお寄せいただいたお願いの中から、音楽に関連するものをピックアップさせていただきました。
クリスマスと言えば、定番の曲がテレビやら街角やらで聞こえてくるようになり、自然と気持ちが弾んでくるものですよね! 私も毎年決まって流れる某CMソングを耳にしては、チキンが食べたくなります。鶏肉好きな墨谷です。ニャンタッキーラブ。
それはさておき、クリスマスならではの、音楽の祭典! なんて楽しいだろうなぁと思い、今回、シナリオにさせていただきましたー。寝子島には本当に素敵な音楽家の皆さまがいらっしゃいますので、それならいっそサンタさんへのお願いをホンモノにしていただきましょう、といった形にしてみました。
アクションをいただいてみれば、演奏者の方々はもちろん、観客の皆様も、司会者さんに裏方さんまできっちりといらっしゃいまして、思ったよりもちゃんとしたイベントとなったようです。ありがとうございます!
リアクションにて音楽を表現するにあたっては、毎回いろいろと模索したり工夫を凝らしたりしているのですけれど、今回は特に、『色』にこだわってみました。皆さんそれぞれのイメージカラーや似合いそうな色を考えてみたり、歌詞によって色味を変えて見たりと、楽しくなるように頑張ってみました……いかがでしたでしょうか?
こういった演出には、これからもこだわっていきたいと思っている次第です。なかなか難しいですけれど、頑張ります!
ちなみに、もし『こんな感じにしてみたら?』『こうしたらどう?』みたいなアイディアを思いつかれた方がいらっしゃいましたら、どこかで教えていただけましたら嬉しいです。
それでは、今回もご参加いただきまして、ありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております。
お疲れさまでした~!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月08日
参加申し込みの期限
2015年12月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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