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思い出のスノードームをつくろう
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「商品用のスノードームと同じ制作方法・規格でオリジナルのスノードームを作れないでしょうか」
教室が始まってすぐに、
毒島 虹子
は密架の元へ行くとそう言った。
「素人がこのようなことをお願いするのは申し訳ないと思っていますが……せっかくの機会ですので、本格的な物を作ってみたいのです」
虹子は自分の異常性を認識している、人格破壊者だ。
しかしそんな彼女でも、こと芸術関係に関してだけは真摯に取り組んでいる。このお願いも、その一例と言えるだろう。
虹子に、密架はにっこり笑ってこう答えた。
「教室で使用するキットは、規格自体は商品用となんら変わらない物を使ってもらっていますよ。うちの中山もこれを使ってショーウィンドウに並んだあの作品たちをつくっています。ですから、あとは毒島さん次第ですね」
「そうですか。分かりました。教えていただきまして、ありがとうございます」
淡々とした受け答えで頭を軽く下げてその場を去った虹子は、自分の席につき、あらためてドームや台座、キャップといった物を点検し、使用するにあたって問題がないかを確認した。
「テーマは思い出、ですか」
この島に来てからの思い出とは何だろう?
やはり、なんといっても不思議な力と猫の存在。
そして……烏さんだろうか。やっぱり。
さらさらとデザイン画を描き終えた虹子は、材料の詰まった棚へ行き、猫とカラスの人形を取ってきて、台座に仮置きをしてみた。角度を調整し、これと思ったところで接着剤を用いる。そしてスノードームの雪の部分にあたる、白とラメの素材を選ぶところまでいって、虹子はとある壁にぶち当たって手を止めた。
ぱたり。手を力なくテーブルに下ろした虹子は、何かを求めるように教室内をさまよわせる。
部屋の隅にひとり座って、黙々と作業をしている赤い髪の少年がいた。教室の喧騒などまるで耳にも入っている様子もなく、ここにいるのは自分ひとりであるかのような顔で一切合財無視してマイペースにスノードームをつくり続けている。手は止まることなく動いて、1つ完成させるまであっという間だ。
その無駄のない動きに心ひかれて、虹子は彼の前へ歩み寄り、テーブルを挟んで彼の作業を見つめた。
「……あ? なんだおまえ」
じっと無言で立たれて、ついに無視しきれなくなったか。赤髪の少年・喬が面を上げて虹子を見る。にらみつけるようなきつい眼光だったが、その程度、虹子にはどうということもない。
「私、寝子高2年8組、芸術科所属の毒島 虹子と申します」
「……2年4組、中山 喬。
で? 何の用だ。用がないならそこをどけ。影になって暗い」
「それは気がつかず、申し訳ありません。すてきな作品をつくっていらしたので、ついつい見入ってしまい、声をかけそびれてしまいましたの」
そこで虹子は喬の反応を待つように間をあけたが、彼が口を開こうとしないのを見て、言葉を継いだ。
「実は私、芸術科のなかでも服飾を専攻としていますので、こういったことには勝手がつかめません。工芸はやはりプロに訊いたほうがいいな、と思いまして。
カラスの羽をイメージしたモチーフ……何か思いつくもの、ございます?」
「カラスの羽……?」
喬は考え込むように眉をひそめた。
「そうだな……。もし、おまえがそれを周囲に舞わせたいってんなら、玉虫色の箔を切り抜くといいだろうな。細かい作業が苦手なら、市販の鳥の羽したやつを黒く塗ってラメを貼りつけてもいい。設置物にしたいんなら、オーブン粘土でつくれる。
そうじゃなくて、羽にまつわる何か美しい物、カラスを引き立たせるもの、カラスをイメージさせる象徴的なものが欲しいってんなら、おれには何とも言えねえな。それはおまえのなかにあって、おまえにしか生み出せないモノだ。どんなにつらくてもな」
喬が何を言いたいか、虹子には分かった。
虹子もまた、服飾で創造を手掛けるクリエイターだ。
「私のなかにあるもの……そうですね。
分かりました。ありがとうございます」
虹子は会釈のように軽く頭を下げて、自分の席へ戻る。
他人に説明のしようのない、虹子のなかにある虹子だけの想い、情熱を形にするのは、やはり虹子しかいないのだ。
虹子はあらためてそう思い、自分のなかの芸術を生み出す作業へと戻った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月09日
参加申し込みの期限
2015年12月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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