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寝子島高校
落とし物ひーろった!
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寝子島高校の隅にある部室棟。その外階段をカンカンと上り、
八神 修
はいつものように部室のドアを開ける。そして目が合った。
机の上でひまわりの種をはむはむさせてるハムスターと。
「……いつから人間以外の部員が増えたんだ?」
「かわいいですよね! 拾いました!」
椿 美咲紀
が修に満面の笑みを向けた。ドアを閉めながら修の片眉が意外そうに上がる。
「拾った? 奇遇だな、俺もさっき……」
「てーへんだてーへんだてーへんなのだーーーーっ!!!」
突然、バン! と凄い勢いでドアが開き、
後木 真央
が部室に飛び込んできた。一瞬言葉が止まった修だが、慣れた様子で微笑みながら肩をすくめ、振り向いた。
「どうした、真央」
「落とし物を拾ったのだ! きっと絶対大事な物なのだ!」
きっ! と真央が片手を掲げる。そこには天然石のチャームと鈴が付いたストラップが握られていた。揺れてコロコロと鈴が小さく鳴る。
「わぁ、真央ちゃんも落とし物拾ったんですか? 奇遇です! わたしもこの子を拾いました」
美咲紀がまだはむはむしているハムスターを人差し指で優しく撫でた。真央の目が輝く。
「うわぁー! 可愛いのだー!」
「でも新聞部で2人も落とし物拾うなんてね。どうしましょう、シュー君?」
美咲紀の言葉に修が答える。
「そうだな。ただ、取り敢えず訂正。新聞部で落とし物を拾ったのは2人じゃない」
修がカバンから革の二つ折り財布を取り出した。
「3人だ」
「「―――ええっ?!」」
美咲紀と真央が目をまん丸くして顔を見合わせた。
「ハムスターにストラップに財布か……」
部室の机に3つの落とし物(1つはもそもそ動いているが)を並べ、3人はう~むと腕組みをした。
「これはみんな重大度高い落とし物なのだ。頑張って落とし主に届けないと!」
ふむ! と真央が意気込む。
「財布は俺が中身チェックしてみたんだけど」
修が財布の中身を机の上に取り出す。千円札数枚と小銭、レシート、豆粒くらいの陶器の猫が並べられる。
「身元がわかるような物はなかった。ただこの豆猫やレシートの中身から推察するに、女性だと思う」
「あ、ほんとなのだ。毛糸とか情報誌とか買ってるのだ、この人」
「お野菜も買ってますね。これは寝子高新妻モードですよ!」
「まあ新妻かはわからないが……、財布に関しては放送部に特徴と中身を放送して貰えばいいだろう」
ハムスターがレシートに興味を示し始めたのを見て、修は財布を手早く片付けた。
「ハムスター! よく捕まえられたのだ、美咲紀ちゃん」
またひまわりの種をぽりぽり囓り始めたハムスターを真央は興味津々に眺める。
「家でもハムスター飼ってますから。ひまわりの種をいつも持っててよかったです♪」
美咲紀が取り出した種を真央はじっと見つめた。
「……ハムちゃんはとても美味しそうに食べてるのだ……」
「真央ちゃんも食べますか? 炒った方が美味しいけど、生でも大丈夫ですよ」
美咲紀が外皮を剥いてやる。それをポンと口に放りこんだ真央はむにむにと噛み締め、「油っぽい枝豆!」と叫んだ。
「まあハムスター真央は置いといて、この中に入れてやれ、美咲紀」
チュッ?!(彼女的にはにゃっ?! だろうが)と驚く真央を横目に、修が空き箱を机の上に置いた。そこにはご丁寧にペットボトルの蓋に汲んだミネラルウォーターが用意されている。修が慣れた手つきでハムスターを移動させてやると、安心したのかハムスターは箱の隅で丸くなった。
「この子は引き取り手が現れるまで、私のお家に連れて帰りますね。ふふ、マサキとアキにお友達が増えます♪」
美咲紀が箱の中にひまわりの種をそっと入れてから、優しくその鼻筋を撫でてやる。ハムスターは鼻をふんふんさせると、寝惚けたようにキュッと鳴いた。
「さて、最後はストラップだが」
修はストラップを取り上げた。
「……使い込まれてるな」
「そーなのだ!」
真央が真剣な顔で叫んだ。
「ストラップの金具が直されてるのだ! 直してまで付けてるなんて、色んな想いの詰まった、大切な物に違いないのだ!」
「石はローズクォーツですね。恋愛に御利益のある石だから、女の子かもですね」
美咲紀は修から受け取ったストラップを手のひらに載せ、真央に微笑んだ。
「きっと、大事な想いが込められたストラップなんですね」
うんうん! と大きく真央が頷いた。
「ハムスターとストラップに関しては、画像がないと話にならないな。真央、写真を撮ってくれないか」
「りょーかいなのだ! ポスター作って貼り出すのだ!」
「きっと持ち主も探してるだろうから、すぐに名乗り出てくれますね! この子も無事に帰れるといいけど」
「ストラップの方は天然石を扱う店なんて少ないだろうから、後で調べてリストを挙げておく。もし持ち主が現れなかったら、店で聞いてみてもいい」
「助かるのだ修ちゃん! 感謝なのだ!」
女の子2人がキャッキャッと花のように笑う。その様子を修は優しく見つめていた。
「落とし物、大変なのだ~!」
ポスターを作って貼りに行ったり、放送部に放送を頼んだり。
やれる事をやった3人は部室に戻り、一息ついていた。
ミネラルウォーターを一口のみ、修が口を開いた。
「まあ、大抵持ち物は落としたら困るだろうな」
「『落とす』」って、何だか嫌な響きです」
「じゃあ質問なのだ! 2人は落としたら困る物ってなんなのだ?」
真央の問いに修と美咲紀は顔を見合わせる。そして同時に答えた。
「成績」「苦手科目です!」
2人の回答に真央はきょとんとする。
「そうなのだ? 別に真央ちゃんは困らないのだ?」
「……落とし主探すのもいいけど、成績も頑張ろうか、真央」
修がぽんと真央の頭を叩いた。
「苦手科目は大変ですよ、真央ちゃん! あんなに苦労して点数が上がらないと呪いたくなります! おまじないで何とかならないでしょうか……」
はぁぁ~と大きく溜息をつく美咲紀に、修は綺麗な笑顔を見せた。
「おまじないでは成績は上がらないよ、美咲紀。もうちょっと厳しく教えようか?」
「ひえっ?! いやいや、今でも充分鬼ですよ、シュー君!」
思わず言ってしまって美咲紀は慌てて両手で口を塞ぐ。修の瞳がますます細くなった。
「そうか、美咲紀。実はここにとっておきのケーキがあるんだが、そうか、いらないのか」
「ええっ?! 嘘です神様仏様八神様! いつもとっても感謝の雨あられなのです! だからそんな事言わないでケーキ下さいなのです~!」
どったんばったん。2人のじゃれあいを楽しく見ていた真央がふと気付き、スマホを手に取った。
「ストラップとハムちゃんの事を、ねこったーにもUPするのだ」
大事な大事な落とし物。早く落とし主の手に戻りますように。
思いを込めて真央はねこったーのUPのボタンを押した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月14日
参加申し込みの期限
2015年11月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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