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落とし物ひーろった!
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サキリ・デイジーカッター
が亡霊と戦い終えた頃、下校途中の
都鳥 九朗
は、つぶらな緑の瞳と戦っていた。
「うう、そんな目で僕を見るなよ」
みゃーうみゃーう!
黒色の子猫が、こいつを逃したらタイヘンとばかりに一生懸命に声を張り上げる。ミカン箱から繰り出される恐ろしい攻撃に九朗はたじたじだ。
「無理! 多分無理だから! じゃあね!」
振り切るようにくるりと背中を向けた。が、前に進めない。背後から「……みゃーぅ」という鳴き声が切なく響く。
「あーっ! もう!」
叫んで九朗は踵を返した。子猫をそっと抱き上げると、その大きな瞳でじっと見つめられる。
「……何でこんなとこに落ちてんだよ、お前は」
しかめ面の九朗に、子猫はにゃー! と元気に答えた。
参ったな。可愛い姿に九朗は苦笑する。ここで死なれても後味悪いし、ちょっとだけ面倒を見て、里親を探してみようかな?
そんな事を考えていた時、背後から聞き覚えのある声がした。
「わーっ! 可愛いっ!」
……ドキン!
九朗の手に力が入る。握り締められ痛かったのか、子猫が「ニャッ?!」と叫んで九朗の手を引っ掻いた。
黒谷 エイミー
は青空の下、弾むような足取りで下校していた。小春日和のいい天気。こんな日は、きっと何かいいコトあるよねっ?!
そんな時だった。何かの鳴き声が聞こえたのは。
「なんか猫っぽい鳴き声が聞こえるっ?」
こっちかなっ? エイミーは声のする方に向かう。
(あれ、都鳥じゃないかなっ?)
角を曲がると、見覚えのあるクラスメイトの姿があった。そして、彼が抱き上げているのは、間違いなく自分が追っていた声の主。
(子猫ちゃんだっ!)
エイミーは小走りに九朗に駆け寄った。
「わーっ! 可愛いっ!」
エイミーが声をかけると九朗の肩がびくんと跳ねた。握り締められた子猫が「ニャッ?!」と抗議の鳴き声を上げる。
「わっ、ダメだよ都鳥っ! 子猫ちゃん強く握っちゃっ!」
「エ、エイミーさん? ……痛っ! こら、そんな引っ掻くなよ!」
なかなか力を抜かない九朗の手を、子猫は闇雲に引っ掻き続ける。
「もーっ! 貸してっ、都鳥っ!」
九朗と子猫の同レベルの戦いに、見かねたエイミーが割って入る。彼女が抱え込むように優しく抱き上げると、子猫はあんなに暴れていたのが嘘のように、腕の中でおとなしくなった。
「……すごいや、エイミーさん」
「猫は好きなんだよねっ」
エイミーが楽しそうに顔を子猫に近づける。子猫がその鼻先をペロリと舐めた。その様子をほけっと九朗が眺める。
「どうしたのっ?」
子猫とじゃれ合っていたエイミーが、九朗の視線を感じて顔を上げた。九朗は少し顔を赤らめながら何でもないとぶんぶんと首を振る。
「? 都鳥も抱っこしたいのっ?」
「いや、どっちかって言えば抱っこされたい……じゃなくて。この子猫、どうしようかなと思ってさ」
「この子捨て猫だよねっ? うちじゃ飼ってあげられないけど、このままじゃ可哀相だよねっ」
エイミーが子猫に頬ずりをする。そして潤んだ瞳で九朗を見上げた。
「どうしよう、都鳥っ?」
間違いなく、それは決定打だった。子猫は最強の援軍を手に入れていたのだ。九朗は子猫に白旗を揚げた。
「……実は僕が飼おうかなーと思ってさ」
「ほんと、都鳥っ? 嬉しいねっ!」
エイミーが子猫を抱いたままぴょんと飛び跳ねた。子猫が満足そうにみゃーと鳴く。
とんだ策士の子猫にしてやられたな。そう思いながら九朗はエイミーと子猫が喜ぶ様を苦笑しながら眺めていた。
(神様ありがとう……!)
帰り道、九朗は心の中で感謝の涙を流していた。自分の隣には、子猫と、それを抱いたエイミー。きっとこの猫は、ボクが彼女と仲良くなれるように神様が使わしてくれたに違いない、うん。
ぐっと拳を握る九朗に、エイミーは無邪気に話しかける。
「猫ちゃんグッズも揃えないとねっ! ボクも一緒に選んでいいかなっ?」
「えっ? エイミーさん一緒に選んでくれるの?」
「勿論だよっ! 今度の日曜、駅ビルとかアウトレットとか覗いてみようかっ?」
エイミーの言葉に、九朗は何度も頷いた。
「じゃあ決まりだねっ! キミは缶詰とカリカリのご飯はどっちが好きかなっ?」
チャーミングな笑みを浮かべ、エイミーは子猫に話しかける。
「色々揃えた方がいいよね」
(こんなにエイミーさんと近づけたのも、この子のお陰だし、ちょっとは奮発しないとね)
九朗も上機嫌で子猫に顔を寄せる。その途端に子猫がシャッと九朗の鼻先を引っ掻いた。
「いって!」
「もーうっ! 仲良くしないと2人ともっ! これじゃボクは目を離せないよっ!」
「……そうだね! これからも頼むよ、エイミーさん!」
思いもかけないエイミーの言葉に喜びながら、ひりひりする鼻先を押さえ、九朗は子猫をちらりと見る。子猫は大きな緑の瞳でじっと九朗を見ていたが、パチンと彼に向かって綺麗に片目を閉じて見せた。
(え?! まさかほんとに神様の使い?!)
思わず目をこする九朗に、子猫は楽しそうにみゃーぅと鳴いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月14日
参加申し込みの期限
2015年11月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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