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……アンド・ジャスティス・フォー・オール
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エレノア・エインズワースは微笑を浮かべて、公園のトイレから出てきました。子どもたちの姿は確認しました。いよいよ本番が始まるとみていいでしょう。
「どうやら、皆期待通り動いているようです」
七枷陣とネットで接触し、この場所に誘ったのはエレノアでした。
そればかりか、八葉るちるらが動いているのを知り、援助交際に使われる掲示板への道筋を示したのも彼女であり、るちるが尾鎌蛇那伊らと情報を共有し、囮作戦を実行する手助けも行ったのです。
おぼろな情報だけで成立させるには困難な状況を、こうして交通整理しひとつの舞台へと結実させたのはエレノアといっていいでしょう。
しかれども、その頭脳と情報収拾能力をもってしても、エレノアにはこの舞台の結末が、どのようになるかは予想すらつかないのでした。
――皮肉なエンドマークになるかもしれませんね。
けれども、いや、さればこそ観る価値のある舞台……そう彼女は考えるのです。
夜だというのに黒い日傘をさし、エレノアは歩き出しました。
子どもたちに警戒しているそぶりはありません。お菓子を食べながらの子もいます。人数は七人、うち少女は三人いました。少年一人と少女一人は初めてらしくソワソワしています、これに対し、
「びびることねーって。俺たち、間違ったことしてねーんだから」
と、猫を撫でるかのように優しく、されども異様なまでにニヤニヤしながら年かさの少年が話しかけていました。この少年は真面目そうな顔つきに髪型なのですが、わざとらしくシャツの前ボタンを開けています。その片手には無造作に金属バットをぶら下げていました。柄のところではなく、バットの頭部を握っています。
「ねえ、そろそろだよ」
手首の腕時計を返して声を上げたのは、子役モデルかと見まがうばかりに整った顔立ちの少女でした。やや吊り目で、顔が逆三角形型に近いので狐っぽい印象もあります。けれど特徴的なのはそれくらいで、彼女は髪を染めたり派手なヘアピンをしているわけでもありません。いかにも女子小学生といった風の桃色のジャンパー、スカートも靴も、ショッピングモールで簡単に買えそうな標準的なものです。
年かさの少年、狐に似た印象の少女に限りません。彼らは皆、どこにでもいそうな、むしろ控えめといっていい服装に顔立ちでした。眉を剃ったり髪を染めているような子、ましてや、変な美意識の親の趣味でマレットにしているような子は一人もいません。逆に言えば、平凡すぎて記憶に残らない姿なのです。
なのにそんな子どもたちがそろって、鉄パイプやバット、伸縮式の警棒で武装しているのです。ちょっと異様な光景と言えなくもない。けれども大抵の大人は、彼らが武器を隠しさえしてしまえば、むしろ自分が見間違いをしていたと考えて安心してしまうのではないでしょうか。そんな『異常』が『普通』の少年少女に発生しているはずはない――そうかたくなに信じているから。
「兵藤がまだ来てないよ」
背の高い少女が言いました。年かさの少年が舌打ちします。
「ちぇー、あいつ別の英語塾とかけもちだから、現地で合流するとか言ってたけどさー。メンドーになってエスケープしたか、親に見つかって連れ戻されたんじゃね? ケータイ出ねーし」
「兵藤のスタンガンがないと、万が一んときにヤバイんじゃない?」
狐目少女が言います。また別の一人が言いました。
「いいだろ。たかがオッサンひとり、これまでだってスタンガン使ったことねーし」
「いやある、一回。でも前あれ使ったら、あのハゲ失神して漏らしやがったよなー」
その声に、どっとメンバーは笑い出しました。
「あんときは参ったよなー、クセーし!」
「それ『粗相』って言うんだよなー」
「俺、漢字書けるよ」
「それでハゲ、目覚ましたとたんカッパ頭を地にすりつけるみてーにして土下座するし、電気ショックが残ってんだか知らねえけどブルブル震えて。クセーまま!」
しっ、と言って狐目の少女が手を上げました。
「まあ、これまで通りやればスタンガンなんていらないよね? それにもうじき時間だから」
「いらねーいらねー。だいたい兵藤もいらねーし」
ふん、と腕組みして少年の一人が応じます。
「兵藤ってさ、家が金持ちだからスタンガンとかネットで買って色々持ってっけどよ。俺あいつ、嫌いなんだよな」
「だよなー、どんだけ親が偉いか知らねーけどエラソーにしてっし」
「兵藤抜きでいいよ。抜き抜き、兵藤抜きピクルス抜き!」
「ピクルス抜きはおめーのハンバーガーだろ」
またぎゃははと笑った少年たちですが、すぐに真顔になると二三人ずつに別れ、ベンチの裏や噴水の陰など、思い思いの場所に隠れ始めました。
ですが隠れようとも、彼らのやりとりの一部始終は、八葉るちるのいる場所からははっきりと見ることができるのでした。るちるは、広場を一望できる丘に身を伏せていたのです。
――信じられない……。
るちるの手は震えていました。
あんなに普通っぽい見た目の子どもたちが。
彼らは自分と変わらぬ年齢で、言葉使いも自分たちと大差ありません。着ているものも同程度、きっと似たような生活を送っていると思います。親にネグレクトされているとか、極度の貧困下にあるようには見えませんでした。
そんな彼らが、どうして――?
だから理解できないのです。彼らが無邪気に語っている内容は、理不尽な暴力そのものではありませんか。
彼らがなにか人知を越えた巨悪に操られている様子であれば、むしろるちるはほっとしたことでしょう。
ですが、そんな都合の良いものはないのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月08日
参加申し込みの期限
2015年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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