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……アンド・ジャスティス・フォー・オール
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「暴力は駄目だ。ましてや、一人相手に複数の暴行、許されるはずがない!」
風雲児轟(ザ・ストレイト)は名乗ったりポーズを決めたりすることよりも、まず彼らの行為をやめさせるべく声を上げました。
「正義の制裁という言葉を聞いた。しかし、こんな行為を正義と認めるわけにはいかない!」
コスチューム姿を揶揄されたりバカにされたりするかという気がしましたが、子どもたちの反応は違っていました。
「ハァ?」
怒りの目で彼らは轟を見たのです。せっかくの楽しみを妨害されたという顔をして。
「あんたそれ正義のヒーロー気取りか?」
年かさの少年が言いました。
「違う。俺は正義を名乗らぬローカルヒーローに過ぎない。なぜなら絶対の正義とは困難を伴うものだからだ」
轟は彼らの姿を観察します。もれいびはいない様子です。
「俺はまだ、自分を正義だと言い切るほど身の程知らずじゃない。だからわかる。君たちのやっていることは……」
「犯罪だって言うんだろ? 俺らには裁く権利がないとでも言う気か、ヒーローさん!」
「そうだ。だが……」
「だったら、買春するオッサンは悪くないって言うのかよ!」
もっと衝動的かと思いきや、彼らは彼らなりの倫理基準があるようです。轟に詰め寄る者もあります。しかし轟は落ち着いて、
「無論それも犯罪だ。だが、リンチにかけたうえで金銭を奪う君たちの行為は、正義の名を借りた盗人だ!」
「馬鹿にしないで!」
ぺっ、と一人が唾を地面に吐きました。驚いたことに、少女のひとりでした。彼女は吠えるように言います。
「財布は、こいつらの免許や身分証明書を預かるため抜き取ってるの! 報復とかできないように! あとは全部捨ててる! こんな汚い大人のカネなんていらないから!」
そうだ、ふざけんな、ドロボー扱いかよ、そんな声も彼らから飛んできました。
なっ――瞬時、轟は言葉をなくしました。その可能性は考えていなかったからです。たしかにこの発端となったニュースでも、『財布から金銭が抜き取られていた』ではなく『所持品から財布がなくなっていた』と報じられていたはずでした。財布を奪う目的はカネではなく個人情報だったのです。財布と聞いてイコール金銭と考えたのは短絡的すぎたかもしれません。
それでも気力を奮い立たせ轟は言います。
「しかし、だからといって私的制裁をするのは許されない。ちゃんとした資格のある者が行うべきで……」
けれども、轟の言葉はまたも封じられました。
「資格? 少なくとも私にはその資格があると思うよ」
狐のような目をした少女が言ったのです。
「私、前に一回だけ、マジでこういう掲示板に書き込んだことがあるの。夏休みで、暇で、家には誰もいなくって、寂しくて……その日のうちに大人の男と、逢った。ただ話を聞いてくれるだけ、って約束だった。そしたら……そしたら………それで、警察は何をしてくれた? 男は逮捕された? 罰を受けたと思う? ねえわかる? あんたわかる……? あんたヒーローなんだったら、答えてみてよ! ねえ……」
それ以上は言葉になりませんでした。少女は声を詰まらせたのです。嗚咽を押し殺すように。
しかし哀しみの色は、現れたかと思いきや消えていました。少女は能面のような表情で、まるで自分とは関係ない誰かの話をするかのように言ったのです。
「大人の男、いや、オヤジなんてケダモノよ、死んでいいと思う」
轟はかける言葉も思い浮かばず、立ち尽くすしかありませんでした。
年かさの少年はフンと鼻息して、金属バットを構え直します。もうずっと彼は、柄のほうを握っていました。
「あんたはオヤジどもの仲間じゃない、見逃してやるからどっか行けよ。そのコスチューム、わりと格好いいしな」
少年は大股に蛇那伊の前に進むと、両手でバットを振りかぶりました。
「じゃ、俺らは
これ
、さくっと終わらせるんで」
少年だけではありません、さらに何人も、荒野に最初のひと鍬を入れる開拓者たちのごとく、それぞれの得物を振り上げたのです。
「……違う!」
轟は地面を蹴ると、年かさの少年の胴に飛びつきました。どう違うのか、いま一言で説明できる言葉を轟は持ちません。しかし行動はできます。
このとき同時に、
「えぇ加減にせぇよ、クソガキども!」
瞬時にして蛇那伊と少年たちの間に割り込み、両手を広げ立ちふさがった姿があります。
七枷陣です。
「やってええことと悪いことがあるやろ! 罰を下すのは警察の仕事! 君らがやったら犯罪なわけ!」
陣の『ろっこん』はクロックバーストといい、常人の数十倍の速度で動くことができるというものでした。ゆえにこの神業のような瞬間移動ができたというわけです。なおこの能力は、能力解除後に反動で全身筋肉痛になるという諸刃の剣でもあります。
――クソ、やりにくい!
内心陣は毒づいていました。陣は彼らの良心を信じたかったのです。だからこの事件は、悪のもれいび(ないしそれに類する超能力者)がなんらかの形で糸を引いているのではないかと睨んでいたのでした。だとすれば、その悪さえ取り除けばすむ話なのでした。
ところが、子どもたちには陣と尺度の違う『良心』があったという話だったのです。少女買春をする大人を社会が罰さないなら自分たちが罰する……それは悪を意識してではなく、たしかに彼らが『正義』と信じてとった行動なのでした。
けれど陣は、それを歪んでいると断じました。間違っている。断じて間違っているのです。少なくとも陣にとっては!
「たしかに援交ってのはロクでもない。あれを成り立たせているのは薄汚いエロオヤジや! だがそれにわざわざ近づいて、あいつらの汚れをもらってきてどうする!」
「どうして俺たちが汚れてるんだよ。俺たちはむしろ街をキレイにしてんだ!」
「だったらいっぺん鏡でも見てみい! 楽しんで暴力を振るってるお前らは、エンコーオヤジども以上に汚い顔してんで!」
ここまで声を上げたところで、陣の全身は雷撃を受けたような筋肉痛に襲われました。
――こんなところで!
「見る? どうやって!?」
少年の一人が声を上げます。
このとき陣の言葉を継ぐように、鋭い一声が飛びました。
「見る方法はある。自分たちのやったことをな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月08日
参加申し込みの期限
2015年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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