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……アンド・ジャスティス・フォー・オール
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このとき少年と少女、いずれも『新人』であった二人連れは混乱に乗じ、広場から抜けることに成功しました。けれど安心することはできません。瞬間、彼らは目の前にバケツの水をぶちまけられたのです。
ただの水ではないようです。
薄暗い街灯に照らされた水は最初、透明な水にしか見えませんでした。
ところが次の瞬間には紫色に変わり、奇妙な粘着性を帯びてべたっとひろがったのです。
「それは強力な瞬間接着剤です。昆虫標本のようになりたかったら、そのままどうぞ」
外側から呼びかけてくるのは、エレノア・エインズワースでした。二人はすくみ上がります。
エレノアは小さく笑うと、
「そろそろ善良なもれいびの皆さんが動く頃合いだと思ってましたよ。美少女だけ捕まえていたぶるつもりでしたが、もっと楽しいことが見られそうです」
と言って振り向いたのでした。
そこには羆のように大きな男が立っていました。
中年男性に見えそうな姿ですが、肌には若者らしいつやがあります。よく見ると、木訥とした目鼻立ちにも幼さが残っていました。
伊織源一です。
「……」
源一はじろりとエレノアを見ました。彼女が敵か味方か、はかりかねているようでした。
エレノアも彼を見上げ、太い視線を受け止めます。
「お任せしてよろしい?」
判断がついたようです。源一は重々しくうなずくと、両足を揃えて飛び、瞬間接着剤の部分を飛び越えました。
ずん、と大きな音が立ちました。巨石が転がり落ちてきたようなものです。少女はすくみ上がって座り込んでしまいました。
けれども少年のほうは、
「これ……持ってきてて良かった」
と言ってギラリと、光るものを抜いたのでした。
ナイフです。
それも、一般的にサバイバルナイフと呼ばれる強力な刃をもったもの。
本来はアウトドア用品ですが、少年がここでキャンプを始めるつもりでないのは明らかでしょう。
「本物だからなこれ!」
ひゃっひゃとうわずった声をあげながら、少年はナイフを振り回しました。なんの訓練も受けていないらしくその動きはでたらめですが、でたらめゆえの怖さもあります。
源一は反撃せず、ただ構えて少年の出方を見ました。
この夜、源一が駆けつけたとき、広場での出来事はあらかた終わっていました。顔なじみの尾鎌蛇那伊はすぐに源一の意図に気がついて、
「逃げた子を追いかけてちょうだい!」
と呼びかけたのです。源一がすぐに従ったのは言うまでもありません。
「びびってんのか、おっさん!」
さらに少年が刃を振り回します。振り回しながら、だんだん歩みを進めてきます。その一方で源一は、じり、じりとすり足で後退するのです。
遠くから見れば、刃物を持った少年に源一が追い詰められているように見えたかもしれません。少年自身もそう思っているのでしょう。喜色を表しながら声を上げました。
「どうしたどうした!」
「……暴力に酔っている」
「だったらなんだ!」
「……そこから醒めた時、何が残る……?」
「意味わかんねーよ! マジ刺さっても知らねーからな!」
「……いつか……必ず後悔するぞ」
この言葉が、源一からの最後通牒でした。
ところが少年はこれをあざ笑ったのです。
「だからぁ?」
源一は答えず、しゃがみました。
「!?」
即座に落ちていた木の枝を手にし、再び立ちました。今度は少年と一足一刀の間合いをとります。
「そんな棒きれ!」
少年がナイフを振り下ろしました。
これこそ、源一が待っていたタイミングです。
源一はぐっと身を屈し右手で水平に握った枝でナイフを防ぎました。このとき枝が折られるのを防ぐため、極限まで近づいて間合いを殺しています。
左手首を返して少年のナイフをつかみ、ぐるりと回して体裁き。このとき源一はほとんど力を込めませんでしたが、面白いように簡単にナイフを奪い、しかも、枝の先端を相手につきつけた状態で停止します。この間、コンマ数秒。少年には、何が起こったのか理解できないでしょう。
「……まだ続けるか?」
源一は、静かに問いかけました。
「も、もう……いいです」
少年は、ぺたっと尻餅をつきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月08日
参加申し込みの期限
2015年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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