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……アンド・ジャスティス・フォー・オール
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「見る方法はある。自分たちのやったことをな」
人を不安にさせるような不協和音を立て、姿を見せたのは市橋誉でした。
片手に動画撮影用のデジカメを持っています。
「こいつは、サバゲーなどで使うモデルだ。暗視スコープ付きで赤外光を使い夜間撮影ができる。一通り撮影させてもらった。全員の顔もしっかり映ってる」
これはハッタリで、実は誉は、彼ら全員の顔をアップで撮影するまでには至っていません。けれど調べる方法はない、と強気に出たのです。
不協和音の正体は誉の『ろっこん』です。それもあいまってか、彼の言葉は絶大な効果を発揮しました。
「おい! そんなものあったら!」
金属バットを放り投げ、年かさの少年は青ざめました。よこせ、というように手を伸ばしますが、誉はそれを軽くいなします。
「どうして焦る? みんな、正義だと信じてやったんだろう? 俺たちは正義の執行者だと堂々としていればいい。それとも……やはり後ろめたいと思っていたのか?」
「そうみたいね」
ごろりとこのとき、転がって起き上がった姿がありました。尾鎌蛇那伊です。安物のスーツは穴だらけ、軽く出血はしていますが、巧みにダメージを減らしてきたので血色はいいようです。
「うわっ、このオヤジ立った!」
「オヤジじゃないわよ、失礼しちゃうわね」
ふふーん、と蛇那伊は凄艶な笑みを浮かべて伊達眼鏡を外しました。
「たとえ正義の名が冠されていようと暴力は暴力、殴る覚悟がある人は、殴られる覚悟がないとね。もちろん、『殴られる』っていうのには物理的に殴り返されるばかりじゃなくて、こうして社会的な制裁を受けるという意味も含むわよ」
うう、と言ったのか、嫌だ、と言ったのか。
いずれにせよ、年かさの少年は小声で何か言って、噴水の縁に腰を下ろして頭を抱えました。これを見て、狐目の少女とあと一人も彼の横に座って口をつぐみました。
このとき常闇月は八葉るちるが隠れている茂みに音もなく着地し、彼女の肩に手を置いたのです。
「お待たせしました。さあ、八葉さんの出番ですよ」
「はいっ!」
一時はどうなるかと思いながら、ハラハラとこのやりとりを見ていたるちるでしたが、なんとかこれ以上の惨劇が防げたことに安堵しています。
るちるは息せき切って広場に飛び込みました。今日、彼女は朝からずっと眼帯をつけて目を闇に慣らしてきました。その甲斐あってか、暗い場所もよく見えます。
るちるの目的は、逃亡者を出さないこと。
「今さら逃げようとしたってだめっ! お友達を見捨てる気ですか!」
そう言って、広場から飛び出そうとした少年の腕をつかんだのです。
「動画のことお忘れですか? この場から逃れても、どうせ捕まるってわかってるでしょ? 私はあなたのことを心配しているんです。逃げたら罪が重くなるだけですよ?」
そこまで丁寧に説明したというのに、それでも少年は理解できなかったようです。パニックを起こしているのか、手にした鉄パイプで殴りかかってきたではありませんか。パイプといっても握りのところをテーピングして強化したものです。運良くそれましたが、ぶうん、とすさまじい音がしました。
「ちょ……! ますます罪が重くなりますって!」
けれどるちるだって手ぶらで来たわけではありません。用意した催涙スプレーを、思いっきり彼の顔に吹き付けました。悲鳴を上げて少年は地面に転がり咳き込みます。
「殴ろうとしたことは、警察には黙っていてあげますからね。そのかわり、そこを動かないで!」
言い残してるちるは声を上げました。
「月さん、そっちの子も逃げようとしてます! 月さんとるちるさんで挟み撃ちにしちゃいましょう!」
「了解です」
弾丸のような速度で月は少年に急迫しました。
「来るなぁ!!」
この少年も死に物狂いです。アンテナのように伸びる伸縮式警棒を振り回して月に飛びかかってきました。
もしかしたら小柄な彼女を見て、勝てると思ったのかもしれません。
だとすればそれは、あまりに軽率な判断であったと言わざるを得ません。
月の実力なら、瞬時にして少年を行動不能にすることもできたでしょう。ですが彼女はそうしませんでした。円筒状のフリーケースから太いフェルトペンを取り出し、キャップを片手で外すとこれをナイフのように構えました。
「どうぞ」
フリーケースは背負ったまま、軽く会釈すらしてみせます。
「うわああ!」
少年は襲いかかりましたが月の敵ではありません。繰り出す攻撃はすべて紙一重で見切られ、反対に、顔、首、脇腹、つぎつぎと月のフェルトペンでマーキングされてしまったのです。たちまち少年は赤いペンの跡だらけになってしまいました。
少年の勢いが落ちたのを見計らって月は言います。
「見てご覧なさい。自分の体を。私の握っているものがナイフであれば……これであなたは何回も死にましたよ? これがあなたがたのやろうとしてたこと、していたことの末路です……命を危ぶむ行為の果てを知りなさい。とくにその脇腹、肝臓のあたりをなぞりました。刃のあるもので同じことをされたら、間違いなく即死でした」
かなわないと悟ったのか、月の言葉がようやく理解できたのか、それともその両方か、少年はだだっ子のように泣き出すと、パイプを取り落としてその場にうずくまったのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月08日
参加申し込みの期限
2015年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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