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【お三夜】午前三時のコンビニエンスストア
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白い息を吐き出し吐き出し、夜道を辿る。
櫛も通さず乱れた頭を手櫛で撫で付け、眠たげに半分閉じた瞼をちらりと持ち上げて、
水守 流
は夜空を背景に煌々と輝くニャブンイレブンの電光看板を見上げた。
眩しさに黒い瞳をぎゅっと顰めて、看板より少しは光少なな店舗を見遣る。
「……ん?」
道路沿いの駐車場の端、夜闇に紛れるように誰かが立っていたような、凄いような美人が立っていたような気がしたけれど、気のせいだろうか。
光に慣れた眼を再び暗闇に凝らしても、人の姿はもう見えない。
まあどうでもいいかと面倒くさげに投げ捨てて、暖かい店内へと向かう。
(コーラとなに買ってこうかな)
夜更かしするときのお供にコーラは欠かせない。珈琲もいいけれど、
(コーラの炭酸が頭をすきっとさせてくれて最高だぜ)
暇そうな店員のやる気のない挨拶を背に受けつつ、出入り口に重ねて置かれた籠を手に取る。
店内奥の大型冷蔵庫から缶入りのコーラを取り出し、籠に入れる。ペットボトルも便利ではあるけれど、缶の方が炭酸が強い気がする。あと何と言っても割安。寮暮らしの高校生にとって安価で量が摂取出来るということは結構な需要事項だ。
新作炭酸飲料に手を出すか出すまいか迷いながら、店内の時計で時間を確かめる。
(休憩時間はもう少しあるし)
ここのところ、平日の深夜はTRPGのオンラインセッションに勤しんでいることが多い。
通常のTRPGセッションは、メンバーが時間を擦り合わせたり場所の都合をつけたりしなくてはならないが、インターネットならば深夜だろうが何だろうが、気軽にメンバーを集めることが出来る。
(セッションももうちょい長引きそうだし)
とはいえ、TRPGにお菓子と飲み物が欠かせないのは古今東西変わらない。
(ついでに補給物資もしっかり補充しておこうかな)
飲み物は缶コーラ一本に絞り、補給物資、つまりお菓子の棚に向かう。ここはやっぱりポテトチップスがあると嬉しい。
ノリ塩にコンソメ、うす塩に出汁しょうゆ、フレンチサラダにガーリック、バナナに桃、寝子島限定サンマさん味。定番品に始まり変り種に新製品、ポテトチップスひとつとってもコンビニには次々と新しいものが出て来る。目移りはするけれど、
(やっぱ王道のコンソメが一番ってことで)
コンソメの袋をひとつ手にしたところで、隣のチョコレートの並びが気になった。今回のセッションは頭も使う。頭を使えば甘いものも欲しくなる。
あんまり迷わず板チョコレートも籠に放り込む。ほとんど無目的に食品売り場をうろついて、次に視野に飛び込んで来たのはカップラーメンの棚に燦然と輝く白い巨体。うまさもカロリーも最大級なペニャング焼きそば。
「あ、」
(再販してんじゃん!)
一時販売停止していた好物の再販に思わず声が洩れた。
(ノーチェックだったぜ……)
後悔と共にこれも籠に入れる。今日は食べなくても、そのうちに備えて買い置きしておかない手はない。
次々に品物を籠に入れながら、流の視線はレジカウンターの肉まん専用スチーマーに奪われている。うっかりしていた、肉まんももう販売される時期になっていた。
忘れず買おうと心に決めて、レジカウンターに平積みにされている永遠の少年雑誌、週間少年にゃんぷを見つける。
(お、そういや今日ってば)
愛読書の発売日だったことを思い出して、ちょっと困る。普段なら立ち読みで済ませるけれど、今立ち読みしては休憩時間が終わってしまう。それにあの表紙。
(ニャンター×ニャンター……!)
表紙を飾る普段休載気味な人気作品のキャラに眼を瞠る。
(こういう時に限ってあの作者仕事してるんだもんなぁ……)
セッション後に出直して来ることも一瞬考えたが、やっぱりそれは出来ない。あの話の続きは待ちに待っていた。今更我慢などできない。
(ええい! 買っちまえ!)
漫画雑誌を掴み、籠に突っ込む。考えていたよりも大量になった補給物資その他満載の籠を店員の待ち受けるレジに置き、
「あ、肉まん一個」
それは躊躇わず注文する。
(ま、まあいいや)
ポケットから財布を取り出し、レジを通されていく商品を眺める。
(どれも必要な物と割り切って……)
「げ、」
レジに表示された割り切るに割り切れない金額に流は呻いた。不審そうな顔する店員に何でもない風を装って財布からお金を出し、それでも落胆を隠し切れずに肩を落とす。思った以上にお金がとんでしまった。
袋いっぱいの品物を片手にぶら下げ、熱々の肉まんをもう片手に店を出る。初冬の寒風が身に沁みた。ついでに軽くなった財布にも沁みた。
(ちょいとやっちまったなぁ、今月は節約しねぇとだぜぇ……)
街灯に照らし出された冬の道をとぼとぼと辿る。しょんぼりしながら齧った肉まんは、それでも熱々のほっかほかで美味しくて、今の流にはそれだけが救いだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月06日
参加申し込みの期限
2015年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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