【お三夜】午前三時のコンビニエンスストア｜リアクション

【お三夜】午前三時のコンビニエンスストア

　肩を並べて肉まんをかじりながら、深夜のお客ふたりが午前三時すぎの闇に消えていく。それを見送ってから、美姫はひどく強張って感じる肩を揉む。慣れない深夜シフトはやっぱりどうにも緊張する。疲れは眠気を呼ぶ。
　肩を揉むうち、こくり、と頭が傾いで、美姫は一人きりの店内で小さく飛び上がった。緊張で冷たくなった頬を冷え性の指先で擦り、レジカウンターの奥に引っ込む。誰も来店していない今のうちに、
（休憩しておきましょうか）
　奥の折り畳み椅子に腰掛けて休もうと思った矢先、来店のチャイムが鳴り響いた。
「え、あ、いらっしゃいませ！」
　ぎくり、焦った顔でレジ前に飛び出して鉢合わせたのは、驚いた顔で立つ私服姿の四野辺蘭月。
「心配で見に来てしまいました」
　眼鏡の奥で瞠った瞳を悪戯っぽく笑ませ、蘭月はビシリ、
「蘭ゲッツ！」

　決めポーズ。
「あ、えっ、ええとっ、こ、こうですかっ」
　白い頬を赤く染めながら、美姫は蘭月に倣う。

「ね、ねっこねこっ」

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あとがき

担当マスター：阿瀬春
ファンレターはマスターページから！

　お待たせいたしました。
　（大体）午前三時（前後）のコンビニでの一幕、お届けにあがりました。
　深夜のコンビニ、いかがでしたでしょうか。
　人が少なくて真っ暗で寒い外を、あったかくて明るいコンビニ内から眺めるあの感じ、出せていましたでしょうか。

　コンビニでの人間模様やその他、少しでもお楽しみ頂けましたら幸いです。
　ご参加いただきまして、読んでいただきまして、ありがとうございました。
　またいつか、お会いできましたら嬉しいです。

※個別メッセージはできるだけ書かせていただいておりましたが、すみません、しばらくの間お送りすることができません。もしか楽しみにしてくださっておられます方がいてくださいましたら、本当にごめんなさい。ご了承ください。

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