this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
白いハコニワ~温泉旅館にようこそ~
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
「何だ、秘宝館って言うからもうちょっと面白ぇのかと思ったのによ」
天利 二十
はボやいたボヤいた。旅館の奥に隣接する『秘宝館』とやらに興味を引かれて行ってみたものの、どうやらまったくの期待外れだったらしい。
「そうですか? 金銀に彩られた招き猫の彫像とか、けっこう面白かったと思いますけど」
隣を歩く
綾辻 綾花
は天利の顔を覗き込む。くわえ煙草から煙を吐いた天利は、ちらりと綾花に目線を送った。
「いや、そうじゃねぇんだよ。秘宝館ってのはな」
そこでハタと言葉を呑む。いわゆる『温泉の秘宝館』というのは一種の隠語で、昔ながらの温泉街などにあった秘宝館には本当に珍しい秘宝を飾るような場所ではなく、ちょっとオトナのスポットなのだ。
だが、それを花の女子高生に説明するのはさすがにはばかられる。というかそういう施設であることを期待しながら、女子高生と一緒に入るのはそれだけで十分なセクハラであろう。
「あれ、ていうか何で俺、学生さんとそんなトコ入ったんだ?」
どうやら天利自身、そのあたりの記憶が曖昧のようだ。夢の中特有の、時間軸が繋がらないぼんやりした感じ。
「変な天利さんですね……秘宝館、面白かったじゃないですか?」
夢の中で天利に遭遇した綾花は、『仕事中』ではない天利が珍しく、旅館での行動を共にすることにしたのだ。猫好きの綾花には、秘宝館は楽しい場所だったようだ。
「んー……そうかい。まぁ、学生さんが楽しめたなら」
それでいいんだが、と言葉を濁す天利。その横に、幽霊状態の
新井 すばる
がいた。
『……ひょっとしたらこの探偵さんに協力してもらえないかな……よし、なんとか誘導してみよう』
このまま歩けばすばるを探している
ブリジット・アーチャー
と接近する筈だ。なんとか印象付けて注意を引く必要がある。
『よし、せっかく幽霊なんだし……』
すばるは厨房から失敬してきた食品用ラップを取り出した。ポルターガイストである。
『このラップ音で気付いてもらおう』
ラップ音てそういうのでしたっけ。
「え?」
ブリジットは、謎のピシィという音に立ち止まった。旅館の廊下を歩いていた天利も立ち止まる。
「ん、何だい学生さん?」
ちょうど天利とすれ違おうとしていたところだったため、天利に声をかけたように見えたのだ。もちろん、すばるがそういうタイミングを選んでラップを鳴らしたのであるが。
「あ、いえ……」
その時、ブリジットの脳裏にあるひらめきが去来する。
今すれ違おうとしているこの男は確か旧市街に住む探偵だ、すばるに聞いたことがある。そもそも未だにすばるが現れないのはおかしい――待ち合わせを無闇にすっぽかすような男ではない。
「探偵が多すぎる……!」
「え?」
ブリジットは呟いた。目の前の探偵、行方不明のすばるも探偵、そして自分というお嬢様探偵。
「古びた旅館と3人の探偵……条件が揃いすぎている……これは事件が起こる……必ず起こるわね!
いや、もう起こっている筈……起こっていないとおかしい……!!
そうか、すでにすばるは殺されているんだわ……これは殺人事件よ!!」
今日もブリジット独自の推理が冴え渡る。それによって殺人事件の被害者にされてしまったすばるの幽霊はひとり頭を抱えるのだった。
『そうじゃないよブリジットさん!! いやボクは今幽霊だからあながち間違ってもいないのか!?
とにかくその探偵さんと協力してボクを見つけ出してくれ……!』
すばるは幽霊となった自らの懐から一本のちくわを取り出した。
『今はこれが精一杯』
ブリジットの鼻先にちくわをちらつかせて、誘導を試みる。
「そういえば、さっきから視線を感じるのよね……それにこれは……ちくわの匂い?」
辛うじてブリジットの鼻腔をちくわの匂いが刺激してくれたようだ。そして、その匂いがまたブリジットの脳細胞を刺激して、新たな超推理を導き出す。
「もしすばるが殺されているのだとしたら……あそこしかない!!」
その背中を見送った天利と綾花は、顔を見合わせるのだった。
「……何だありゃ」
「……わかりません」
まあいい、と軽く肩をすくめた天利はそのまま廊下を歩いていく。
「どこ行くんですか?」
綾花の問いに軽く手を振って答える天利。
「自分の部屋だよ。旅館だっつーからには用意されてるんだろ……軽く飯でも食って、せっかくだから風呂でも入って寝るさ」
「あ、じゃあ私も」
すい、と天利の横に並ぶ綾花だが、当然のようにその足先は同じ方向を向いている。
「……学生さんの部屋は別だろ?」
「同じでも構いませんよ?」
「……」
す、と天利は綾花から身体を離して先に廊下を歩いて行ってしまう。
「子供と一緒の部屋じゃあ、とても寝れたモンじゃねぇさ」
すると、廊下の向こう側から歩いてきた着物姿の金髪の美女がひとり、自然な感じで天利の腕に自分の腕を絡ませた。
誰だろう、と綾花が思っていると、天利は親しげにその美女と言葉を交わすではないか。
「よぉママ、アンタか」
「……よく分かったわね?」
軽く二、三言を交わしただけで、天利はその美女と部屋の方に歩いて行ってしまった。
何となく割って入れない空気を感じた綾花は、その後ろ姿を見送ることしかできなかった。
「……もう」
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
白いハコニワ~温泉旅館にようこそ~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月07日
参加申し込みの期限
2015年11月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!