寝子島大逃走劇！｜リアクション

寝子島大逃走劇！

【祭りのあと】

「なんと、勝者は３名！　全員が寝子島高校からの出場者ですね～♪　おめでとうございます～」
　加瀬がマイクを向けるは、【Quintet】の七音だ。
「うにっ、仲間と一緒に頑張って、なんとか逃げ延びたよ！」
　お互いアイコンタクトで健闘を称え合う事も忘れない。
　商品は『純金製サンマさん人形』を選んだ。

「旅館『薫風常葉』の皆さん！　私、頑張りましたっ！　テレビを見ている皆さん、私が若女将を務める料亭旅館『薫風常葉』をよろしくお願いします！」
「おめでとうー、常葉さん！　ずばり勝因は？」
　高梨が質問すると、困った表情で応える常葉。
「私はあまり活躍してませんが……」
　苦笑しつつも、橘と如月へ目配せ。
「頼りになる殿方がいたからこそ、ですね」
　ほんのり頬を染める姿は乙女そのものだった。
　賞品は温泉ペア宿泊券。
「私は旅館の手伝いがありますから」と言って、橘と上泉に譲ったのだった。
　無論、２人が首を縦に振る訳が無いのだが。
　だがリッカルド町長の計らいで、ボーナス扱いで３人まとめて寝子温泉へ行けるように手配してくれるのであった。

「いやー、ボクは一度捕まっちゃったんだけどなぁー」
「おめでとうございます。勝利コメントをお願いします」
　彩華が桜庭にインタヴューを求めた。
「いや、ボクがコメントするなんておこがましいよ。ボクが口にするのは“感謝”だ」
　常磐の前へ出た桜庭。すっと頭を下げる。
「助けてくれてありがとう！　君と同じクラスになれて本当に良かった。これからもボクの友達になってほしい」
　顔を上げ、差し出される手。
　それに応じて握手を交わす常葉。
「はい、よろしくお願いします！」
　イベントの最後は、美しい友情で幕を閉じたのだった。
「あ、刀君！　賞品の商品券１万円分、あとであげるからご飯奢ってよっ！」
　遠くでずっこける御剣だった。

【番外編】
「……分からない」
　上穗木は自宅で本物のサンマさんの密着取材の映像を編集していた。
　しかし、今回、その実態に迫ることは叶わなかった。
「食事もトイレも行かなかった。しかもあの着ぐるみだけ生臭い。謎は深まるばかり……」
　そして上穗木は、考えるのをやめた。

＜了＞

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あとがき

担当マスター：焼きスルメ
ファンレターはマスターページから！

　如何だったでしょうか？
　乾物こと、焼きスルメＭＳの初リアクション『寝子島大逃走劇！』、これにて終劇です！

　まずは満員御礼、本当に感謝致します！
　そして、シナリオガイドの意図を読み取ってくださり、ノリノリのアクションを送っていただき、重ねてお礼を申し上げます！
　全てのアクションを採用できずに申し訳ありません……！！
　まだまだ新人ＭＳということで、何卒、御容赦していただけたらと思います((((；ﾟДﾟ))))
　とにかく、皆様が「イベントを楽しみたい！」という気持ちがいっぱいのアクションばかりで嬉しい悲鳴を上げていた乾物です。

　それにしても、からくりを見破る方々がいらっしゃったとは、乾物、脱帽です。
　でも大人の世界には色々と事情があるのよ！
　特に山道は軽装で向かうなど言語道断です。
　登山はどんなに低い山でも、万全の体制で行かないと怪我しますよ！
　そういった理由から、申し訳ありませんが山組の皆様は早期退場となりました。
　皆様は「高校生」で「子供」であることをお忘れなく。
　ご了承下さいませ……。

　コミュニティを駆け巡って、皆様のキャラクターを掴もうと必死に頑張りました。
　お気に召していただけたら幸いです！
　ご参加いただき、誠にありがとうございました！

　最後に、個別コメントに、私から参加賞としてささやかな『称号』を授与します。
　もし良かったら使ってみてくださいね！

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