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黒い指先 ――透明な檻――
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●『L』
時間は少しさかのぼる。
『もれいび狩りを調べる人、昼に集まらない? 場所と時間は――』
ねこったーでもれいび狩りの事実を知った
逆巻 天野
は、早速仲間を招集した。
まだ明るい教室に、事件に関心を持った面々が集まった。
「またセブンなのだ? 襲われた子が居るのだ? 赦すまじなのだ、とっちめるのだ!」
先日からセブン事件に関わるようになった、猫が大大大好きな少女、
後木 真央
。
集まったメンバーに、くるくるとよく動く猫目を走らせながら、机をぺしぺしと叩いた。
「うーん……その話だけど。まだセブンの仕業と決まったわけじゃないよ、真央ちゃん」
きょとんとする真央に苦笑いしながら呟くのは、セブンを唯一『記憶』する少女。
原罪の語り部、
桜庭 円
。
犯人がセブンを名乗る事を知り、真っ先に反応したのは彼女だったが。
同時に起こった、強い違和感を拭えなかった。
円の友人であり、同じくセブン事件に深く関わる癒しの乙女、
黒依 アリーセ
は、円と同じように、模倣犯を疑った。
セブンはこれまでの、寝子島における2度の行動前に、挑戦状とも言える内容の手紙を寄越している。
円に聞けば、今回はそれらしきものを受け取ってないという。
「模倣犯の確率が高いわね」
そう断定すると、硬質にも見えるその白貌に、アリーセはそっと憂いの影を落とした。
「うん。ボクもそう思うよ。七男は記憶も消せるし、昼も平気で動く。
でも今回の偽セブンは夜だけ。夜に関係する、ろっこんでも持っているのかな?」
「セブンを語る事が、どれだけ危険か……きっと解って無いのね。見つけ出して、止めなきゃ……」
「そうなのだ? 偽者なのだ? う~、でも。騙りでも赦すまじなのだ!」
「そうだね。セブンを名乗って、便乗して罪を被せるなんて卑怯だよ」
机の上でせわしなく指を組みかえる。円の赤い瞳は、あの夜を見据えていた。
彼女らは
偽セブンが辿った悲劇
を、目の当たりにしている。
少し不幸で。それでも健気に自分の運命に立ち向かおうとした少年は、悪意に触れて。
ある日、
神殺し
の罪を唆された。
憤怒と、衝動に突き動かされて行動し。その罪の重さに気づいた時は。
遅かった。
少年は、セブンの逆鱗に触れた。
セブンは、狂気の果てにいる。
名を語る事のリスクを犯人に教え、一刻も早くやめさせねばならない。
同じ悲劇を繰り返さないために。
白い包帯の下に眠る、星とヤドリギのシンボルに。
救えるものは、もう何一つ、この指の隙間から取りこぼさないと誓いを立てて。
アリーセはかき抱くように、手を胸に押し当てた。
「最近の寝子島ってやつぁ、次から次へと物騒だよなぁ。今度は何かと思えば、もれいび狩りだぁ?」
大仰なため息をついて、机に突っ伏しているのは上級生の
屍 骸
。
生まれつきだという、やつれた体は。本来ならそれだけで見るものを、不安にさせる。
しかしながらセブンの凶刃を
自らを盾に受け止め
て、円の命を救ったのは、他でもない彼だ。
とはいえ。そんな至近距離からセブンの顔を目撃しながら、骸には当時の記憶がない。
骸だけではない、円以外は全員がセブンの能力により、きれいさっぱり記憶が改竄されている。
だから骸が円を身を挺して庇った事は、皆、伝え聞いただけの話。
骸を頼れるイケメンゾンビだと真に認識しているのは、記憶を消されなかった円……そして、刺した張本人のセブンのみだ。
「……ったく、おちおち夜遊びもできねぇや。まあできねぇ以前に、やらねぇんだがよ」
おどけてみせながら、骸は後ろ頭を撫でた。
「偽者の可能性もあるってぇ話だが。
あの物騒な野郎を名乗ってるってんなら、危険なことに変わりはねぇ」
「そう言えば」
円が顔を上げた。
「飯田さんに注意をしたっていう、男の子。なぜ飯田さんが、もれいびだってわかったんだろう?」
「んーと、じゃあ……その人も、もれいびだったってことなのだ?」
「そう考えるのが、自然かもしれないわね」
アリーセが肯定し、そうして一つの可能性に思い当たる。
「その男の子が、セブンの偽者ってことはないのだ?」
真央が疑念を言葉に変えた。
「ん……ボクも、それは考えたんだけどね」
「!! もう考えてたのだ? 円ちゃん、あったまいーのだ!」
真央の素直な賛辞に、円は僅かに赤面してうつむく。
ウェーブの豊かな髪が、ふわりと流れた。
「そ、そんなことないと思うよ?
だって、もしそうだったとしたら、飯田さんが襲われなかったことの、説明がつかないもん」
「むー……なるほどなのだ。難しいのだー」
頭を抱えている真央の横で、円は考え方に何か見落としがないか、逡巡する。
「ま、どっちにせよ。件の奴さんが偽者だった場合でも、もれいび狩りを名乗るってんなら。
相手も、もれいびって見といた方がいいよな」
確かに、骸の言う通りだろう。
背筋を正した一同を、ぐるりと見回し。骸は携帯を取り出し、天気を確認する。
彼のろっこんは、空に月が出ている状態で、致命傷を負う事が発動条件だ。
予報によれば、今夜は晴れ。不測の事態でも起こらなければ、問題なく能力を発揮出来るだろう。
「んーと、犯人をとっ捕まえるんなら、夜のシーサイドタウンでって感じかね。
時間帯が夜なら、俺ぁ誰かの盾になれる。そういうろっこん持ってるんでな」
柳眉を寄せ、何か言いかけた天野を「過信はしねぇがよ」、と制した。
実際、一歩間違えば本当に命を落とす、危険な賭けになりかねない。
「そんな物騒なことにならねぇことを祈るが、用心にこした事はねぇ。
……盾役ぐらいはしねぇと、先輩として面目たたねぇしな」
セブンとの邂逅を果たした夜、後輩を守ったという事実は、御伽噺のようにされてしまったけれど。
それに疑いを差し挟む者が、誰一人存在しない事こそが、骸という人物への信頼の証と言えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月22日
参加申し込みの期限
2013年05月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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