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【お三夜】ある猫の夢
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御剣 刀
は、いつものように寝子島神社の境内で剣術の練習をしていた。それが、急に眠気に襲われて、ふと気が付くと黒猫になっていた。眠気に襲われたということは夢だろうか。
低くなった目線の先に、刀と同じように黒い猫がいた。なぜか寂しそうな背中だ。水溜まりに触れているのは、黒猫の前足だろうか。
黒猫になった刀は、哀愁漂う背をした黒猫に近付いた。
嫌な夢を見た。
ロシアンブルーの猫が1匹、木の下で寝ている。なぜかは知らないが、その猫は星ヶ丘を目指していた。
(卑しい動物の本能ね)
大天使 天吏
はどこか達観して、猫の行動を見守る。
星ヶ丘を目指す猫の前にカラスが現れた。
それは、猫としての狩猟本能だ。カラスとの距離を測り、やわらかな毛を逆立てて、鋭い爪を立てて。そして……猫の爪がわずかにカラスに届いたが、カラスは空へと羽ばたき猫から逃れる。カラスは無事なようだった。
天吏はそこで目が覚めた。いつの間に移動したのだろう、今自分がいる場所は、夢の中で猫がカラスを追い払った場所に似ている。否、同じだ。
つまりそれは、天吏がロシアンブルーの猫になっていて、カラスを引っ掻いて追い払ったということ。天吏は涙を流した。
「ごめんなさい……カラスさん」
天吏は夢を見る前から、猫が好きではなかった。それなのに猫の夢を見て、さらには猫になっていて、カラスを虐めてしまったのだ。猫になった理由は分からないけれども、その狩猟本能に勝てなかった。
(私は最低な人間ね)
そうして、天吏は心に決める。
(これから先、この罪を償うためにも、カラス、クローネ様に仕えなくては……!)
寒くて召喚三毛猫のがおーを抱えていたのは覚えている。とすれば、そのままコテンと眠ってしまっていたのだろうか。
後木 真央
の目の前には、そのがおーの顔があった。しかしなぜだろう、どこか大きいような。
「うなぁー……ゔ?」
がおーが変にデカい、そう言うつもりだったのだが、口から出た声は猫の鳴き声だった。
目の前のがおーの鳴き声は、だみ声でいつも通り。けれども、何と言っているのか、意味は分からない。がおーは無理だとしても、他の猫の鳴き声なら分かるのだろうか。
小さな三毛猫の真央は、旧市街の公園から一番近い猫集会までの道を歩いた。なるべく、道の端を歩く。人が大きくて、車が怖かった。普段とは違う目線に、物の大きさ。よく知っているはずの道も、全く知らない道のように思えて、心細い。
猫を見かける度に飛んで近づいて挨拶をしてみるものの、がおーと同じで誰とも言葉が通じなかった。それもまた、真央の心細さに拍車を掛ける。
「みぃぃ、みぃぃ」
寂しくなってきて、さらにはお腹も減ってきた。
(きっとコレは夢なのだ)
夢なら、人も車も通らない道で、猫鳴館に帰ろう。いつもの朝のトレーニングコースを逆に辿る。耳福池から九夜山に入って、猫又川を越えて落神神社の横を通って、寝子高裏手を目指そう。
確かにこの道なら、人にも車にも出会わないから安全だ。
(寂しいのは嫌いだよぅ、言葉が通じないのも嫌だよぅ)
三毛猫の子猫の真央は、寝子島神社で黒猫を見かけた。少し困っているように見えるのは気のせいではないような気がする。何だか真央と同じに思えて、頭から全速力で黒猫に突っ込んだ。
「みぃぃぃ、みぃぃぃっ」
ギャン泣きしながら寂しさを訴える。黒猫は何事かと首を傾げる。黒猫の前足が小さな三毛猫真央の体にそっと触れられる。
訴えた寂しさが伝わった気はあまりしない。やはり猫同士でも分からないのだろう。
尻尾を丸めて、真央は黒猫をそのままに、帰り道をとぼとぼ歩いた。猫鳴館に着いたが、子猫の小さな体では玄関の上がり框を上がれなかった。
「みぃぃ……」
小さく鳴いて、真央は靴箱の前で丸くなる。
(……次は言葉が通じるネコの夢が良いのだ)
朝鳥 さゆる
は寝子島図書館で本を読んでいた。座っていたのは窓際の席。不意に強烈な睡魔に襲われて……ふと気が付く。視線が妙に低くなっていることに。まるで猫のような小動物の目線で見ているようだ。目の前の水溜まりに映る姿は、白猫だった。近寄りがたい空気を纏わせた、誰とも群れない一匹狼のような白い雌猫である。
睡魔に襲われてこんな状況になったのなら、ここは夢の世界なのだろう。さゆるは滅多に夢を見ない。というよりも、夢など見たくなかった。起きていても眠っていても、夢と現の境界線は曖昧模糊としている。それがさゆるの日常なのだ。
さゆるは白猫の姿で適当に街中を歩いてみることにした。
初冬とはいえ、差し込んでくる日差しがとても心地よかった。途中で吹きつけてくる海からの風も、少し肌寒くあるものの不愉快なものではない。猫であることも関係しているのだろうか、心がどこか安らいでいく。こんな気分は久しく忘れていた。流されるままに歩いて、白猫になったさゆるはいつの間にか星ヶ丘マリーナに辿り着いていた。
時は既に夕刻になっていた。夕日は海の向こうへ沈みつつある。自分の他にもなぜか何匹か猫がいた。近くにいる猫の会話が耳に入る。それによると、ここ最近はこの星ヶ丘で夕日を見るのが猫界の流行らしい。他の猫と関わることもできたが、今はただこうして夕日を見ていたかった。
目が覚めた。さゆるがいたのは不思議なことに図書館ではなく、マリーナだった。夕日に照らされるのは白猫の姿ではなく、人間の姿のさゆるだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月15日
参加申し込みの期限
2015年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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