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【お三夜】ある猫の夢
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猫島 寝太郎
は灰色の猫になっていた。少し長い毛足で、後ろ頭の部分がピンと一筋、寝癖のようにハネている。
ぽかぽか陽だまりの中、つい先程眠りから目が覚めた。しきりに顔を洗ってから、ふんわりと漂ういい匂いに少し鼻を動かす。匂いの元を辿って歩いていくと、漁港が見えた。
(ああ、ここ魚市場の近くだったんだねぇ)
港に着いてみると、朝早くから漁に出ていたのだろう、漁師たちが帰ってきている。数人で囲んでつっついているのは鍋だ。漁師鍋というものだろうか。
(ああ~それにしてもすごくいい匂い。めくるめくお魚のロンドや~)
猫は、魚の匂いをいつもこんな風に感じているのか。そう考えると、魚を狙ってしまう猫の気持ちが、ちょっと解るような気がする。
灰色猫の寝太郎は、前足をそろえて、漁師の横にちょこんと座った。ゴロゴロと喉を鳴らして、一声鳴く。
「お前も食うか?」
湯気を立てる魚の白身が紙皿によそわれる。それを、漁師はアスファルトの上に置いてくれた。美味しそうな匂いに鼻を寄せると、かなり熱いことが分かる。
ならばと息を吹きかけようとしたが、案外猫には難しい動作みたいだ。仕方なく冷めるまで待って、それからはぐはぐと食べる。
「いい食べっぷりだな」
漁師の大きな手が寝太郎の頭を撫でる。それから追加の魚をよそってもらった。
(うんまいねぇ)
寝太郎はしばし美味しい魚を堪能した。
食後はのんびり海岸線を歩く。向かう先は星ヶ丘。特に何が用事があるわけではなかったが、着いた場所ではなぜか他の猫たちが集まっていた。まるでUFOを呼ぶときみたいに前足をくっつけている。待っているものは、空の向こう……夕日だろうか。
寝太郎は、猫たちのようにして夕日を待つことに決めた。
綾辻 綾花
は自らの手を見た。ふさふさの黒い毛と愛らしい肉球が見えた。それにどこか、いつもより体が小さくなっているような気がする。5秒ほど経ってから、猫になっている夢を見ているのだと認識した。
綾花は猫好きである。それならば、この夢を楽しまないなんて選択肢はない。
(この夢を楽しんじゃおう!)
猫らしく身軽に、出かけることにした。
猫鳴館から寝子島神社にふらっと寄ってみると、水溜まりの前に綾花のような黒猫がいた。なぜか水溜まりにタッチしている。哀愁ある背中が寂しそうに見えてしまって、黒猫の綾花は水溜まり前の黒猫の背中に思わずタッチした。
「何をしてるんですか?」
人の言葉のように喋ったつもりだが、実際口から出たのは猫の鳴き声である。猫同士なら分かるだろうかと思っていると、黒猫は綾花に気付いて振り向いた。
「私は綾辻綾花です。あなたは?」
綾花は黒猫の隣にちょこんと座って自己紹介する。
黒猫は首を傾げた。黒猫が、綾花のように猫の夢を見ている人間なのか、それともただの黒猫なのか、綾花には分からない。黒猫にしてもそれは同じだろう。
綾花は黒猫がするのと同じように水溜まりに前足をタッチさせた。水面が揺れて、静まって。水溜まりに映る自分の姿が見える。
綾花は自分の姿に感動した。可愛い黒い猫の姿であるのがとても嬉しい。猫になっているこの夢は、神魂の影響なのだろうか。
「もし良ければ、星ヶ丘まで一緒に行きましょう?」
星ヶ丘から夕日を見たら、元気が出ると思ったからだ。座った姿勢をやめて、星ヶ丘の方へ黒猫を誘う。が、黒猫は水溜まりの前から動かない。どうやらここからは動きたくないようだ。降り注ぐ日差しに、黒猫は気持ち良さそうに目を細めている。
ここにいたいらしい黒猫をそのままに、綾花は星ヶ丘へ向かうことにした。
星ヶ丘まで、なるべく人や車の少ない、細い裏道を通る。危険なものはなるべく避けていこうと思ったのだ。途中カラスが襲ってきたが、綾花は怖気づくことなく、ちょっと立って自分を大きく見せて追い払った。
他の猫に会ったので挨拶をする。いつもより目線が低いから、まるで巨人の国に来たような感覚だ。迷わないように建物と影を目印にして。それから、身軽に塀に登ったりすり抜けたりして楽しんで歩いた。周囲をきょろきょろと見回して、注意深く観察しつつ、そしてやっぱり楽しみつつ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月15日
参加申し込みの期限
2015年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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