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【お三夜】猫と人、二つの世界が交わる夜
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●甘酸っぱい檸檬味の
友達以上恋人未満……というのも違うのかもしれない。
鴇波 羽衣
と
神条 誠一
の関係はいま、とても微妙だ。
羽衣は誠一のことが好きだ。けれど羽衣は一方通行だと思っていて、彼は自分を女友だちのひとりと認識してるんだろうと思っている。
一方の誠一は――ひょんなことから羽衣が自分のことを好きだと知ってしまった。
(じゃあ俺はどうするべきだ?)
あれからずっと考えている。ずっとバスケットボールに打ちこんできた少年にとって恋愛は難問だ。一方的に想いを知ってしまったとあってはとくに、だ。
今宵はお祭り。ふたりは連れだって繰り出している。
表面上は仲のよい友人同士。
見えない互いの胸のうちは、やきもきとした波が立っている。
今宵、羽衣は猫耳帽子に付けしっぽに首輪と、バッチリ猫の格好で彼とのお出かけに気合十分だった。
(やっぱり緊張でドキドキする……)
けど、それ以上に一緒に過ごせる時間を楽しみたい。
あたりの風景が変わり、だんだん猫の世界になっていくのを見ながらふたりは目を輝かせた。
「わあ、猫さんかわいいー!」
「この島に慣れてきたとは思うけど祭り好きなんだろうか?」
今度の祭りは猫っぽい格好をするのだと聞いて、即席で作った狐の面ならぬ猫の面を斜めに掛けた誠一は、思わずそんな感想を漏らす。
「そうだね。きっとそうなんだろうね」
羽衣はうずうずと頬を上気させている。あまりの可愛さに駆け出したくなるのを堪えているのだろう。視線に気づいたのか、羽衣ははっと誠一を見上げ、ちょっとだけバツが悪そうにはにかんだ。
「人が多いからはぐれないようにしないとね。誠一くんは背が高いからすぐ見つけられるけど、あたしは人ごみに紛れちゃうから」
冬モノのジャケットの前を手持ち無沙汰に合せながら、誠一は(そんなことはない)と思う。
きっと見つける。
何故か分からないが、小柄な羽衣を人ごみの中でもすぐ見つける能力が、最近備わってきた気がするのだ。
「あ、ちょっと待ってて!」
珍しいものを見つけたらしく、羽衣は小走りに猫の屋台に駆け寄った。
『空もようかん』
そんな看板が掛かった露店には、ピンポン玉くらいの大きさのゴム風船に包まれた赤や黄色や橙色した丸いものが、まるでほおずきのように吊り下がっている。
「これは水ようかん……? なんかカラフルだなあ」
いわゆる玉羊羹と呼ばれるものの亜種らしい。つまようじを刺し風船を割って、中の羊羹を食べるのだ。
半透明の羊羹はどれをとっても美しく、猫の店主曰く、
『いろいろなお空を封じ込めたにゃん』
とのこと。
「ほんとだ! よく見たらようかんの表面に景色が浮かび上がってる!」
これはお買い求めするしかない。
「見て誠一くん! あたしのは綺麗な夕焼け空だよ。味は……いちごミルク味かあ……不思議だな、どうやって作るんだろ? 誠一くんはどんな景色がみえた?」
「俺のは……朝日かな?」
色は黄色く、かじってみると甘酸っぱい蜂蜜レモン味だ。
羽衣は楽しそうに笑っている。口の中に広がる甘酸っぱさが、誠一の胸を満たしてゆく。
そうして屋台巡りをするうち、ふたりは本殿に辿り着いた。
お賽銭を入れて、二拝二拍手一拝。
羽衣は目を閉じお三夜様にお参りする。
(……七夕の時は「誠一くんに釣り合うような女の子になれますように」ってお願いしたっけ。あたし、あれから少しでもそうなれたのかな……何事も全力投球で打ち込んだり、苦手なことも克服できるように頑張ってきたけど、誠一くんとの関係に変化があったのかは分からない。けど、それで凹んだり、今までの時間が無駄だって思いたくない。だから……)
手を合わせて祈る。
自分を信じることができますように。
(頑張るから見ててね、お三夜さま!)
決意も新たに誠一の方を伺えば、彼も一心に何か祈っているようだ。
戻り足に社務所を覗くと、猫の絵の可愛らしいおみくじがあった。
「あ、誠一くん。猫みくじだって。引いてみない?」
おみくじは、健康運、恋愛運、家庭運、学業運、仕事運と分かれている。
「俺は、そうだな……学業でいいや。この島の占いって何か当たりそうだし」
「あたしは……」
羽衣は照れくさくなって彼を見ないようにしながら恋愛運を選ぶ。
「あ、大吉!」
「すげーじゃん。俺は……中吉だった」
「悪くないよ。自分の頑張り次第でいい点とれるって事じゃないかな」
「ん」
そんな会話をしながら誠一は頭の隅で考えていた。
本当は恋愛運を占うべきだったのかもしれない。だが。
(これは神様に頼っちゃイケナイ。相手の気持ちを一方的に知ってしまった俺はとくにだ)
バスケの試合の前より緊張する。
深呼吸する。
(俺が出来る事、俺がやらなきゃいけないことは決まってる)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月31日
参加申し込みの期限
2015年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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