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【お三夜】猫と人、二つの世界が交わる夜
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●ヒーロー
ヒーロー。
その存在に、胸を熱くした日があった。
ヒーロー。
その存在が、生きる支えになってきた。
――これは、そんな少年のおはなし。
灯 斗南
にとってのヒーローは、幼き日に見たマスカレイダー。
複雑な家庭環境の中、胸に秘めた正義感を面倒臭がりの仮面で隠して生きてきた斗南は、その仮面のヒーローにずっと憧れて来たし、そんな風になりたいと思っても来た。
「クローネの思い通りになんて絶対にさせない!」
白い仮面で顔を隠し、飛び込んだ三千鳥居の迷宮で斗南が遭遇したのはまさに、彼にとって永遠のヒーローであるマスカレイダーであった。その驚愕や如何ばかりであったろう。
それでも倒さなければ先に進むことは叶わぬと悟り、斗南は神にも等しき相手に戦いを挑む。
『お前の戦う理由とは何だ?』――マスカレイダーが問いかける。
「みんなのフツウを守るためだ」――斗南は答える。
一手、二手、打ち合う手刀。
当たり前だが、強い。
『その中にお前の幸せはあるのか?』
「……!?」
斗南は息を呑んだ。
幸せ。
幸せ?
……気づいている。
ろっこんの力でヒーローになろうというのは自らのエゴ。
正義のために力を振るう。悪を倒す。一見もっともらしいけれど、誰かに認められたい、ほんとうはただそこから出発した自分勝手な行いなのかもしれないと。
マスカレイダーはなおも畳み掛けてくる。
『お前の仮面の下にはどんな顔がある? 怒りか? 悲しみか? それとも……孤独か?』
その問いを認めてしまうほど、いまの斗南は強くない。
「黙れ偽物!!」
『偽物はお前の方だ。今のお前は紛い物のヒーローだ。孤独に耐えられず、それを忘れるためにヒーローの真似事をしているだけ。お前の本質は結局子供のころから変わっていない』
わかってる。マスカレイダーの言う通りなんだ。
自分の中に、テレビの前に座っていた、小さかった自分がいる。
ヒーローに憧れていて、でも何もできなくて、誰にも認められていないと思っていた自分が。
本当に乗り越えなければいけないのはその自分なんだ。
ヒーローは孤独だ。そしていつも、誰かのために戦っている。
――そうありたい。だから答える!
「お前の言う通りかもしれない。でも、それでも、僕はみんなのフツウを守るために戦う。たとえ相手がマスカレイダーだろうと」
マスカレイダーの構えは必殺キック。
斗南は応じて、いままでで一番大きな炎をイメージする。
それは、斗南の心に新たに宿った綺麗な炎。
『レイダーキック!!』
「<イグニッションハート(点火する心)>ッ!!」
交錯する必殺技。
わき腹にキツい蹴りの衝撃を受け、横腹を押さえ膝をつく。
マスカレイダーは立っている。身体から黒く煙をあげて。
『とりあえず……ギリギリ合格点だな。お前の……勝ちだ』
そう言ってマスカレイダーは影猫の姿に戻り、姿を消した。あとにはただ、斗南だけが立ち尽くしていた。
◇
ヒーローは孤独かもしれないが、ひとりではない。
寝子島のローカルヒーローを目指す
風雲児 轟
は、大きなピコピコハンマーを背負ったネコ目の少女、
猫屋敷 姫
と一緒だった。
「あなた、荒事が得意そうですね。それに正義感も強そうですね」とついて来たのだ。
轟は姫の期待を裏切らない。
「狛猫に聞いたが、人と猫の世界との融合が解けずに世界がおかしくなるだと……そいつは島の皆も困るからなんとかしねえと!」
ところが姫が飄々と、
「や、猫の世界と一緒になるのもまあいいかなーとも思うですが」
などと出鼻をくじくものだから、轟は思わずすっこける。
「冗談ですよ。日常があるからこその非日常。住み分けは大事です」
「それに、お三夜様も寝子島にいる神様だ。だったらクローネなんかの好きにさせるわけにいかねえ! 一刻も早く助け出さなきゃな!」
「そうですね。クローネとやらはともかく、猫屋敷たるもの猫の為ならば、なのです。というわけで、手分けして猫灯篭に火を灯そうではありませんか」
こうして轟と姫は火を灯しまくった。
姫は時折しゃがみ込んで小石を積む。
「何しているんだ?」と轟が聞くと、姫は答えた。
「何らかの目印を置いて、自分がどう通ったかを解るようにしているんですよ。行き止まりについたらその前の目印に戻る。トレモーアルゴリズム言うです。なんとも変な名前ですが」
「とれも……?」
轟は根っからのレッドだった。つまり、小難しい言葉は苦手だった。
「まあいい! ちょと変わった博士とか天才少女が仲間になるのも、特撮ではあるあるだしな!」
「あれ、私、そういうポジションです? まあいいですが」
ふたりは愉快かつ効率よく、猫灯篭を灯してゆく。
やがて分かれ道が現れると姫が二手に分かれることを提案した。
◇
「戦衣着装!」
右の道に行った轟は、影猫と対峙しつつそう叫んだ。
その途端、轟の姿は白亜のヒーロー『ザ・ストレイト』に変身する。
話し合いで解決するなら、と思ったのだが、影猫は対話に応じず変身したのだ。
白亜のヒーロー『ザ・ストレイト』を黒く変えたような姿に。
轟が構えると、影も構える。その構え方もそっくりだ。
先に動いたのは影・ストレイト。影の蹴りが空を閃く。
轟はフットワークで回避しながら吼える。
「お前が何故俺の邪魔をするのか知らないが、ここで撃破させてもらうぞ!」
轟は影の拳を跳ねかえしながら、懐に飛び込むチャンスを狙う。
右ストレートを喰らう。
左ストレートを当てる。
一進一退。
力量は五分。
だとしたら、何が違う? 相手に勝るものはなんだ?
「ハートだ!」
轟は確信する。影なんかに負けない、熱い心が、この胸には宿っている。そうだろう!?
「こうしている間にも危機に瀕している相手がいる。それが寝子島の住人なら全力で助ける! それが例え神だろうとな! だからッ!」
一瞬気圧され、がら空きになった胴に、轟は拳を、打ちこむ、打ちこむ!
「それを邪魔しようっていうなら容赦するわけにはいかねえ!」
最後は渾身の力を込めた右ストレート!
勝負はついた。
影は倒れ、溶けるように消えた。
◇
一方、左の道に進んだ姫は、自分ではなく
黒兎 都
の影と対峙していた。
都の影は逃げまくった。
『逃走NGとは聞いてないからの!』と言いながら。
姫はピコハンを振りかざし、都の影を追いかける。
「私は平和的解決が望みですよー。猫愛であれば負けないですよ! 猫について語るですよ!」
『猫について語ったら負けるでしょうがー! 猫うちに寄ってこないんだもん!』
「そうですか。それでは仕方ないですね。奥義・極楽行指圧術(シャングリラフィンガー)を使わざるをえないようです」
『なにそれ!』
「自分を超えろというならば新たな秘技を閃かざるをえないということです。昇天させてあげるです!」
姫は振り被ったピコハンを影にがんがん当てに行った。
『いや! やだ! 来るな! いぃやあぁぁ!』
影は頑張って避けた。避けたのだが避けきれなかった。
「ちいさく、ちいさく、ちいさくなあれ! (猫)愛を取り戻せー!」
ピコ!!
当たった途端、影はみるみる小さくなり、数センチほどになってしまった。
姫は影を指でつまむと!
「こちょこちょこちょ!」
くすぐる!
『や、は、ははははっ、なはははっ!』
「見ましたか、これぞ奥義・極楽行指圧術です!」
『こ、これだけ?』
「や、だって潰すの可哀想ですし、元は猫ですし。我が動物愛を知り、屈服して退いてくれれば十分ですから」
『あは、あはは、わかった、参った! 降参だのー!』
影はそういうと姿を消した。
その後、姫と轟は分かれ道の先でふたたび合流した。
「お互い試練は乗り越えたようだな。じゃあ、猫灯篭に火を灯して、お三夜様探しだ!」
「了解ですとも」
「絶対クローネより先に見つけような!」
「そうですね。お三夜様ー! クローネからは身を賭してでもお守り致しますので出てきてくださいなー」
◇
その頃、都が急に笑いだして仲間たちをびっくりさせていたことを姫は知る由もない。
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担当ゲームマスター
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月31日
参加申し込みの期限
2015年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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