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【お三夜】猫と人、二つの世界が交わる夜
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●コーネリア
「ブリジットさーん」
「ブリジットー」
雑踏の中からマスターである
ブリジット・アーチャー
を呼ぶ男女の声が聞こえる。
振り返ったブリジットによく似た彼女の名前はコーネリア。
由緒正しき血統のアメリカンショートヘアのシルバータビー。
ブリジットの飼い猫で、マスターがお祭りに行くのでこっそり付いてきたのだけど、はぐれてしまった。
しかたないのでブリジットの姿を真似て人型になったら、知らない人間の男が声を掛けてきた。
「ブリジットさん、ここにいたのかー。珍しいものでもあった?」
「どなた?」
コーネリアは小首を傾げる。
追いついてきた女が肩で息をしながら言った。
「探しましたよ。急にいなくなるんですもの」
彼女はわかる。マスターの友人、
橘 舞
だ。
(ということは、この人間がエスコート役のすばるね)
そのとおり。
新井 すばる
である。すばるもブリジットとは長い付き合いのはずだが、コーネリアの中のヒエラルキーが低いせいか知らない人間扱いだった。ひどい。
コーネリアは思った。
(マスターもはぐれているようだし、しばらく二人と一緒に行動しましょう)と。
舞は、ブリジットの(正しくはコーネリアの)頭にぴょこんと突き出た猫の耳を不思議そうに見つめていたが、それが本物であるとは気づかなかった。
「ブリジットさんと舞さんはあまりお祭りに来たことがないんだよね。どこか希望ある?」
すばるが尋ねる。舞がちらりとコーネリアに目配せしながら答えた。
「昨夜ブリジットとも話していたのですけど、日本のお祭りとしては、りんご飴はやはり外せないものなのですよね」
コーネリアには舞と話した記憶はなかったが、それらしく頷いてみる。
「ふたりとも食べたことないの? 美味しいよ食べてみる?」
「ええ。ぜひ」
こうして三人は真っ赤なりんご飴を手に、あちこち屋台を見て回った。
「これがリンゴ飴? 話には聞いていましたが……んー、人間の食べ物は甘くて美味しいですね」
「人間の食べ物って、まるで人間じゃないみたいな口ぶりだねブリジットさん」
すばるが笑う。祭りがあまりに賑やかで、さすがのちくわを咥えたホームズもすぐに気が逸れてしまったらしく、一緒にいるのがブリジットではないという可能性について考えたりはしなかったようだ。
「見てよあれ。カエルパイだって。これははじめて見るかも」
「カエルパイ?」
コーネリアは視線を向ける。売っているのは、三十路からまりの人間の男に見えた。
「カエルの形に焼いたパイ菓子ですか……」
舞がちょっと不安そうに覗きこむ。そのパイは、まるで理科の実験のときみたいに両手両足を開いたカエルの形が、見事に再現されていたからだ。
「どうだい、ひとつ」
店主が勧めてきた。
「……いえ、私はリンゴ飴がまだありますので……」
舞が断ると、すばるは笑ってボクにひとつ、と買い求めた。
「ははは舞さん、まさか本物のカエルは入ってないでしょ」
そういいながらかぶりつく。舞はおそるおそるすばるに尋ねる。
「お味、どうですか?」
「うん? なにか肉が……鶏肉かな。わりといけるよ食べてみる?」
「い、いえ。遠慮します」
「そう? おいしいのに。ブリジットさんは?」
コーネリアは、じぃっと店主を見つめていた。
(あの店主……私と同じ猫。ということは……あんなモノを食べるなんて……)
「ブリジットさん?」
「え? ああ……ううん。私も遠慮するわ。ニャンプチしか食べない主義だから」
ニャンプチ? とすばるは怪訝そうな顔をする。
(たしか高級キャットフードにそんな名前のものがあったような……まさかね?)
「ん? 何? すばる、変な顔してないで、ちゃんと案内してよね」
「ああ、案内ね」
うーんとすばるは露店の波を見渡した。
「そうだ金魚すくいなんてどうかな。お嬢様な2人のことだからそういう庶民的な遊びはしたことないでしょ」
三人が立ち寄ったのはごくふつうの金魚すくい。
「おじさん三人ね」
すばるがお代を支払うと、金魚すくい屋歴60年、といわれたら納得してしまいそうなほど背のまがったおじいさんが、白い無精ひげをさすりながら三人にぽいを渡してくれる。
「このポイですくうんだ。見てて」
すばるはしばらく金魚の動きを観察していたかと思うと、ひょいっと器用にお椀の中に掬い入れる。
舞は目を瞠って拍手する。
「すばらしいです」
「じゃあやってみて」
見たとおりにえいっと腕を振るってみるも、肩が緊張していたためか金魚は馬鹿にしたように舞のポイをすり抜ける。コーネリアに至っては、こんなの爪で切り裂いた方が早いのに、と言わんばかりに高速で水面を跳ね散らかす。
「……あら、うまくいかないものですねぇ。ブリジットは、網の動きが速すぎるんですかね」
すばるはそれを見て苦笑いする。
「……ふたりとも個性的な動きでいいね。でもそろそろ掬う楽しさもわかってほしいかな。ふたりともそっちの角にポイをつけてまってて」
ふたりはすばるの指示に従う。
「そうその角度でじっとしててね。こっちから金魚を追い込むから合図したら斜めに手をあげるんだ。よし、いちにのさん!」
合図どおりに引き上げれば、ポイの上で金魚が跳ね、それをすばやくお椀に入れる。
「ふたりとも上手いよ、筋がいい!」
「ふふっ。新井さんに教わったら、少しコツがつかめてきましたよ」舞が笑う。「もう一匹狙いますよ」
◇
三人が盛り上がる金魚すくい屋の隣は、猫の店。
『高速渦金魚釣り』の看板が掛かっている。
猫のイラストの入った風船提灯を買って、照らしながら歩いていた
綾辻 綾花
は、ナマズの縫いぐるみの中の鳶色彦に話しかける。
「高速で渦巻く水槽の中から金魚を釣るそうですよ。挑戦してみませんか?」
「いいですね」
屋台では、少年がふたり、熱い金魚釣りバトルを繰り広げている。
「初めてなので他の人の様子を見て学習してからにしましょう」
綾花がそういうと鳶色彦もナマズの中から身を乗り出すようにして、ふたりの闘いを見つめはじめた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月31日
参加申し込みの期限
2015年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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