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【お三夜】まじかる・りりかる・人助け☆
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参道商店街にて、フリルとレースたっぷり魔法少女姿の
本居 陽毬
はふるふると震えていた。
「たまには贅沢をと思ったら、まさか、こんな事態になるなんて……」
陽毬は、買い物の際おまけにともらったお三夜さまキーホルダーをぎゅうと握り締める。
「なんて、素敵……っ!!!」
うっかり力が入りすぎてキーホルダーのぬいぐるみ部分がぎゅううううう。
黒猫がまだ喋れたなら『苦しい』と訴えてきそうだが、今はもうただのキーホルダーに戻ってしまっている。
そういう次第でストッパーもいないので、陽毬の勢いは止まらない止められない。
「だってカッコいいじゃない、魔法少女とか!」
華麗に困っている人を助けて、感謝されて、アイドルみたいにちやほやされて。
それが、陽毬が抱く魔法少女のイメージだ。加えて。
「それでいて、ピンチの時にはどこからともなく現れた謎のヒーローが助けてくれる……これ、魔法少女の定番でしょ? お約束でしょ??」
そして恋に落ちる2人……! と陽毬はまだ見ぬヒーローとの愛の劇場をうっとりと夢想する。
「きゃーロマンチックー! 素敵いいいいい!! きゃーきゃー!」
ひとりでテンション高くはしゃぐ魔法少女。
傍目にはちょっと(?)怪しいが、陽毬、やる気の方も充分だ。
「うんっ、こうなったら頑張って魔法少女しちゃうね! ピンチを救うヒーローとの出会いを求めて!」
まっててヒーロー様っ! なんて、動機はほんのちょっぴり不純かもしれないがそれは些細な問題である。
「あ、そうだ」
早速街へと繰り出しかけた陽毬だったが、とても大切なことに思い至ってぴたりと足を止める。
「ところで、魔法少女として人助けしろっていうなら、勿論賃金とか出るよね? 時給制? 日割り?」
手に握ったままだった黒猫のキーホルダーへと問いを零す陽毬。
親からの仕送りが少ないため、陽毬にとってそこのところはかなり重要だ。
しかし、お三夜さまキーホルダーはうんともすんとも答えない。
「おーい、ちょっと、返事しなさいよこらー!」
ぺしぺしぺしぺし、今度は目を覚ませと言わんばかりに叩かれる黒猫。何だか踏んだり蹴ったり。
「はあ……しょうがない、賃金の請求は『人助け』をしてからにしよう。がんばる!」
広い心で譲歩して、陽毬は商店街へと今度こそ繰り出す。
困っている人を探してうろうろしていると、
「おおっ、魔法少女発見なのだ~♪」
と、同じく魔法少女姿の少女――
後木 真央
に、陽毬は突如カメラを向けられた。
開き直って即興で可愛くポーズを決めれば、パシャリ! とシャッターが切られる。
あまりにも急なことだったので、咄嗟に決め台詞が出てこなかったことだけが残念無念。
「ありがとうなのだ、データ保存してもいいのだ?」
「それはいいけど……まさか私以外にも魔法少女がいるなんて」
びっくりした、と今更ながら目を丸くする陽毬。
そんな彼女へと、魔法少女を探して駆け回っている真央は、ねこったーを開いて大体の状況を説明した。
他の魔法少女の目撃情報を得たりアップされた画像を確保したり、ねこったーを小まめにチェックしていた真央は、すっかり情報通なのである。
「なるほど、ありがとう……って、あれ?」
真央のスマートフォンから顔を上げたところで、陽毬は視線の先に何やらきょろきょろと困っている様子の男の子を見つけた。
「何かあったのかな……ごめん、私行かなくっちゃ」
「了解なのだ応援してるのだ、真央ちゃんも頑張るのだ~♪」
真央に笑顔で送り出されて、陽毬は急ぎ男の子の元へ。
どうしたのかと言葉をかければ、おつかいの途中で財布を失くしてしまったとのこと。
「それは大変! 一緒に探してあげるね」
男の子が通ってきた道を一緒に歩いたり、周辺の人やお店に聞き込みをしたり。
涙を堪えている男の子の手を励ますように握ってやって、陽毬は懸命に財布を探す。そして、
「み、見つかったー!」
男の子が寄り道したという公園の茂みに失せ物を見つけ出して、陽毬は思わず声を上げた。
途端、元の姿に戻ってしまい残念に思うも、男の子の表情が輝くのを見れば陽毬の顔にも優しい笑みが浮かぶ。
助けてもらったお礼がしたいと男の子に訴えられたが、
「ありがとう、でも、いらないよ。助けた相手には無償の奉仕! それが魔法少女!」
と、陽毬はその申し出をすっぱりと断った。
衣装は消えてしまったけれど、魔法少女の精神は陽毬の中に、である。
それに、陽毬にとって、束の間の魔法少女な時間は楽しいものだったのだ。
(でも、雇い主にはちゃんと報酬請求するけどね)
家へと帰っていく男の子に手を振りながら、陽毬は胸の内に思う。
その後公園にて、「だから喋れええええ!」とぬいぐるみキーホルダーをぺしぺしする怪しい女子高生の姿が目撃されたのはまた別のお話……ということにしておこう、うん。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月10日
参加申し込みの期限
2015年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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