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【お三夜】まじかる・りりかる・人助け☆
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北条 冬華
は、星ヶ丘寮内の
桜 月
の自宅でメイドとして働いている。
今も仕事の最中で、メイド服を身にまとい部屋の掃除をしていたところだったのだが……、
「ど、どうしてこんなことに……!」
掃除の際に手に取った黒猫のキーホルダーがしゃべり出したかと思ったら、事情を把握する猶予もなくあっという間に魔法少女姿にされてしまった冬華である。
「って、ちょ、ちょっと待って下さい! 魔法も使えないのに、こんな格好では恥ずかしいだけですよ!?」
露出が多くて落ち着かないし、やたら胸元を強調するデザインだし、ついでにスカートの丈もかなり短い。
異議を申し立てるも、黒猫は魔法が解けてしまったかのようにだんまりを決め込むばかりだ。
「ああ……ただの猫のぬいぐるみに……。と、とにかく人助けしないと……?」
けれど、人助けと言っても一体何をすればいいのか。
「この格好では、外に行くのも恥ずかしいですし……うう」
よもや八方ふさがりか、と思われたその時。
冬華の頭に、彼女の雇い主であり友人でもある少女の顔が浮かんだ。
「そうです、ここは月さんに相談しましょう」
そうと決まれば善は急げ、冬華は足早に月の自室を目指す。
「月さん、いらっしゃいますか? 失礼します」
ノックをして、部屋の扉を開ける冬華。
すると、彼女の目にとび込んできたのは、
影から生まれたような色合いの魔法少女服を身にまとった、月の姿だった。
冬華、ふらりと目眩のするような心地がしたがなんとか持ちこたえる。
「……ああ、月さんも格好が変わってます。以前ゲームの世界で着てた服ですね」
「うん、ご明察。影を操作して作った衣装だったんだけど……って、そうじゃなくて!」
冬華さんこれは違うんだ、と弁解しようとした月だったが、よくよく見れば、冬華も魔法少女姿(しかもなかなかに大胆なコスチュームである)だ。
「……もしかして、冬華さんも?」
問いを零し、月はお三夜さまキーホルダーを冬華に見えるようにかざしてみせた。
冬華に比べて落ち着いた様子に見える月だが、彼女も自室でいつも通りに過ごしていたら黒猫によって突然に魔法少女姿にされてしまい、
(これで人助けってどうすればいいのさ)
なんて、どうしようかとうんうん唸っていたところだったのである。
けれど、混乱しきりな冬華の様子に、彼女は平静を取り戻していた。
月の冷静な言葉が染み渡ったようで、冬華も少し落ち着いた面持ちで月の問いに応じる。
「月さんも、ぬいぐるみで? 私もです」
「ふむ、困ったことになったな。冬華さん、確かぬいぐるみは、人助けをしたら元に戻れるって言ってたね?」
月の言葉に、こくと頷く冬華。
「じゃあ冬華さんがその服装で私のモデルになってよ。お互いに助け合えば2人とも元の姿に戻れてウィンウィンだ」
「そうか、月さんの助けになればいいんですね。月さん、流石です!」
差し込んだ一筋の光に、冬華の表情がぱあと華やぐ。
「では、早速モデルになりますね」
「うん、そこに立ってて。それ、今までにない感じだから細部まで参考になりそうだ」
将来はデザイナーを目指している月である。
スケッチブックを手に取る月の赤い瞳は、好奇心に輝いていた。
「疲れたら言ってね、休憩にするから。あっ、まずはこっち向いてもらえるかな?」
言いながら、スケッチブックに鉛筆を走らせる月。
正面を描き終えたら、次は後ろを向いてもらって全体図を仕上げていく。
次いで、間近で冬華の衣装を隅々までじっくりと観察しながら、
「ここはこうなっているのか。こういう表現の仕方もあったのか、うんこれは参考になる……」
なんて、月は芸術の世界に没頭する。けれど、
(す、凄く近い距離から色々なところをジロジロと……流石に恥ずかしいです……!)
と、冬華の方は気が気ではなく、照れ臭さに頬を火照らせた。
「……あれ? 冬華さんどうしたの?」
「いえ、その、あの……」
ふと冬華の異変に気づいた月、冬華の反応に、彼女の心境を何となく察する。
(つい夢中になってしまったな……しかし、そういう反応されると私も照れるよ)
スケッチブックの向こうで、こちらも密かに頬をほんのりと朱に染める月だった。
やがてスケッチが終わり、月はその顔に満足げな笑みを浮かべる。
「終わったよ、冬華さん。お疲れさま」
「あっ……服が元に戻りました。ありがとうございます、月さん」
着慣れたメイド服姿に戻った冬華が、安堵の息を吐いて微笑んだ。
「次は月さんの方ですね」
「うん、頼むよ。冬華さんは何かして欲しい事ある?」
「してほしい事ですか? ええっと……」
考え込んでしまった冬華に、月はそっと助け船を出す。
「そうだね……いつも頑張ってくれているし、私がマッサージするというのはどうかな?」
「マッサージですか? では、それをお願いします。胸が大きいせいかあちこち凝るんですよね……」
言って冬華が肩を抑えれば、たわわな胸がたゆんと揺れた。
なるほど、これでは大変だろうなと胸の内に思う月だったが――ふと、重要なことに気がついて口元に手をあてがう。
「そういえば、肝心のマッサージのやり方が分からないな。えーっと……ネットで調べてみようか」
常から自分を支えてくれている冬華の姿にマッサージという案を思いついたまではよかったものの、そのやり方には明るくない月。
早速検索をかけてみたところによると、
「うん……うん、大体わかった。えっと、服を脱いでもらった方が効果が高いのかな?」
「えっ? 脱がないと駄目、ですか?」
駄目ということもないけれど、折角ならば冬華にしっかり癒されてほしいと思う月である。
ネットの情報が正しいかどうかは怪しいところだが、彼女はどこまでも真剣だ。
その表情に何か感じるものがあったのか、暫しの躊躇いの後、冬華は頷きを返した。
「分かりました。あの、下着姿で大丈夫ですか?」
「うん、それでいいよ。じゃあ冬華さん、服を脱いで」
月の言葉にもう一度頷いて、冬華はまとっていたメイド服のホックをその場で外す。
脱ぎ終わったメイド服をきちんと畳んで、冬華は「これでいいでしょうか?」とでも問いたげな眼差しを月へと投げた。
「それじゃあ、ここでうつ伏せになってもらえるかな?」
「えっ、でも……」
月がぽふぽふと叩いたのは月が毎日眠っているベッドである。
友人同士ではあるものの冬華にとって月は雇い主。
躊躇する冬華に、月は表情一つ変えずにさらりと言葉を放つ。
「ネットの情報によると、どうやらマッサージは横になって行った方が効果があるらしいよ。ほら、早く」
「ええと……では、お言葉に甘えて失礼しますね」
月の指示通りに冬華がベッドにうつ伏せに寝転べば、「じゃあ早速」と月は冬華の柔肌にそっと手を触れた。
そうして、ネットで覚えたばかりのマッサージを開始する。
日頃の感謝の気持ちを込めて、月は今の自分にできる限りの力を尽くした。
マッサージ初心者の月だが、冬華への想い故かそれとも天性の才能があったのか。
彼女の心のこもったマッサージは、冬華の身体を存分にほぐしていく。
「どうかな? 冬華さん、気持ちいい?」
「あっ……、は、はい、気持ち良いです……っ」
その言葉と漏れる声に、どうやら大丈夫そうだと月は一つ頷いた。
そして、全身のマッサージが終わる頃には。
「おや、服が元に戻ってるね」
「あっ、本当ですね。良かったです」
ベッドの上に身を起こした冬華が、月の服装を見てほっとしたように淡く笑む。
懸命にマッサージを行ったせいで少し疲れた身体をうんと伸ばして、月は冬華へと言葉をかけた。
「じゃあ冬華さん、お茶を頂戴」
「はい、お任せください……って、少々お待ちくださいね」
自身の今の格好を思い出した冬華が、急ぎメイド服へと袖を通す。
では仕事に戻りますね、と、冬華は笑みを一つ零して扉の向こうへと消えた。
間もなく、いい香りのお茶と共に再び戻ってくるだろう。
ふうと息を吐いて、月は、先ほど冬華の魔法少女姿を残したスケッチブックにそっと触れた。
(突然魔法少女の格好にされたのは本意ではなかったけど……)
でも、と月は冬華の笑顔を思う。
(いつも何かと世話になってるからね。まあ、いい機会と言えばいい機会だったかもしれない)
そんな思いを胸の底に密か沈めて、月は、冬華が温かなお茶と一緒に部屋に戻るのを待つのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月10日
参加申し込みの期限
2015年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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