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【お三夜】まじかる・りりかる・人助け☆
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参道商店街にて、
宇佐見 望月
は己の不運を胸の内に嘆いていた。
ふりひらキュロットとニーソックスの隙間――いわゆる絶対領域がスースーする。
ついでに心にも、ひんやりと冷たい風が吹いている。
「何で『ピーヒャラパラリラピロリラポンポコリン』って格好なんだよ……これ、『魔女っこソレミ』じゃねーかっ!」
本人の言葉の通り、女児向け魔法少女アニメの主人公と同じキュートな魔女服を身にまとった望月。
そんな彼の悲痛な叫びが、辺りに空しく響き渡る。
ただのキーホルダーに戻ってしまった黒猫のぬいぐるみは、もううんともすんとも言う気がないらしい。
望月、震える拳をぐっと握り締めると――やがて、決意を固めたようにきゅっと顔を上げた。
「フンガー! こうなりゃヤケだ、ソッコーで人助けして元に戻ってやるぅ!」
そして、望月は走り出す。何故だか視界が滲むのを、ラブリーな魔女服の手袋で拭って……。
「って、ちょっと待てよ」
ふと冷静になって、望月はぴたりと立ち止まった。
重ねてになるがここは参道商店街、彼が日々の暮らしを送っている場所である。
「人助け……をしようにも、この辺りじゃ
ウチ
のおかげで俺の顔は知れ渡ってるし……」
ということは、と望月は彼の弱みである姉の顔を脳裏に思い浮かべる。
「へ、ヘタしたら、ねーちゃんに知られて一生モンの笑いのネタにされちまうかも……!」
それはまずい。望月的には絶対に避けたい事案だ。
「かといって、むやみやたらに動き回ったらそれこそねこったーで拡散されちまうし……あああ、どうすりゃいいんだっ!?」
頭を抱える望月だったが――そこに、一筋の光が射した。
「……あっ!」
視界の端に、自分とは別の魔法少女の姿を見留めたのである。
赤のマントを翻し(傍目には)颯爽と通りを行く新たな仲間――その正体はとにかく早く元に戻りたい! と困った人を探す
灯 斗南
だ――の元へと、望月は喜色満面で駆け寄った。
「お仲間はっけぇええええん!!!」
突如そのまま抱きつかんばかりの勢いで魔法少女(性別は明らかに男)が向かってきたことに仮面の魔法少女がびくりとした……のには気付かずに、望月はぎゅっと斗南の手を握ると、真っ直ぐに仮面の奥の双眸を見つめて訴える。
「俺と一緒に人助けしよう、人助け!」
「えっ? いや、僕……ボクはその……し、失礼する!」
とにかく正体がバレるのは避けたい斗南。
望月による突然の猛アタック(?)に寸の間動揺したものの何とか魔法少女モードで対応し、斗南はその場から逃れるのだった。
遠ざかっていくその後ろ姿を、望月は呆然として見送る。
「そんな……仲間が増えるのは魔法少女のお約束かと思ったのに……っ!」
がっくりと肩を落とすが、行ってしまったものは仕方がない。
「仕方ない、俺様もとりあえず商店街から出てみるか? そしたら俺様のことを知ってる相手も減る、よな?」
そうと決まれば即行動と、望月は旧市街の駅前まで足を伸ばす。
すると早速、「おっ、そこの魔法少女!」と初対面の中年男性に声をかけられた。
話を聞けば、近々駅前に食堂を出す予定なのだが準備の進度が芳しくないとのこと。
望月に声をかけたのはこれを見たからだと、店主はスマートフォンでねこったーを見せてくれた。
かなりの勢いで拡散されているのは、同じくこの事態に巻き込まれているらしい
後木 真央
の呟き。
困ったことがあれば最寄りの魔法少女に相談! というようなことが書かれている。
「どうだい、開店準備、手伝ってもらえるかな?」
店主の言葉に、望月は迷うことなく諾の返事をした。
「俺様、力仕事や調理方面なら得意中の得意だぜ!」
運よく自分に合った『人助け』を見つけ、望月は荷物の上げ下ろしからメニューの製作アドバイスまで幅広くやってのける。
「でもまあなんだ、こんな格好をしてる所なんか真央ちゃんに見られたらソレこそアレだよな、この世の終わりだよな……」
充実感を胸に、けれど一抹の切なさも感じつつ店舗の前を掃き清めていると、
「あっ、もっちゃんセンパイなのだ!」
と、今まさに頭に思い浮かべていた相手が現れた。魔法少女姿の真央である。
「……ありゃー、ま、真央ちゃんコンニチハー」
「こんにちはなのだ♪ もっちゃんセンパイ、これはこれで新機軸なのだ目ウロコなのだ、おネコさまイイ仕事したのだ~♪」
機嫌よくカメラを取り出し、真央は躊躇いなくレンズを望月へと向ける。
「真央ちゃんの服もかわいい……じゃなくて! えっ、ちょ、しゃ、写真撮るの!?」
「あっ、ちゃんと肖像権には配慮するのだ、真央ちゃんのお楽しみ用にどうかデータを残させてほしいのだ~」
ぐいと身を乗り出してきらきらとした眼差しで訴えられれば、駄目だとは言えない望月。
「さすがもっちゃんセンパイなのだ、嬉しいのだ~♪」
とカメラを再び向けられて、望月は笑みを引きつらせる。
(俺のこんな姿、見ないでへぇえええ!)
顔で笑って心で泣いて。パシャリ、カメラのシャッター音が無情に響き渡った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月10日
参加申し込みの期限
2015年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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