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冷たい湖の中を進みながら、
羽生 碧南
はがちがちと歯を鳴らしていた。
「うーっ、水の中はやっぱり寒いよ……!」
身を震わせる碧南に
浅井 幸太
先生が、
「大丈夫か、羽生? 寒いのは最初だけ、こういうのは気合いだぞ、気合い!」
と、周囲の水を沸騰させそうな熱血っぷりで声をかける。
(先生の気持ちは嬉しいけど、気を使うところが間違ってるような……)
気遣ってくれているのは分かるのだが、それならなぜ寒中水泳に碧南を誘ったのか。
(空回りしがちな上に、先生ってば女子の扱いに慣れてないからなぁ)
そのことを、浅井先生のクラスの生徒である碧南はわかっていなくはないのだが、それにしたって冬を控えた湖の水はあまりに冷たすぎるのだった。
「さあ、皆、声を出していこう! ファイ、オー!」
浅井先生の明るい声が辺りに響く。
その掛け声に、碧南はほんわかとした見た目を裏切って、その場の誰にも負けないような大きな声で続いた。
「ファイ、オー!」
ヤケのような気持ちもないでもないが、体育会系の性というやつである。
浅井水泳隊のすぐ近くを、
志波 武道
と
曖浜 鴻
も泳いでいた。
「さぁ、しっかり泳いでばっちり奉納目指すぜぃ! レッツスイミング!」
「張り切るのはほどほどにな。ペース保てよ」
「バッチシッス! それにしても、面白いお祭りダヨネー! 俺お祭りだいすっき☆」
鴻はクロールを時折平泳ぎに切り替えて前へと進み、武道もほとんどそれと同じ構成でゆっくりとゴールを目指す。急ぐ旅ではないのである。と、その時。
「あれ? 武道は泳ぎか」
名前を呼ばれて、武道は泳ぐのを止めた(というか、正確には立ち泳ぎだ)。
声の方へと視線を遣れば、そこにはイカダの上でにぃと笑う
龍目 豪
の姿が。
「豪くんはイカダ? やっぱり探検部長のお手製か?」
「そうそう。イカダか水泳か悩んだんだけどな」
チョット失礼とイカダに体重を預けて、武道は豪と知った仲同士盛り上がる。
武道に倣って鴻も一旦泳ぐのは(持参した大人用の浮輪を頼りに)休憩にして、豪と挨拶を交わした。
「救命胴衣、余分に用意してあるからな。溺れても安心だぜ?」
「って、豪くん縁起でもないことを……!」
「っはは、まあ、武道なら心配ないと思うけど。念のためだって、念のため」
「ったく、若いなぁお前ら」
明るく言葉を投げかけ合う武道と豪の姿に、鴻は呆れたのか感心したのか分からない息を吐く。
と、2人の眼差しが、鴻の方へと向けられた。
武道の視線が、ついつい鴻が装備している浮輪に吸い寄せられる。
(なるべく気にしないようにしてたけど……鴻さんと浮輪、いっそ清々しいほどミスマッチだな)
そんなことを思う武道の視線が含む意味に気がついて、バツの悪いような顔になる鴻。
「……そんな目で見んな。俺だって大の男が使うのは恥ずかしいかとも思ったが、ほら、他の参加者も使ってるみてぇだし、な?」
安全第一だ、と鴻は顎でほんの少しだけ前を行く浅井水泳隊を示す。
豪が、うんうんとイカダの上で頷いた。
「やっぱりそこは大事だよな。武道と違って分かってるぜ、うん」
「いやいや、何その扱い!?」
屈託のない若者たちのやり取りに、鴻の口から、今度は小さな笑みが漏れた。
さて、
浅井 幸太
先生たちと共に、
羽生 碧南
は賑やかな男性陣の少し前を行く。
最初こそ寒さに凍えていた碧南だが、少し余裕が出てくるにつれ、
(このシチュエーション、何だかどこかで見たような……)
と、既視感を過ぎらせ胸の内に首を傾げていた。
そして、ある瞬間ふっと絡まっていた記憶の糸が解ける。
(そう、これって『17リニューアル』のあのイベントに似てるんだ! 罰ゲームで寒中水泳大会に参加させられて溺れかけたところを、隣のクラスの向坂君に助けられて……)
碧南の心に陽だまりのような、いや、それよりももっとアツい光が一筋射す。
向坂君の笑顔を脳裏に思い浮かべるや、胸に灯る熱をそのまま反映したように、碧南は寒さなんて少しも感じなくなってしまった。
(身も心もあったかい……今なら私、何時間でも泳げてしまいそう!)
(……向坂くん、待って! 絶対に逃がさないんだからっ……!)
なお、向坂君とは『17リニューアル』という乙女ゲームの登場人物である。
妄想の世界へとトリップした碧南は、ぐんぐんとスピードを上げて、先頭の浅井先生も追い越し前へ前へ。
後に残された浅井先生は、猛スピードで遠ざかっていく碧南の背中を寸の間思考停止状態で見守っていたが、
「……ハッ! 何があったのかよく分からないが熱いな、羽生! よし、俺も負けていられないぞ!」
なんて、ごうと瞳に炎を燃やしてますます気合十分、碧南の後を追いかけるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月24日
参加申し込みの期限
2015年10月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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