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☆12日
星ヶ丘、八葉邸の前。
疲れた顔で冷や汗をかき、こそこそする不審な少年の姿があった。
遡ること数日前。
寝子中2年の
八葉 るちる
が、教室で言った。
「もうすぐるちるさんの誕生日なんです~☆」
それを聞いていたクラスメイトの
三夜 虹司
の胃がきゅっと痛んだ。
(つまり、それはつまり、だ。双子のひまりさんも同じ日に生まれている……そして俺はひまりさんに……)
かつて虹司はいじめられているところを、るちるの似ていない双子の妹
八葉 ひまり
に助けられたことがある。
それから好きになったが、まだ話したこともない片思いだ。
(誕生日といえばプレゼントを渡すもの。お祝いしながらひまりさんにも渡せるのではないか……!)
ナイスアイディアと思われたが。
(でも何をプレゼントすればいいんだ!)
悩んで、さらに胃が痛むこととなった。家族にアドバイスを聞こうとも思ったが、結局聞けず終い。
眠れぬまま誕生日当日を迎えた。
放課後に電車で星ヶ丘駅まで急ぎ、書店で大人っぽいデザインの革の手帳を二つ探し購入した。
(来年の手帳なので無難なはず……)
るちるとひまりの家であるパイ専門店『Huit Feuilles』は、ハロウィンの時にも来たので場所に迷うことはなかったが。
(どうやって渡せばいいんだ……)
八葉邸の前でうろうろする羽目になったというわけだ。
(完全に不審者だよな。通報とか怖い……)
しかしここまで来て帰るわけにもいかず、かといって郵便受けに突っ込んでも誰からだかわからないだろうし……
と、胃を痛めているところにるちるとひまりが帰ってきた。
(あれは確か、るちるのクラスメイト……)
ひまりは、過去に虹司に会ったことは覚えていない。
「あれ、虹司さんじゃないですか。どうしたんですかこんな所で?」
るちるが気軽に声をかける。
「ちょっと星ヶ丘に用があってさ……」
冷や汗をかきまくった虹司のしどろもどろな言い訳に首を傾げたるちるは、超ポジティブさ故にあっさりと言い当てた。
「あ、もしかしてるちるさんの誕生日お祝いしに来てくれたんですか? 学校でしてくれてもよかったのに、シャイですね~」
「えっと、その……」
「まあ、こんな所で立ち話もなんですから上がってください!」
店に案内され、テーブル席に座らされる。いよいよ虹司は逃げられなくなった。
「虹司さんがお祝いしに来てくれるなんて……前々から学校で誕生日アピールしまくってた甲斐がありましたね♪」
賑やかなるちるを尻目に、ひまりは小さく会釈して部屋に引っ込もうとしたが。
「ダメでしょ、お客様を前に逃げちゃ。それにひまりがいないと意味ないですし」
るちるに捕まって一緒に座らされてしまった。
「なんで……お前を訪ねてきたんだろ?」
愛想があまりよくないひまりは接客が得意ではない。
(そういえば前、るちるはこいつに気がある素振りをしてた。私がいないと間が持たないってことか? そういうの勘弁して欲しいんだけど……)
ことに恋愛話は苦手で逃げ出したくなるひまりである。
「あ、おかーさんが呼んでます。ちょっと行ってきますね~」
「って、ちょっと……!」
(ほとんど話したこともない相手と二人きりにされて、どうしろって言うんだよ……!)
ひまりは口数が少なく頭の中でぐるぐる考えてしまうタイプなのだ。
立ち去ったるちるのほうはこう思っていた。
(ひまり、すっごい逃げたそうな顔してる。あれはるちるさんと虹司さんのこと、変な誤解してますね。ひまりそういう話苦手だからな~)
髪の色も目の色も、さらに性格も全然似ていない双子である。
(面白いのでしばらく誤解させておきましょう。ひまりも年頃だし、少しは慣れておかないと将来お婿さん取れませんからね)
(るちるのクラスメイトか……自己紹介くらいはしておくべき、かな)
「ええと……名前、なんだっけ……?」
(ひまりさんと二人きり? マジかよ……)
虹司は、内心の動揺を隠すべく必死に平静を装う。
「あ、三夜虹司です、るちるのクラスメートの」
(話すの初めてだ……)
「あ、私は八葉ひまり……るちるから聞いてると思うけど。あいつ、いつもあんな風に周りを振り回してばかりで……迷惑してるだろう」
「い、いや……そんなことはない、です」
「あまり律儀に付き合ってやる必要はないからな。でも……根は悪い奴じゃないんだ」
(って、なんでるちるのフォローなんてしてるんだ私は! でも、反応見てるとるちるのこと嫌がってるわけじゃないみたいだ。もしかして、こいつもるちるのことが……いやいや、そんなわけないだろ!)
るちるは自分より背が高く胸も大きい、外見的には確かに可愛いかもしれない。しかしクラスメイトなら、おめでたい性格や電波な言動はわかっているはずだ。
るちるへの態度は基本的に冷たく、彼女の奇行には鉄拳制裁も厭わないひまりである。
とはいえなんだかんだで世話を焼いてしまうのだ。
(ああもう、こんなこと考えたくないのに……)
ドキドキしながらひまりに見とれている虹司の表情は目に入っていないひまりである。
ようやくるちるが、三人分のパイとお茶をもらって戻ってきた。
「うちの特製アップルパイですよ~遠慮なく食べてください! おいしいですよ!」
いよいよ逃げられなくなり、覚悟を決めた虹司が声を絞り出す。
「誕生日、おめでと。あ、そうこれ、プレゼント……」
「わあ、プレゼントですか! ありがとうございますー!」
遠慮なく受け取るるちる。
るちるが戻ってきてほっとしたひまりは、包みが自分にも差し出されているのに気づいて目を見開いた。
「え、プレゼントって……私にも、か? なんだか悪いな、気を遣ってもらったみたいで……ありがとう」
赤くなり頷く虹司。
(私にまで気を遣うなんて、よほどるちるを大事に思ってるってことなのか?)
夜、部屋でひまりとプレゼントを開封したるちるは楽しそうに言った。
「おおー、結構センスいいですねえ。よかったですねひまり、男子からプレゼントもらうの初めてでしょ?」
「……るちるだけでいいのに、気を使ってくれたんだな」
虹司の思いを知る由もないひまりだった。
(せっかくだから、大事に使わせてもらおう)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月11日
参加申し込みの期限
2015年10月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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