黄色い絨毯の不思議　〜感謝の言葉を貴方に〜｜リアクション

黄色い絨毯の不思議　〜感謝の言葉を貴方に〜

【エピローグ】

「うーんと、まぁ、こんなものですかねー」

　生物部室の古ぼけた机で資料と観察日誌をまとめていた屋敷野は、大きく伸びして固まった肩をほぐした。
　イソギクの大繁殖は唐突に終わった。
　例年より広がった範囲はほんの数日で残らず枯れてしまったからだ。
　種を残すこともなく。生態系に影響を与えることもなく。もちろんあの変な効果も消え。
　イソギクはまるで何事もなかったかのように、今は普通に咲いている。
　
「本当に困ったものですよー」

　言っても詮無きことではあるけれど、一体神魂とは何なのか。
　屋敷野としては、こと自然や生物が関わる度に思わずにはいられない。
　しかし。

「まぁ、今回は結果オーライですかねー」

　なぜならば最近、砂浜のゴミを片付けたり、イソギクを大切に扱ったりする人が若干増えたように思えるからだ。
　きっかけはともかく、自然を大切にしたいと思う人が増えることは大歓迎。
　方法論については賛否両論諸説入り乱れているが、それはまた別の問題だろう。
　
「……きっかけをくれたイソギクに私からも『感謝』を」

　観察日誌が生物部室の書棚に並び、事件は幕を閉じたのだった。
　
　
【終わり】

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あとがき

担当マスター：阿都
ファンレターはマスターページから！

シナリオガイドを担当しました、阿都（あと）と申します。
参加者の皆様、心より感謝申し上げます。
またリアクションを最後までご覧くださり、ありがとうございました。

前回の初めてのリアクションと比べて、今回は出来る限りアクションそのままの描写を心がけました。
大幅なアドリブを期待されていた方には申し訳ございません。
今回は『感謝』がテーマなだけに、あまりアドリブをせず、そのまま伝えた方がいいと思った次第です。
それでも多少演出や強調はしております。気に入っていただけるといいのですが、いかがだったでしょうか。

もしよろしければお時間があるときに、ご感想や気がついたことをコメントしていただけるとありがたいです。
出来る限り参考にさせていただいて、今後のシナリオガイドやリアクションに反映させたいと思っています。
プレイヤーの皆様と一緒に、らっかみ！を盛り上げていきたいです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、またのご参加をお待ちしております。
ありがとうございました。
　

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