【お三夜】お猫様の大掃除にゃん！｜リアクション

【お三夜】お猫様の大掃除にゃん！

「何と、おネコさまに触るだけでご利益なのだ！？
　それは参加しないとなのだ……掃除が済んでから、だけど」

　お三夜祭りの話を聞いた後木真央は、早速それに参加するための準備を入念に整え始めた。
　猫アップリケ付き私服ジャージ上下に陸上部Ｔシャツ、赤猫リュックに猫耳、柄付きブラシに簡易バケツ、軍手、はたき、カツブシ粉＆マタタビと完璧な装備を準備し、意気揚々と寝子島神社へと出撃だ。

「刀ちゃんも参加するのだ？負けないのだ～」

「おぉ、修ちゃんに美咲紀ちゃん。一緒に来たのだ？そう言えば修ちゃん、今日はどの子を連れてきたのだ？」

「姫ちゃん久しぶりなのだ～。姫ちゃんもパタパタするのだ？」

　歩きながら見知った顔を見つけては、挨拶をして回る真央だった。

「おひとつ掃除してからパタパタ堪能なのだ～」

　真央は境内の草むらを掻き分けて、隠れお猫様の像を探し、見つけたら水をぶっかけてブラシでゴシゴシ磨いた。
　それが済んでからはたきでパタパタして掃除はフィニッシュだ。

「パタパタ終了、さぁおネコさまにアタックなのだ」

　はたきを握りしめ、そう宣言した真央は、自分のろっこん『にゃにゃにゃがおー！』で三毛猫の『がおー』を召喚した。

「がおー、おネコさまにマタタビ粉入りカツブシ粉を献上したいと伝えて来てほしいのだ！」

　真央ががおーに命令すると、がおーは境内に居る猫たちの元へ向かった。
　しばらく待っているとがおーを先頭に何匹かのお猫様が連れ立って帰って来た。

「おネコさま遊びましょうなのだ。どうぞどうぞなのだ～」

　真央は左手にマタタビ粉とカツブシ粉を混ぜたものを乗せ、右手のはたきを猫じゃらしのように揺らせてお猫様が近付くのを待ち、チャンスが到来したらその時とばかりにサッとはたきで一撫でした。
　その後は普段の猫集会時のように、わしゃわしゃお猫様たちを撫でつつ、幸せを堪能する。

「おネコさま温かくて最高なのだ幸せなのだ～」

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