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猫鳴館、自治会長選任戦・秋 ~みんな熊になれ!
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●少数精鋭の青ハチマキVS堅実な緑ハチマキ
同じくCルート。
「っしゃあ! いくぞ野郎どもぉ。当たって砕けるぜぇ!」
白ハチマキを中心に熊狩りが始まっているとは露知らず、青いハチマキを締めた
兵藤 雅也
、
南雲 銀丸
、
サキリ・デイジーカッター
は三人一組となって気配を殺して進んでいた。
木々の間を素早く移動し、上空にも気を配る彼らの動きは、全員が喧嘩慣れしていることを教えてくれる。
小柄だが弾丸のように駆ける、狼のような雅也。筋肉質な肉体をもつ銀丸は、武道を嗜んでいるのが身のこなしからも分かる。サキリは細身だが、その足運びは忍者のようにしなやかだ。
三者三様でありながら、彼らには猛獣を狙うハンター集団のような強固なチームワークがあった。
彼らの作戦の第一段階は、大将である雅也に色つきのハチマキを取らせることだ。
自分の陣営の色以外のハチマキを頭に締め、自分の陣営の色のハチマキは見えるよう腕に締める。ハチマキは頭に巻くものという先入観を利用し、敵には頭のハチマキの色の陣営だと誤認させようというのだ。
人の気配を感じた雅也が、すっと腕を出し銀丸とサキリを止めた。
緑色のハチマキを締めた熊が二体、前後に連なって進んでいる。美野梨と蓮だ。
「どうよ銀丸、アイツだれか分かりそうか?」
物陰に潜みながら、雅也は銀丸に小声で訊いた。
昼飯5日分で雅也に雇われた銀丸は、今回の選任戦でもっとも有利なろっこんの持ち主だ。
彼のろっこんは<目を凝らすと透けて見える>。名の通り睨むと透けて見え、睨む強さによって透け具合も調整できる。つまり、熊皮の中身を透かし見ることができるのだ。
銀丸は乞われるまま、緑の二体の熊を睨みつけた。
ろっこんが発動すれば、相手の正体はまるわかりのはずである。が、このときは何故か上手く透かし見ることができなかった。相手がひとか、銀丸のろっこんが安定しないかどちらかだろうと思われたが、銀丸はふたりのうちのどちらかがひとなのだろうと見当をつけた。
それを聞くと雅也は、ちぇ、と舌打ちした。
「どっちかは森なんだろうが……どっちだ?」
「賭けるか?」
それでもいいと言いたげに銀丸が尋ねる。だがサキリが冷静にそれを止めた。
「いや、確実にわからないのならやめておこう。僕たちは三人しかいない。そしてそれぞれ役割がある。森を仕留めたとしても誰かを失ってしまったら作戦に支障が出る。他を探そう」
「正論だ」
次に雅也たちが見つけたのは、白ハチマキの熊だった。
パッと見、士にも似ている体格だ。
本当に士だったらラッキーだ。銀丸はそいつを睨みつける。
正体を確実にして、雅也かサキリが裏から仕留める作戦なのだ。
だが。
「どうした? また見えないのか?」
「いや……今度はよく見えたんだが……誰だ、アイツ?」
優しい顔立ちをした美形な青年。
銀丸はその顔に、まったく心当たりがなかったのだった。
◇
士に似た体格の、優しい顔立ちをした美形の青年……それは、
浅井 卑弥呼
であった。
真央が士かどうか迷った熊の片方も、彼である。
卑弥呼はちょっとした悪戯心から、体つきの似ている士のふりをして攪乱していたのだ。
では何故、銀丸が彼の顔を知らなかったのか。
それは、卑弥呼のろっこんのせいであった。
といっても、今現在、卑弥呼がろっこんを発動させているわけではない。
卑弥呼は<チェンジ・ピュアメイデン>という小柄な乙女になれるろっこんの持ち主で、猫鳴館で暮らしている時はずっとそのろっこんを発動させて、女の子として過ごしているのである。ゆえに猫鳴館の住人は、卑弥呼を少女として認識しており、本来の青年の顔と卑弥呼の名前を結びつけることができないのだった。
(邪衣さん以外、元の姿は誰も知らないからね。簡単に決まっては面白くないし、ちょっと意地悪だけど攪乱させて皆が楽しんでくれたらいいかな?)
くすくす、と卑弥呼は熊皮の中で笑みを浮かべる。
サッカー部で足は鍛えているし、幼少から武道をやってたから体力には自信がある。
(邪衣さんと力比べなら負ける気はしないよ。本物の熊は……まぁ出ないよね……?)
卑弥呼の作戦は功を奏し、青チームはここでもハチマキを奪うことができなかった。
こうして他の熊たちを惑わしてきた卑弥呼は、美野梨と蓮に遭遇した。
(邪衣くんかしら?)
正面から向かい合って、美野梨は卑弥呼を観察する。美野梨が目を留めたのは熊皮だった。
(邪衣くんなら、にわかな熊皮とは違って年季が入ってるはずよね。でもこの熊のは私たちと同じだわ)
美野梨は士がみんなと同じ熊皮に着替えていることを知らなかった。知っていたら或いは、卑弥呼を士と呼び間違えたかもしれないのだが。
蓮が美野梨に首を振る。自信がなければやめておきましょう、というのだ。
美野梨たちは卑弥呼に道を譲った。
卑弥呼は士らしく振舞いながら、森の中をウロウロとBルートの方に逸れてゆく。
(慎重だな。「ぼっしゅーと♪」とか「残念だったな、どんまい」とかやってみたいんだが……まあいいや。行けるところまで行くだけさ)
それからしばらくして。
「よう! この辺で小学生か熊、見なかったか?」
美野梨たちは陽気で巨躯な熊に声を掛けられた。
参加者の身体的特徴を頭に叩き込んでいた美野梨は、相手の正体がすぐにわかった。
「曖浜鴻さん!?」
「そうだが……って、ああ、そうか。言い当てられたのか。じゃあこの熊皮は脱いでもいいんだな」
鴻は熊皮を脱いで美野梨に渡す。
「それで小学生か熊、見たか?」
美野梨も蓮も首を振る。
「そっか。どこにいるんだ、瑠樹と熊」
鴻もまたうろうろとBルートの方へ消えてゆく。
唖然と見送る美野梨の手には、鴻の熊皮がずっしりとあった。
《緑:神野美野梨、曖浜鴻の白ハチマキ(5点)ゲット!》
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月05日
参加申し込みの期限
2015年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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