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猫鳴館、自治会長選任戦・秋 ~みんな熊になれ!
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●遠回りする多彩な熊たち
早朝の森。目覚めたばかりの鳥たちの羽ばたきが聞こえる。
マウル・赤城・スティック
は、最も遠回りのCルートを選んだひとりだ。
正直、マウルは紫のハチマキを取るか、緑のハチマキを取るか悩んだ。
蓮は美化委員で一緒だし、立派な人間であるのも知っている。
一方、瓢は人格者とはいいがたい。ただ、幾度か一緒に冒険したことがあり、そのときのことを思い返すに、彼はいつも渦中にいるし、手段はともかく問題を何とかしてしまう力を持っているように思えるのだった。
(性格はやや難ありだが、必ず現場に居合わせる運を持っている。……それは才能だよな)
アボリジニのマウルの部族では、「獲物を狩るチャンスを得る」という運は才能だと信じられているのだ。
狩猟民族としての直感に従ったマウルは、結論として紫ハチマキを締めた。
梢の小鳥も巣穴から顔を出すリスも、マウルにとっては親しみ深い存在だ。
深呼吸して自然の一部になってしまえば、道は自ずと見えてくる。
森慣れたマウルは、知らず後続を引き離していた。
このCルートには、緑チームの大将である
森 蓮
と、同じく緑ハチマキの
神野 美野梨
の姿もあった。
生物部の部活で山歩きに慣れた美野梨が先行するかたちで、ふたりはつかず離れず進んでいる。
ジャージを着た美野梨は、一見して男子か女子かわかりにくかった。
一方、蓮は熊皮に土や落ち葉を被せて保護色にすることでカモフラージュしている。
ふたりの目標は、蓮が確実に神社にゴールすることだ。
凝り性で真面目な美野梨は、歩きながら、頭の中で参加者の体格や歩き方などの特性について知っていることを整理していた。研究者気質の彼女は、他人の生物的な特性を無意識に観察してしまう。人の趣味嗜好にはあまり興味がないというのに。
(平和に研究を続けていくには、温和で真面目な森さんが会長になってくれるのがいいと思うわ)
時折、後ろを振り返って蓮を気遣いながら、美野梨はそう思うのだった。
そのさらに後方。
しゃん、しゃん、と熊除けの鈴を鳴らしながら、白ハチマキの熊がのっそりのっそりと進んでいる。
熊皮と同じ色の、足まで隠れるロングコートを羽織り、手には大きめの手袋を嵌めて、正体はまったくわからない。ついでに防寒対策もバッチリだ。
彼女――そう、彼女だ――は、少し疲れたのか、木陰に隠れると、幹に凭れて一休みした。
(ふう……同じ1キロでも、街の中と森の中では全然違いますね……)
この熊の正体は、
綾辻 綾花
であった。
綾花は居場所を悟られにくくするために、枝に鈴をつけながら進んでいた。お蔭で風が吹くたび、あちこちの枝から、しゃん……、しゃん……、と軽やかな音が響いてくる。
少し休んで呼吸も整い、また歩き出そうとしたその時、
「よう!」
と声を掛けられ、ぎくりとする。
振り返ると同じ白ハチマキだったのでほっとした。
相手は筋肉質で巨躯の熊で、
曖浜 鴻
であることは一目瞭然だ。
声を出すと正体がばれるかと思い、黙礼する。
すると鴻は朗らかに笑った。
「瑠樹のやつじゃなさそうだな。誰かわからんが頑張れよ」
正体を隠さないんですか? というように綾花が首をかしげると、鴻は言った。
「当てられても俺は特に困らねぇし、小細工は一切なし。素のままで行動だ。じゃあ先行くぜ」
鴻はのしのしと去ってゆく。
(なんて男らしいんでしょう)
その心意気に、綾花はぱふぱふと手を叩かずにはいられなかった。
その鴻が、殺気を感じて立ち止まったのは、綾花と別れてしばらくしてからのことだ。
ばきばき、と小枝を踏む音も激しく、何かが近づいてくる。
「……本物の熊か?」
鴻が身構えたそのとき、後方から激しくバールを振り回した白ハチマキの熊が現れた!
「ヒャッハー!!」
そいつは楽しそうな叫び声を上げて、鴻に打ちかかってくる。咄嗟に本物の熊ではないことを悟った鴻は、その攻撃を片手でいなした。
「落ち着け」
「……あ? なんだ、熊じゃないのか」
明らかに落胆した声を上げた目の前の熊は、よく見れば豊かな胸のふくらみがある。
「女の子なのか……危ないな、そんなものを振り回して」
「これも女子力(物理)を磨くため! 死にたくなければ当たるなよ! ヒャッハー!」
物理物理、と言いながら、バールを振り回す熊。その正体は
三夜 朝陽
である。
「私の目標は
熊殺し
! それを為した者は女子力(物理)を高められる……って、風の噂で聞いたんだ!」
そんな噂を流した奴がいるなら顔を見てみたいところだが、おおかた、朝陽が勘違いしているのであろう。なにしろ脳まで筋肉で出来ているような少女である。
「で、来てみたらなんか変な連中に捕まった! けど、熊を狙えって……つまりこの偽物の熊たちから本物の熊見つけて熊殺ししろって事だよな!」
「何!? そうなのか?」
選任戦についてよく理解していなかった鴻は、朝陽の曲解を真に受けた。
しかも、ワクワクしてきたぞ、という雰囲気である。
よもや女子力をアップしたいわけではなかろうが、熊殺しの話を聞いて、脳がスルーしてしまったらしい。
物陰から様子を伺っていた綾花は、声を大にして言いたかった。
(違います……!)
熊の中身当てゲームだったはずの選任戦は、にわかに熊狩りの様相を呈し始めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月05日
参加申し込みの期限
2015年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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