this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
猫鳴館、自治会長選任戦・秋 ~みんな熊になれ!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
●紫ハチマキ推して参る
神社まで直線に進むBルートは、最短距離ながらもっとも斜面がきつい。
森の中のけもの道を、絡む木の根を足掛かりに斜面を登ったり、時には岩をよじ登るように進まなければならない難所もあり、ハードさは他の道より飛び抜けている。
しかし、意外にも、このBルートを選ぶ熊が一番多かった。
候補者のひとり、紫ハチマキの大将でもある
骨削 瓢
もそのひとりだ。
瓢は出発前にこんな演説をぶちかましていた。
「あっしが自治会長になった暁には、館をより盛り上げていくために馬鹿馬鹿しくも愉快なイベントを無計画に開催するし、面倒事が起きればすぐにおたくらに頼る。廃寮問題に関しては徹底抗戦の構えをとるつもりさ。各々、あっしを信用しなくて結構。唯一つ、ここを誰よりも混沌にできるのはあっしだと言う事は保障しよう」
猫鳴館は良くも悪くも自由の象徴。
この地を護り、よりオモシロク、奇人達を纏められるのは自分以外にはいないという自負が瓢にはあった。
彼の心意気に賛同したのか、はたまた何となく猫鳴館で目立つ存在である瓢に与しようと思ったのかわからないが、5人の仲間が彼の元には集っていた。Aルートの方に行った巴と解理のほかに、瓢同様Bルートを選んだ
後木 真央
と
小刀祢 切奈
、Cルートを選んだ
マウル・赤城・スティック
である。
彼らは同チームではあるが個々自由に行動することにしているようだ。そんなところも瓢のチームらしい。
瓢がまず行ったのは、ハチマキを絵の具で白く塗り、シークレットブーツで身長を偽装することだった。染め変えたとはいえ、自分のハチマキは10点である。積極的に見破り宣言をして失敗するより、安全策を取る方がいい。そこで作戦は、見破りは確実でない限り積極的には行わず、相手のアウト狙いで行くことに決めた。
地下帝国を使うことも考えたが、黒子の審判に止められてしまった。
今回は地下帝国は使えないということらしい。
となれば、誰にも会わないうちに先行するのが賢明である。
「ゴール前で待ち伏せでもしてやろうかね」
くくく、と笑う瓢の鞄の中では、下剤入りの肉が、いい匂いをさせているのであった。
さてその後方を行くのは、瓢の仲間になった切奈である。
寮の一員に名を連ねてはいるものの、九夜山で暮らす時間の方が長い切奈は、今朝早く山から下りて寮に戻ったところを突然熊皮を被せられて以下略、ということでここにいた。
いま、ふたたび山に逆戻りした切奈の脳裏に渦巻く言葉はこれだけである。
(お腹すいたのですよ~)
切奈の肩に乗った山猫の村雨が、まるで彼女の心を読んだかのようなタイミングでニャアと鳴いた。
「自治会選挙なんてすごく興味がないのですよ。帰ってご飯を食べたいのですよ~」
そんな彼女が何故紫のハチマキを締めているのかというと、ずばり、瓢に自治会費一月分で買収されたからであった。自治会費は1ヵ月分900円なので、瓢としてはよい交渉であったといえるだろう。
問題は、切奈にまるっきりやる気がないことだった。
「私見破れるほど知ってる人いないのですよ~……森さんと邪衣さん、藤堂さんくらい?」
切奈は村雨に向かって話しかけると、よいしょとシャベルを担ぎ直す。
「……うん、もうこれは見破りとかは捨ててのんびりゴールを目指すのですよ~」
刃物蒐集が趣味の切奈は、刃物がないと力が出ないという、顔がパンの人みたいな仕様である。シャベルならぎりぎり日用品の範囲内で刃が付いてるのでよいのだそうだ。
で、そのシャベルをぐいと担ぎ上げるとおもむろに地面に突き立てて。
「……そういえばこの時期は冬眠前の熊が居るそうなのですよ~。落とし穴を掘って熊を捕獲なのですよ~」
切奈がはじめたのは穴掘りだった。
その頃真央は。
(真央ちゃんは『なのだ』っていう語尾で身バレするから気を付けなくちゃいけないのだ)
猫鳴館を出てすぐの藪の中で息をひそめていた。
真央の狙いは、高得点の士のハチマキである。
士とのつきあいは長いし、彼を見破る自信が、真央にはあった。
(妙に自信ありで変な方向に消えそうになる熊を見極めるのだ。前を歩こうとして突然斜め後ろに歩き始める、それが邪衣氏クォリティなのだ!)
迷子が特技の士は、友人からこんな風に思われているらしい。ある意味、不憫である。
こうして身を潜めていた真央は、Bルートの方へ向かう士に似た体格の白ハチマキの熊を2頭見つけた。
(おお? 士ちゃんぽい熊がふたり?)
よく似た二頭は、片方はノシノシと、片方はウロウロと、急な斜面を森の中へ消えてゆく。
(うーん、うーん……っ、どっちなのだ?)
真央は迷ったが、士ならウロウロしないような気もして、ノシノシの熊のあとを追いかけることにした。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
猫鳴館、自治会長選任戦・秋 ~みんな熊になれ!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月05日
参加申し込みの期限
2015年10月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!