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寮生の日常 ~星~
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ヴェスレーナ・グレウィク
はアクションチーム【Days】の備品を星ヶ丘寮に持ち込んで手入れを行っていた。本当は平日の放課後にやりたかったのだが、天気の関係で今日(休日)になったようだ。細い腕で着ぐるみと、その衣装を運んでいる。見た目より力はあるようだ。
ヴェスレーナの建物には屋上に続く踊り場がある。大きな鏡も置いてあり、シーツで区切れば簡易更衣室にもなるので重宝していた。今日はそこで作業を行うようである。
「戦隊モノと、魔法少女モノは損傷が激しいですね……」
持ち上げて着ぐるみを確認すると、ところどころにほつれができていた。ヴェスレーナがショーで着るのは戦隊モノのピンクと、魔法少女モノのグリーンだ。マスクは繊維強化プラスチックでできているため本格的な補修はできないが、どこが壊れているかを確認するのはスーツアクターとしては基本である。
鏡の前でスーツを試着し、衣装にほつれた部分がないことを確認すると一息つけた。
「って、本番はこれからですね♪」
本番さながらのアクションに耐えられなければ意味がない。ヴェスレーナはマスクをかぶり、屋上への階段を上がった。ショーアクションの練習をするのだ。
「カメラは……あっちにあることにしましょう」
近くの森に観客がいると考えて、最初はポーズ、次にアクションの練習をこなしていく。スーツアクターはセリフを発しない分、体の動きでキャラクターを表現しなければならない。指先にまで神経をめぐらせてキャラクターの魅力を表現するのだ。
草薙 龍八
は星ヶ丘寮の情報収集をするべく動いていた。最近は怪人セブンを筆頭に、木天蓼不良四天王など不穏な空気が漂い始めている……。星ヶ丘寮でも近日中に騒ぎが起きる可能性があるかもしれない。有事の際に警備状況を把握しておけば、自分に有利にことを運べるだろう。
いつもの姿で悪事の下準備をするのは危険と判断し、カジュアルな服装に着替えて三つ編みもほどいていた。念のため伊達メガネも装備する。このくらい変われば、知り合いとすれ違っても簡単にはばれないだろう。
「地道に行動してこそ悪事は成功するものだ……彼(てき)を知り、己を知れば、百戦危うからず」
星ヶ丘寮の周りを散歩して警備の様子を確認。この情報は警備スケジュールの判断材料になるだろう。次にいざというときの逃走ルートに使える道や、隠れ場所を探しておく。龍八は星ヶ丘寮の東側にある木陰に目をつけ、ほどよく葉の茂った木に登った。
ビンゴ。この場所からは星ヶ丘寮がよく見える。
双眼鏡を使って寮の様子を観察すると、ひとり、妙な動きの……いや、全体的に妙な住人がいた。
「なんだ……?」
日曜朝のヒーロー番組のような衣装をまとっている。ピンク色だから女だろうか?
ピンクは龍八に視線を合わせ、Bang! と撃つジェスチャーをして見せる。龍八の背筋が凍った。
……こちらに気づいた、だと!?
あのジェスチャーはろっこんの一種だろうか。いや、それにしては周囲に異変がない。……と、見せかけて下手に動いたら罠にかかるのではないか。
「偶然か、挑発か……」
顔を隠して挑発しているなら、龍八の行動は読まれていることになる。
「ククク……面白いやつだ。俺をからかっているのか?」
星ヶ丘寮には正体不明のヒーローがいる。
『フツウを壊す』目的の龍八は、ヒーローの存在に暗い闘志を燃やすのであった。
普段、和服で過ごすことが多い
御巫 時子
……小さいころから着物で生活していたため、和服の方が落ち着くそうだ。
今日は割烹着を着て台所に立っている。材料は人参、ほうれん草などの野菜だが……作るものはクッキーらしい。野菜をミキサーでピューレ状にして、バターや小麦粉と一緒に混ぜ合わせていた。
チチチ……。
割烹着の肩に若草色の小鳥がとまる。小首を傾げながら時子に話しかけているようだ。
「ふふ。ありがとうございます……」
小鳥は時子の菓子作りを応援しているようだ。
時子は鳥類と会話できるろっこんを持っており、鳥の話を理解したり、話しかけることができた。そんな彼女の周りはいつも小鳥たちの囀りで満ちており、スズメやツバメが遊びに来ることも多かった。
「まあ。木で休んでいる方が……? 星ヶ丘寮の方でしょうか……」
瑠璃色の小鳥が、木の上で休んでこちらを見ている変わり者がいると報告をする。時子はおだやかに報告を受け止め、猫のような人だと考えた。
鳥たちの会話をしながらも調理は進む。
オーブンの中から香ばしいにおいが漂い、オレンジと緑の鮮やかなクッキーが焼きあがった。生地にはわずかに野菜の形が残っている。ひとつ、味をみた。野菜のほのかな甘さが舌の上に広がる。
「野菜嫌いなひとでも大丈夫とは思うのですが……。ほかの方にも感想をいただきたいですね……」
小鳥たちが、チチ、と囀った。
あの人にあげるのでしょう?
味見ならぼくが、ぼくが、と忙しい。
「あらあら……」
こんなにたくさんの鳥たちが噂をしていたら、今頃くしゃみをされているかも……。
口元を隠してくすりと笑った。
閉められたレースのカーテン。
日の光の入らない室内で、
桜 月
がひとり黙々と机に向かっている。幼少のころから祖父の真似をして絵を描いていた月。祖父から教わった技法を用いながら服のデザイン画を描いていく……鉛筆、色鉛筆、自分のイメージに合わせて画材を変えながら様々なデザインを描き上げていく。
ふと、手を止める。
嬉しそうに絵の描き方を教えてくれた祖父がいない。
「……」
服のデザインを描くようになったのは祖母がきっかけだと思う。祖母は私や、私の人形の服を縫ってくれた。ただの布が祖母の手によってスカートや着物に姿を変えていくのがとても不思議だった。作ってくれた服を着て祖父母に見せるととても喜んでくれて、嬉しかったっけ。
私は服を縫うことができないから、祖父母に似合うと思った服の絵を描いて見せたんだ。そしたらふたりとも笑顔で私の頭を撫でてくれたんだ。
「……どうして、褒めてくれたんだっけ」
朝食を抜いた頭はぼんやりとしていて、理由を思い出すことができなかった。ふたりの、しわが刻まれた手のひらの心地よさだけが鮮明だった。
子供時代から時が流れ――。
私のデザイン技術は当時より格段に進歩した。
「……はぁ」
どうして、おじい様とおばあ様が寝子島にくるようにすすめたのかがわからない。私はあのままでも満足だったのに。
きっと私のことを考えてくれてのことだろうけど、強引に入学させて、その理由を自分で考えろと言うのは流石に乱暴ではないか?
ぼんやりと考えていたところに、ピンポン、とお気楽な音が鳴った。
「こんにちは、隣の
御巫 時子
です……。お菓子を多めに作ったので、おすそわけにと思いまして……」
インターフォンに設置しているカメラが和服の女性をうつす。女性は和紙でくるんだつつみをカメラに向けてニコリと微笑んでいた。
おなかがクゥ、と小さな音を出す。
……適当にあしらって、帰ってもらうのも手だけれど。
「少し、待ってて」
月は小さな声で答えると玄関に向かって歩いた。
……ここでデザイン画を描いているだけではだめな気がする。少しだけ、いつもとは違ったことをしてみよう。
小さく開けたドアから入る光。まぶしさに目を細めた。
約束の時間までもう少し……。
彩華 紫乃愛
は時計をちらちら見ながら落ち着かない気持ちでソファーに座っていた。服におかしいところがないか何度も鏡の前で確認したり、ぬいぐるみの位置を細かく直したり……普段ならやらない行動を繰り返している。
約束の時間ちょうどにチャイムが鳴った。心臓が跳ねる。インターフォンには愛しい人の顔。小走りで玄関のドアまで走る。
「いらっしゃい、轟君……!」
風雲児 轟
が紫乃愛の部屋に来るのは初めてではない。あの時は……思い返すと顔が赤らむような大胆な行動をしていたものだ。
「よう。邪魔するぜ」
軽く右手をあげて挨拶すると、轟はスニーカーをぬいで紫乃愛の部屋にあがっていく。ん? と、轟が不思議そうな顔をする。
「ど、どうしましたか?」
「いや。前とは違って、女の子って感じの部屋だなって。彩華の部屋以外、女の子の部屋に入ったことないからわからないけどな!」
……やっぱり、ばれてしまいますよね。
服のすそをきゅっとつかみながら、紫乃愛は思わずうつむいた。どうしてか、轟が来ると思ったら少しでもかわいい女の子に近づきたいと思ったのだ。
轟君は、守られてばかりの女の子は好きじゃないと思うのだけど……。だから、その、私と……お付き合いしてくれてるのだと思うし。でも、それはそれとして……。
「少しでも、かわいい彼女になりたくて……頑張ってみました」
うつむきながら発した声は健気さに満ちていた。
轟がぽかんとした顔でこちらを見ている。
な、なんてことを言ってしまったのだろう!
「私……お茶の用意をしてきますね! 轟君、適当に座っていてくださいっ」
「あ、ああ。ありがとう」
自分の発言にあわてた紫乃愛は、ごまかすように小走りで台所に逃げてしまった。どきどきどきどき。まだ彼が来て少ししか経っていないのに……。今日一日、心臓が持ってくれるか心配である。
……まさか、彩華があんなことを言ってくれるなんて。
轟は紫乃愛の部屋で落ち着かない気持ちになりながら、彼女が戻ってくるのを待っていた。今日は彼女のヒロイン衣装『ザ・ピース』を作る予定。これから一緒に活動するために必要な衣装だ。
そう、今日、俺は衣装を作りに来た。
彩華は大事な、特別な女の子だ。
「理性的になれクールになれ誠実であれ……」
念仏のように唱えてみても、部屋は彼女のいいにおいで満ちている。どうにも落ち着かなくて困っていたところ、机の上に『轟君』と小さく書かれたノートを見つけた。
あ。そういや、衣装を描いたノートがあるって言ってたっけ。
深く考えずにノートを手に取る。ページをめくる。
「……これ、俺じゃね?」
中に描かれていたのは衣装案ではなく、轟のイラストだった。デフォルメされた轟がかわいらしく描かれている。最初のページは横顔や後ろ姿ばかり。ページが進むとこちらを向いて微笑む表情が増えた。
一番最後のイラストはこちらに向かって『紫乃愛!』と笑いかけているものだった。
「きゃ……!」
ふりむくと、驚いた表情の紫乃愛が立っていた。紅茶と、轟のために手作りしたクッキーを慌ててテーブルに置くと、轟の手からノートを取り上げる。
「ち、ちがうんです……これは、その……!」
慌てる恋人を見て、轟はストンと納得した。
そっか。俺たち、付き合ってるんだよな。
「紫乃愛」
「……!!!」
名前で呼ぶと恋人は明らかに動揺していた。
「しーのめー」
「聞こえています……っ」
ふいっと顔をそらす恋人。
こんな顔を見せるのが自分だけだと思うと、ついからかうのをやめられない。甘い時間が流れていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月03日
参加申し込みの期限
2013年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月10日 11時00分
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