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天使が瞳をひらくとき
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◆
その日も、
大天使 天吏
はいつものように、野鳥観察のために九夜山にやってきていた。
一ついつもと違うのは、歩いていくルート。
慣れた九夜山の、あまり覚えのない道を、少しずつ進んでいく。足元には気をつけて、時折囀りが聞こえれば、そちらに目を耳を傾けて。
そんな風にして野鳥を静かに追いかけていくうちに、視線が天使像とぶつかった。
いつのまにやら、廃教会にまで来ていたらしい。辺りは一面、白薔薇に覆われていた。
なんとはなしに、天吏の足は天使像へと向いた。
ゆっくりと手を伸ばし、天使像の翼に――紛い物の、作り物の翼に指先で触れた。
ひんやりとした冷たさが、鳥のそれとは似ても似つかない硬さが、指を伝う。
(そういえば……てんしってずっとからかわれていたわね)
ふと思い出されたのは、島に来る前のこと。ひどく退屈で、どうでもいい――そう、退屈な記憶。思い出、などでは決してない。
もしかしたら、と天吏は思う。
この島で、クローネに出会うまで。自分は、退屈だったのかもしれない。
今にして思えば、自分が人間という存在の中で生きていけたことは奇跡みたいなものだ。
だって、人のことなんかどうでもよくて。ただただ、鳥と本さえあればよかったのだから。
けれど、今は違う。
クローネに、神の鳥に出会って……ようやくわかったのだ。
(私は、私を含めた人間よりも鳥が好きで、彼らのために生きるのが使命だって)
その使命に、人間の姿をした神様なんていらない。手を借りようとも思わない。
だから、てんし様に願いをするのは一つ。
瞳を閉じ、硬く冷たい翼に顔をうずめるようにして、囁くように。
「人間のいない、鳥の世界をみせてください」
たとえそれが見られたとして、刹那の幻の様な夢であることは分かっている。
けれど、天吏の――醜い人間である彼女の希望は、それなのだ。
人を憎む自分が人の形をした神に願うなんて、なんという皮肉だろうか。
口の端に思わず笑みを浮かべ、顔を上げた時。
天使の瞳が、静かに開いた。
刹那、静かに。しかし怒涛のように、天吏の視界を埋め尽くしたのは。
青々と広がる空に、生い茂る樹木。
枝葉に止まり、空を羽ばたき。
あるいは囀り、あるいは鳴き、あるいはただ静かにそこに居る。
無数の、鳥達。
そこには、人の姿など一つもない。これを見ている彼女自身も、世界の「外」から見ているだけの……いわば観客。あるいは、傍観者。望み通り、人は居ない。
だけどそれも、ほんの一瞬。天使が見せた、泡沫の夢。
気付いた時には、天吏はまた白薔薇に覆われた廃教会に居た。ついさっきまでと、何も変わらないままで。
天使の瞳は、また閉じていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月18日
参加申し込みの期限
2015年09月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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