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INFINITE†NIGHTMARE
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「え」
「こんなのダメダメですわ! 壁ドンというのはただ手をつけば良いものではなくてよ。もっと読者のプシュケーを魅了する……、ときめきを生むようなものでなくてはなりませんの。
あなたのやり方では乱暴すぎて、カツアゲをする不良Aにしか見えなくてよッ!」
漫画だったらバーンと書き文字が出そうな勢いで指先を突きつけられて、天懸は参ったと肩を落とす。まさか夢の中でダメ出しを貰うとは思ってもみなかった。
が、確かに紅緒の指摘通り、天懸の考えた『ハーレム物語』はストーリーも何も無い、ただ「俺が女子にモテる」と言うお粗末なものだったから反論は出来ない。
「だいたい理由も意味もなくモッテモテってなんですの!? 今の読者は理由がなければ納得しませんもの、これではインターネットにバカとかアホとか死ねとか中傷が溢れてよ?」
「悪い、正直こういうエンタメ的な世界って、よくわかんないんだよなあ。俺の見た目からも分かるだろ?」
「私のサイン会には、あなたのような男性もいらしたわよ」
「マジか……」
天懸は俯きながら頭をかいた。
過去野球に打ち込んでいたことは、一般的な感覚を知らない小さな理由に過ぎない。彼の家が硬い学者一家で、エンターテイメント作品は『低俗だ』、と否定される存在だった事が大きな理由だったが、天懸は生い立ちを言い訳に使おうとはしなかった。
「あー……やっぱ本とか漫画とかアニメとかあんまりみてなかったせいか、ストーリーに関してはまったく役に立たないわ。
でもそれじゃ遅刻すっからなぁ……」
最終的に、この方法が失敗してしまったとして、天懸自身は遅刻しようと構わなかった。
だが可愛い女の子が困っている姿は弱ってしまう。なんとか出来ればと思い、積極的に動いてみたものの、やはり自分ではダメか……と天懸は表情の中に申し訳なさを滲ませた。
「あ……」
紅緒はそんな天懸へ思わず手を伸ばしかけ、しかし異性に触れて慰めるのには抵抗があるのか、そのままオロオロと宙を漂わせた。
「き、気を落とす必要はなくてよ。そもそもこの世界は、私のろっこんが原因ですし……ここまで酷いことになるなんて、思ってもみなかったけれど、皆を巻き込むだなんて…………本当に悪いと、思ってて……」
紅緒もしゅんと俯いていると、様子を遠巻きに見ていた
伊橋 陽毬
が、靴箱の後ろからひょこっと顔を出し「紅緒ちゃん! 天懸君!」と二人の背中を押した。
「大丈夫だよ、ストーリーはプロの作家さんの紅緒ちゃんがいるんだし、皆の力を借りて頑張ろう!」
「そ、そうですわね! 私は作家、いとぐち紅ですものッ!」
紅緒が顔を上げると、周囲にほとばしるように光が溢れた。夢の中だからか、考えていることが周りに伝わりやすいと、
追分 義一
はモブ位置から——何しろ今は、天懸以外の男はないがしろの設定だったので——思った。
否、それでなくても屋根の上で体育座りをしていたあたりで、彼女の性格は分かってしまう。
——高飛車キャラに見えて、責任感じてるんだな、と。
ところで先ほど紅緒が出したペンネームだ。
「イトグチコウ……ってあれか、マホラク」
先日本屋のライトノベルコーナーに行った時、『マホラク3万部突破!』とポップが飾られ平積みに置かれていた作品『魔法軍学校の落第王子』の作者がそんな名前だった事を思い出す。
「何々? 紅緒ちゃんの本ってそんなに有名なの?」
やはりモブ男子生徒2の
エリセイ・ジュラヴリョフ
が反応する。
「アニメ化するんだから沢山売れてるんじゃない」
と、モブ男子生徒3の
レナート・ジュラヴリョフ
。二人は友人のよしみで紅緒の作品は全て読んでいるが、他人と深い関係を持たず、これといって趣味が無い所為もあって、ライトノベルやアニメの事情には疎かった。
「俺は読んだ事ねえけど、本屋のラノベコーナーでは平積みになってるしな。
はー、マホラクの作者って同じ学校の奴だったのか、世界って案外狭いな」
興味を示している双子に、義一が知っている情報を提供している間、当の紅緒は天懸の設定を決めたようだ。
「此処はそうね……。
良くて? 貴方は『夢魔の王が地の国に隠した落胤』。無意識に発する夢魔のフェロモンによって、女性たちを否応なしに惹き付けてしまう。という設定よ。
地の国に落とされたのは幼子の日で、貴方は勿論その記憶がないのだけれど、ある日その力が運命の少女との接触によって覚醒してしまうの。さっきの『壁ドン』をアレンジして、肩に触れる、……いいえ、目があうと、電気が走るように魔力の光が溢れるのよ。その瞬間——」
「ちょ、ちょちょちょ待て、落ち着け大道寺。むま? ってなんだ? 地の国? 落胤!?」
慌てた天懸に抑えられ、紅緒はえっ? と目を丸くした。天懸は紅緒の言っている意味が解らず、紅緒は解らない天懸が分からない。どうやらお互いの持つ知識と常識に差がありすぎて、話しが上手くいっていないのだ。
「え、ええ……と。ど、どこから話せばいいの? その、夢魔と言うのは美しい男性の姿をして、寝ている女性にせ、せ、せせせ性的にその——」
年頃の、異性と必要以上に触れた経験も無い少女に、その説明は難しい。真っ赤になった紅緒がもたもたと話しているのを見て、モブ男子生徒4のイリヤ・ジュラブリョフは考える。
——この物語で終わりまで行くのは、かなり時間がかかりそうだ。と。
「紅緒さん。一旦この話を切って、別の人の話に繋げるってどうですか?」
陽毬の上からひょこっと顔を出したイリヤへ振り返り、紅緒は良いタイミングできた提案を即飲み込んだ。
「場転ですわ!」
紅緒の上げた声と共に、ゴゴゴッと地響きの音と共に、地面が揺れる。
夢の世界が真っ暗になった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月17日
参加申し込みの期限
2015年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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