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Kiss or Treat ~お菓子くれるかキスしてくれる?
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●善き魔法使いと斜に構えた少女の恋
(恋愛、か……)
箒の柄に凭れかかり、
七緒 璃音
はほうっとため息をつく。
(……恋愛とか、さ。面倒じゃん、そういうの。ま、ゲームだからやるけどね)
視線の先には、善き魔法使いリュージィン。
髪こそ白髪が目立つが、その眼差しにはまだまだ若さが宿っている。
「どうした? またサボりか?」
「また、とか、人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。ウチだってたまには物思いに耽ることもありますぅ」
唇を尖らせそう答えてから、璃音はハッとして自分を叱咤する。
フラグを立てなきゃ攻略できない。年上に好かれるなら素直なキャラの方がきっといい。
元々はそういう性格じゃないけれど、演技くらいしてみせる。
「何か御用事でも?」
にっこり浮かべた作り笑い。
けれど、そんなことはお見通しなのか、リュージィンはくすくす笑いをやめない。
「……もう。なんですか、そのくすくす笑い」
「いやべつに。俺は、君は素のままでいいと思うよ」
「な……」
なんでそういうことしれっと言うかな、この人は。
だいたい、素のままのウチって何よ。
素――自分でもよくわからない。なのに、この人は見透かすような目をして笑う。
年の功? それとも彼が魔法使いだから?
見透かさないでほしい。けど、心の奥底に溜まっている何かに気づいて、甘えさせてほしい。
一瞬だけ、そんな相反する想いが沸き上がるけど、そんな深みには蓋をする。
真実はたったひとつ。
悔しいけど、これだから、――大人の男はたまんない。
「用事、あったから声かけたんですよね?」
冷静なふりをしてもう一度尋ねる。
「ああそう。本棚の整理を手伝って欲しいんだ。意外と重労働でね」
「かしこまりました。リュージィン様」
「あまりかしこまらないで欲しいな。言っただろう? 素の君が好きだと」
◇
万事が万事、この調子だった。
いい子のふりして接するけれど、そんな演技は全部見透かされてしまう感じ。
けれどそれはバカにされているのとは違って、身をゆだねたくなるような、どこか温かい感じ。
ゲーム。ゲーム。これはゲーム。
そう言い聞かせるけど、ハロウィンの夜、彼の書斎に呼ばれたときにはさすがに緊張で声が上擦った。
「あの。なにかご用ですか?」
「うん。本の整理を手伝って欲しくてね」
「こんな夜に?」
璃音が首を傾げると、リュージィンは微笑む。
「本当は、君と過ごしたかったんだ。こんな夜だから」
リュージィンが髪に触れる。璃音はびくりと震えた。
「怖いのかい? 恋するのが」
怖い?
そうかもしれない。
恋をするのが怖い、というより、人を信じるのが。
「……もし誰か信じても、裏切られるのって、嫌じゃないっすか」
「傷つくのが怖い?」
「そりゃ誰だってそうでしょ」
「そう、だな」
リュージィンは辛抱強く璃音を見つめる。
「な、なに?」
「いや……自分もずいぶん年を重ねてね、自分の事はよくわかっているし傷つくのが怖いなんてことはもうない、なんて思っていた。だが、……いや、こんなふうに怖いと思うのはいつ振りだろうな。君が尋ねてくれないから……」
「尋ねる……?」
ああ、そっか。そういうゲームだった。
璃音はもどかしげに頭を掻く。
「あー……そうでした。こういうのホント苦手なんだけど……。でも聞かないと、だよね。つーことで……、
Kiss or Treat
?」
その途端、リュージィンはやさしく璃音を抱きしめた。
「えっ、ちょっ、まっ、ままま待って待ってストップ!」
慌てる璃音の腕を掴み、その頬に顔を寄せる。
「え、いや、マジで? いやいやいやちょっと想定外ですけどぉ!?」
「……黙って」
やさしい口づけ。
血が逆流する。
人間の身体って、こんなに熱くなるんだ。
冷静な自分がそんなことを意識の片隅で考えている。
信じられるものってなに? いま、感じているこの温かさを、信じてもいいの?
信じさせて。誰か。ホントの温かさを、教えて――。
<HAPPY END>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月16日
参加申し込みの期限
2015年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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