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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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敵地に乗り込むチャンピオンのごとく、尾鎌蛇那伊が颯爽と出て行った一方で、武器屋『ぶきや』(どうやらこれが正式名称のようだ)には続々と来訪者が訪れていた。
「え、あ、ええと、ここ、どこ、だろう……」
不安感という名のクレープ皮に包まれた小粒の苺のように、朱くて可愛らしい少女が入ってくる。
彼女は
緋紅朱 赫乃
だ。八神修を見ると足を止め、
「八神さんも……?」
と、救われたような眼をした。
「緋紅朱か」
映画に独りで来るなんて珍しいな、と言いかけて八神修は口を閉ざした。元々はペアチケットで購入した前売りだったのかもしれない。
その方向に話をもっていくのを避け、かわりに修は赫乃にこう提案した。
「野上歩という人の話は聞いただろう? ま、これは仮想現実のアトラクションみたいなものだ。ストレス解消に遊んでいったらいい。俺は残念ながらこの仕事があって同行できないが、不安なら、彼……佐藤が同行してくれる」
「ええっ!? 僕!?」
急に指名された格好、英二の舌は大いにもつれる。じっと赫乃がこちらを見ていた。
「あ、いや……あなたさえよければ……でも、もう少し初心者コース、行く人いるからパーティを組まないか……とは思うけど……」
このときまさにこの声に応えるようにして、
「初心者? イエス、あーあいあむ・あ・初心者~☆」
ヒバリのような明るい声とともに、どーんと扉を蹴破ってポニーテールの少女が店内に躍り込んできたのである。
駆け込もうとして、
「おおう!」
段差を踏み誤って転んだ。
「いったーい! もう、登場直後にすっ転ぶなんてどういうことだよ」
などと立ち上がりながらもなんだか楽しそうな彼女だ。
「とはいえ実は、ここに来るだけの短い距離で、揺れる草に驚いて転び、木の根につまずいて転んで来たのですでに三転び目! 転びっぱなし!」
そう言って少女は、左右を見回してしゃきっと名乗ったのである。
「初心者コース志願者、ここに参上! 『萌ミステリーリポート』略して『MMR』の萌タン、
鬼河内 萌
だよ☆」
「元気そうだな」
修は萌とこうした場面で遭遇するのは初めてではない。ゆえに、彼女らしい、と妙に納得していた。
「ところで鬼河内、武器と防具について希望を聞いておこう」
「えーと、防具は『天使の鎧』でお願いするよ☆ 翼が生えてるやつ……そうそう、そういうの。それで武器は聖剣『エクスカリ
ウァー
』、語尾は『バー』じゃなくて『ウァー』ね」
「そんな武器があるとでも……あった」
色の塗り方を間違ったとしか思えない、奇妙なカラリングの太い剣が出てきた。サイケデリックというより、悪い冗談のような塗り方である。どういう色配置なのかは読者各位のご想像にお任せしたい。
「これこれ! このパチモノ感☆」
「聖剣『エクスカリ
ウァー
』な……『ハ゛ー』ではなく『ハ゜ー』っていうネタなら前にどこかで見たことがあるが」
「へっへー、そうはイカの塩辛、大人の事情ってやつだよ☆」
ぶんぶんとインチキ聖剣を振り回す萌に、思わず修はこう言わざるを得ない。
「そんな装備で大丈夫か?」
やった、と萌は拳を握って小さなガッツポーズを繰り出した。
「ボク、このセリフが言いたかったんだ♪
一番いいのを頼む!
」
この謎めいたやりとりに、「……どういう意味?」と言いたげな顔を赫乃は英二に向けるが、英二はただ、肩をすくめ苦笑いするだけなのであった。
「おー、こりゃ懐かしい風景だな」
とあちこち見回しながら、
水守 流
は満足気なのである。そう、もちろん彼が現在いるこの場所も、野上歩の電脳空間なのだった。
「あんまり視点変更を繰り返すと、処理落ちして背景のポリゴンが剥げ気味になったりするのも、古式ゆかしき『バーチャルリアリティ』っていう感じがするぜ」
行く手には洞窟、神殿、そして武器屋だ。シンプルイズベストというのか、それとも他に建造物を入れる容量的余裕(?)がないのか、それを除けば雑に作った山河があるばかり、空には雲が出てきたものの、これもよく見ると、単に白い背景を並べただけだとわかる。
けれども、それはそれで悪くないと流は思うのだ。ゲームそのものは中世ヨーロッパ風ファンタジー異世界の様子、ポイントは『風』というところで、実際の中世ヨーロッパだったとしたら色々と暗黒時代だったり不潔だったりして見たくないものも多数目に付くだろうけれども、少なくともこの世界にそんなものはなさそうだった。
「やっぱロープレってのはこういう世界観が一番なじみ深いしほっとするぜ」
だが流にも不満はあった、それは、どうやらこの世界ではファンタジーRPGの重要要素『魔法』が使えないらしいのだ。
だから、『ぶきや』はあるけれども『まほうや(?)』はないのだろう。
「まじかー、俺ファイター系クラスあんま得意じゃないんだよなぁ……」
流は後衛から、炎を繰り出したり稲妻を呼んだり、あるいは聖なる光をほとばしらせたりするほうが好みだ。前線で怪物と切った張ったの大立ち回りするのは、できれば他の人に譲りたいところ。
なので彼は声を上げた。
「おーい、誰か一緒にパーティー組んでやらねーか?」
すると答える声があった。
「あ、うん、私でよければー!」
そうして忽然、流の目の前に新メンバーが登場したのである。
すわゴブリンとのエンカウントか、と身構える流だったがさにあらず、そこにいたのはひとりの少女だ。
しかも、流とは面識のある少女だった。
「うふふーん、冒険かぁ……素敵な響きだよねー」
「おっと、そこにいるのは、本居……か」
「水守君?」
本居 陽毬
はひたすら目を丸くしている。
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ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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