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大行進! サンマさんファミリーズ
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【コミュニケーション・サンファミ】
今日も今日とて自主練中の陸上少年、
志波 拓郎
。まぶしい太陽をバックに、寝子ヶ浜海岸沿いを軽快にたったかと走っていたところ、浜辺に気になるものを見つけて、ふと足を止めました。
(……『大行進! サンマさんファミリーズ』、プロモーションイベント?)
道の上から見える、浜辺に現在設営中であるらしい特設会場の周りには、いくつものぼりがはためいていて、そんな文言がひらひらと翻っております。どうやらここで、例の『サンファミ』に関するイベントが行われるようです。
(そう言えば、ちょっと噂になってたな。あのゲーム……試しにやってみるか)
これも何かの縁というもの。休憩がてらに拓郎は、自身も少しばかり気になっていたゲームをやってみることにしました。
さっそくスマホを取り出しまして、ぺもぺも。
(インストール……完了っと。ん、『無料ガチャ』っていうのがあるのか)
ボタンをタップしてみますと、がちゃがちゃ、がちゃこんっ。ずごごごご……!
やがて画面の中に現れましたのは、『
☆☆☆HNR 海野 ラッコくん
』。二本足でちょこんと立ったラッコのキャラクターで、腰にはトロピカルな柄のシャツをきゅっと巻き付け、首からは紐で結んだホタテっぽい貝殻を提げ、手には石ころ。無表情な顔もなかなかに愛嬌がある、ツボを押さえた造形であります。
(……可愛いな)
レアリティで言えば☆三つながら、これはアタリだな、と拓郎がほっこりした……その時に。
かかんっ、かこんっ! 背後で、音が聞こえました。そう、まるでラッコが貝殻に石を打ち付ける時のような、そんな音が……。
不思議に思った拓郎が振り向いてみますと。
「………………」
じーーーっ。
(……ラッコくんだ……!?)
微動だにせずこちらを見つめる、今しがたガチャで引いたところの、まさしくラッコくん!
(どっから出てきたんだ……)
「………………」
じーーーっ。無言で見つめ合うこと数十秒。先に見たラッコくんの説明によれば、彼は無口な寡黙キャラ……対する拓郎もまた饒舌なタイプではありませんもので、沈黙が続きます。
実物? のラッコくんも確かに可愛いものの、無表情のままじいいいいっと覗き込んでこられると、ちょっと、こう……怖いっ!
「………………」
「………………」
「………………えっ、と……」
しばし見つめ合っていたら、す、とラッコくん、手を差し出しました。まるで、
「練習……続けろ、って……こと、か……?」
かかかん、かこんっ! ラッコくん、貝殻を石でかんかん打ち始めます。どうやらそれが、彼なりのコミュニケーションの手段であるようです……かんかん、かつん。かかん、かこん!
戸惑いの中、ぼんやりと見返す拓郎へと、かんかんかつん、しゅびしゅば! とオーバーアクションも交え始めた彼は、言っているように思えました……『もっとアツくなれYO☆』と。
やがてラッコくんは、ぎらつく太陽をびしりと短い指で差しまして、どん! と頼もしく胸を叩き、
「う、うわ……!? わ、分かった……走る、走る……!」
拓郎を急かして、一緒に走り始めました。
たったかたったか、日の光に照らされながら海辺を駆ける拓郎……かんかんかこん! かこ、かこん! 熱血コーチよろしく、リズムを刻んでアシストしてくれるラッコくん。
このちょっぴりウザい感じの熱さに、拓郎は何だか、眼鏡の彼を思い出したということです。
(あ、これ、兄貴と同じタイプだ……)
のんびり、ゆるゆる。自宅の縁側で、
猫屋敷 姫
はゆったりとお茶のひと時。
周囲にはすっかり秋めいた樹々に草木、住み着いている無数の猫たち……それに、珍しいお客さんも。
「キンギョさんも、お茶飲むですか。お茶請けもあるですよ」
「あら、気が利くわねぇ。いただくわー」
珍しすぎるお客様は、『
☆☆☆HNR キンギョさん
』! 言わずもがな、ヒマに明かしてごろごろとゲームなどしていた姫のスマホの画面の中からずごごごごっと現れたのが、彼でありました。
ええ。彼です。オスです。金色ボディやひらひらゆらゆらと揺らめく赤みがかったヒレは美しくとも、いわゆるひとつの、オカマさんです。
湯気の立つ湯飲みをずずずずっとやりながら、キンギョさんは、
「そりゃあね、あたしはオトコよ? カラダはね、でも心はオ・ト・メ、なのよ。カワイクありたいと思うのは当然じゃない? それがさぁ、あたしが出るたび、お客さんたらあからさまに引いちゃってさぁ。傷つくわー」
「でもキンギョさん強いから、みんな使ってるですよね」
いちおうそんな風にフォローを入れた姫の言うとおり、キンギョさんは中堅クラスのレアリティながら性能が高く、なんだかんだでプレイヤーには重宝されていたりするのです。
もっとも当のキンギョさんとしては、イマイチそれも気に入らないようでして、
「強さより、愛で使って欲しいわねぇ……でもいいの、あたし負けない。そうやって使われてるうちに、あたしの魅力に気付いて愛着が湧いちゃって、手放せなくなるように。あたし、頑張る!」
ぐぐっと拳に力を込めた彼、意外と前向きでいじらしいお人柄のようであります。
ちなみに設定によりますと、彼の職業はバーのママさん。サンマさんやその仲間たち、ゲーム中では敵であるかぼちゃ猫団の面々までも、あたたかくお客さんとして出迎えてくれるのだとか……この素敵な包容力が、いつかプレイヤーにも伝われば良いなと、姫も何となく思った……かどうかはともかく、
「それはそうと、キンギョさん? 貴女がここにいると、色々とマズイと思うのですが……」
姫は、周囲を見回します。
猫屋敷家は、猫と生きる一族。このお屋敷では多くの猫たちが暮らし、姫もまた毎日を猫まみれで過ごしておりまして……まさしくここは文字通りの、猫屋敷!
「貴女は、金魚。つまり格好の、餌」
「アラヤダ」
にゃあ、にゃあ、にゃおう。にゃにゃにゃおう! 気付けばぐるりとあたりを取り囲む、猫、猫、猫だらけ! おまけに彼ら、よだれをだらりと垂らして、瞳は揃ってらんらんと輝いております。
けれどキンギョさん、餌認定されようとも怯みません。
「ふ、子猫ちゃんたち。あたしをナメてると……痛気持ち良くさせるわよ?」
何たって彼、強いのです……! 多くのプレイヤーが彼をサンマさんファミリーに加えているのは、ひとえに性能の高さによるものでありまして。
「あ、猫は傷つけないようにお願いするですー」
「心配無用よぉ、あたし防御タイプだから!」
姫の横ヤリも何のその、キンギョさんはひらり、ひらひらと優雅に踊って、防御力と回避率を超アップ! さらには強烈なビンタにより、敵を殲滅……するのではなく味方を大回復することで、ファミリーを後方から強力にバックアップするのが、キンギョさんの能力なのでした。
猫たちの爪やら牙やらを、ひらひらり。カスリもせず!
「おお、さすがです」
「でも、ちょっと数が多いわねぇ。あたし、このまま外に出て、顔見知りのお客さんでも探してみることにするわね。お茶美味しかったわ、ごちそうさまー」
「いえいえ、お粗末でした」
ひらり、ひらひら……キンギョさん、猫たちの波状攻撃をものともせずに避けながら、お屋敷の外へと向かいます。姫は手を振り、
「いってらっしゃーいです」
そんな、華麗で優雅なキンギョさんの背ビレを見送りました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月04日
参加申し込みの期限
2015年09月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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