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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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「あーもー、あんなアツいステージ見せつけてくれちゃってー」
次にやる人のことも考えてくださいよねもー。
ステージ袖でぶつくさと呟いているのは
屋敷野 梢
である。
ちょっとした手違いでミスコンに――しかも水着部門エントリーされてしまっていた屋敷野。ただでさえ「水着部門なんて企画者バカでしょ! セクハラオヤジでしょ! サディストでしょ! 非国民でしょ!」と怒り心頭だった彼女にとって、まさか自分がこの部門で出場しなければならないなど――不服中の不服だった。
あげく、出演者に冷やかしで着せようとしたきわどい水着を自分で着る羽目になったり、腐れ縁のチャラ彦が自分の出番の前にすっかり見せ付けてくれちゃったり。
そういうわけで屋敷野は今、最高に機嫌が悪かった。
「うー、さむっ。この時期に水着ってありえないじゃないですかー」
ガタガタと震える屋敷野。
この際見た目がとか言っている場合ではない。風邪を引くよりはマシと、耳当てとマフラーと手袋で気持ちばかりの防寒対策をしていた。
そんな彼女に、大丈夫ですか? と気遣わしげに声をかけたのは
森 蓮
だ。
彼は実行委員ではなかったが、11月という季節に水着で出場する参加者のことを思って、わざわざ防寒着を提供してくれていたのだ。猫鳴館に残された衣服を丁寧に手で洗い、男女別とサイズ別に分けた状態で控え室に準備をしていた。
「だ、大丈夫じゃないかも……終わったら毛布もらうからね!」
出来れば今羽織って出て行きたい気分だ――が、そういうわけにもいかない。
泣き言っぽくつぶやくと、森はそんな彼女を励ますように声をかける。
「ええ。カイロの準備もできてますので、終わるまでに毛布をしっかり温めておきますよ」
こうした状況の中、奉仕の精神に尽くす森の存在は非常にありがたい。
そんな彼に励まされ、屋敷野は一歩踏み出した。
「続いては、屋敷野梢さんの出番でーす!」
司会に名前を呼ばれ、屋敷野はやむなくステージへと歩き出す。
(だいたいダンスしながら登場って……やっぱ企画者サディストでしょ!)
ダンスのレパートリーなんて、フツウに生きてたらそんなにないでしょ!
ステージに立つと、改めて観客の多さに圧倒される。
居心地の悪さを感じつつも、流れてきた音楽に合わせて仕方なく屋敷野は踊った。
とある人気アニメのテーマソング。エンディングでアニメキャラクターが特徴的なダンスを踊っていたことで一時期一気にブームとなった歌であり――屋敷野の少ないダンスレパートリーのうちのひとつであった。
一世を風靡しただけあって、観客の中にも知っている者は多いようだった。
テーマを歌ったり手拍子してくれるのはありがたいのだが――オタ芸っぽく掛け声を入れられるとなんとも恥ずかしい。え、これ水着とか大丈夫ですよね……? と不安になりながらも、マフラーを翻しラストまで懸命にダンスをする。
「がんばって、屋敷野さん! ……無理しないで!」
屋敷野と同じ生物部とミス研に所属する
神野 美野梨
が心配そうな表情で声援を送る。人前で水着で踊るような柄ではない屋敷野のことだ、きっと何かの手違いでこんなことになってしまったのだろう。
(うう、寒そう……がんばってっ!)
友人として健気に応援する神野。
「おーいキノコやーい! 風邪ひくなよーっ」
一方で、先ほど胸中で毒づかれていたことなど露知らず、
八十八旗 信彦
もステージでがんばる幼馴染に声を掛けていた。
「ひゅーひゅーこずえちゃん! かわいいよおー!」
ステージ袖から応援しているのは、実行委員長の
壬生 由貴奈
だ。
お気に入りの後輩の晴れ姿に声援を送りつつも――
(でも、風邪ひいちゃわないかなあ、あれ)
ステージが終わったらこれで包んであげよ、とブランケットを用意してあげるのだった。
そして嫌々ながらも声援に後押しされ、無事ダンスを終えた屋敷野。
そんな彼女を待ち受けていたのは――熱湯風呂だった。
先ほど幼馴染が沈んだ地獄の大釜も、寒さに震える屋敷野にとっては「あったかいお風呂」にしか見えなかった。
「わ、がんばったご褒美にあったかいお風呂ですか?」
サディストのくせに気が利くじゃないですかー!
わーい、と何の構えも無く飛び込む屋敷野。
「あ、あああっつ! 何コレっ、おじーちゃんの入った後のお風呂より熱っ!」
しかし、信じられないことに屋敷野は「でも寒いのよりはマシ」という考えに至ったらしい。これ上がると絶対寒いヤツじゃないですかー! と顔を真っ赤にしながらも出ようとしない。
しかしその顔はみるみる赤くなっていく。
さすがに危ないと判断した実行委員が彼女を風呂から出そうとするが――
「やですっ、出さないでください! 意地でも出ませんからねっ」
おじーちゃんのように頑固な屋敷野は譲ろうとしない。
(うう、熱い、寒い、恥ずかしいっっ! 三重苦じゃないですか!)
まるで寝子島のヘレン・ケラーです……。
「サディストぉ……変態ぃ……ヘレン・ケラーぁぁ……」
のぼせて浮かれたように口走り始めた屋敷野。
結局実行委員たち(セクハラだとわめくので女子たちで)によって救出された屋敷野は、そのまま控え室に連れて行かれ――温めた毛布はいったん置いておいて、腐れ縁のチャラ彦の隣でアイシングされる羽目となるのであった。
続いてステージに現れたのは――
「見せてやるよ、世界よ、これが芸術だ!」
その姿を見るなり、客席前列にいた女子たちが悲鳴をあげる。
ステージに堂々と立つ彼の――その奇抜な姿に思わず声を上げたのだが、当の本人、
冴木 竜司
はかわいい女の子からの歓声と勘違いしてすっかりご満悦だ。
「そんな可愛い声を出されちゃ、張り切っちゃうしかねーよなぁ!」
ばん、とスポットライトを浴びポーズをとる冴木。
(早速俺の魅力にメロメロってか? 無理もない、なぜなら……)
今回の褌は一味違うのだ!
これまでのレインボーパンツ作りの技術と知識を結集させた会心の一作。
その名も「レインボー褌」!
今回のステージは、この最新の褌のお披露目も兼ねているというわけだった。
ステージに燦然と現れた虹色の褌男。続いて流れてきたのは――ふんどしがやけに似合うあの名曲。そう、ソーラン節である。
「ソーランッ! ソーランッ!」
褌の普及とお披露目が目的とあれば、自然と腰つきも褌をアピールするような動きに――つまり、股間を見せ付けるような動きになる。
「……あいつは相変わらず……いや、何も言うまい」
友人の奇行に頭を抱えながらも、もはや何を言ってもムダだと悟った
桐野 正也
は小さくため息をつく。
海の男の熱い節に合わせて、褌姿でよさこいを踊る冴木。その一切の照れやためらいのない堂々とした男らしい姿に、男子は爆笑、女子は悲鳴、会場は大盛り上がりだ。
こうして入場のダンスを終えた冴木は、ふう、とやり切った顔で会場を見渡す。
(これで少しでも褌を履こうという男子は増えてくれるかな……?)
いや別に女子でもいいけど。
ていうかむしろ女子でお願いします。ぜひ。
上半身裸の女の子が恥ずかしげに胸元を隠しつつ褌を履く姿を想像して、いいね……と思わず笑みを浮かべる冴木のもとに、がらがらと台車に乗せられた熱湯風呂が運ばれてくる。
「見事なソーラン節でしたね、冴木さん。その姿なら、そのままお風呂にも入れちゃいそうですね」
にこにこ笑いながら司会の
久良木 優菜
が言う。
そんな彼女に、冴木はふっとポーズを決めて言葉を返した。
「ところで司会の可愛いお嬢さん。どうです、あなたもぜひこの褌を――」
「イヤです」
笑顔のまま、にべもない拒否。
しかしそれくらいでヘコたれる冴木ではない。
「褌にかける俺の情熱を見れば、気持ちも変わるはずっ!」
男冴木竜司、いざ尋常にッ!
風呂のへりに手をかけると、冴木は勢いよく熱湯風呂に飛び込んだ。
「褌だからこんな熱湯風呂など、全然苦になら、な……ぬ、ぬおおおっ!」
熱い!
ただただ、単純に熱い!
思わず飛び上がりそうになるが、チャラ男で有名な八十八旗や小柄な女の子の屋敷野でさえもっと長く浸かっていたのだ。褌の使者として、ナンパ者やおなごなどに負けるわけにはいかない!
「ぐぬぬ、ぐぬぬぬ……!」
とんでもない熱さに必死に耐える冴木。
実は屋敷野が思った以上に長く浸かっていたため「これ焚きなおしたほうがいいんじゃない?」という蜂矢の提案により、冴木のステージ前に改めて追い焚きされていたのだ。
しかしそんなことなどつゆ知らず、冴木はうなりながらも耐えてみせる。
……そして3分。ザパァと勢い良く飛び出す頃には、彼の体は遠目から見ても分かるくらいにまで火照ってしまっていた。
「ハァ……ハァ……死ぬほど熱かったけど、耐え抜いてみせた!」
グッと拳を握り締めて高らかに言う冴木に、会場からは大きな拍手が響く。
「というわけで、熱湯風呂にも耐え抜くこの褌がほしいヤツは俺に一声よろしく!」
退場しながら、冴木は褌の宣伝活動を忘れない。
「あ、司会のお嬢さん。やっぱりほしくなったりした?」
「いいえ、いりません」
「そ、そんなこと言わず! 誠心誠意良いレインボー褌つくるから!」
そんな叫び声を残し、冴木は進行役の実行委員に引きずられステージを後にするのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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