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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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前夜祭を目前に控えた講堂。
実行委員たちが慌しく準備に追われる中、ああーっ、と一際大きな声が響く。
「どしたの、凛ちゃん」
声の主は
雨寺 凛
だ。彼女の様子に、
安本 マコト
は彼にしては珍しく真剣な面持ちで声をかけた。無理もない、前夜祭の開始はもう目前まで迫っているのだ。
「そういえばサンマパン! すっかり忘れてましたっ」
「確かパン屋さん、焼き上がりは夕方だって言ってましたよね」
雨寺の声に、久良木はスケジュール帳と時計を見比べながら言う。
「大丈夫です。もうすぐ焼き上がるので、今からパン屋に向かってちょうどいいくらいですね」
皆が忙しない中、あくまでゆったりとした自分のペースで仕事を進めていた久良木であったが、さすがは副委員長。各チームの段取りは把握しているようで、雨寺を落ち着かせるようにやわらかく笑ってみせる。
「それならよかったですー! じゃあ私、早速行ってきますねっ」
そう答えると、雨寺は勢いよく駆け出していく。
実行委員の女の子が、黒髪をなびかせながら走っていくのが見えた。
ふらふらと何をするでもなく校内を歩いていた
浅沼 柳司
は、その元気のいい姿を何となく目に留める。
「ほんまお疲れさんやなー、実行委員の人らは」
自由な気風の寝子高では、文化祭もほとんど学生たちの手で作り上げられている。有志で集まった生徒も多く、ずっと前から準備に奔走している姿は浅沼もちょくちょく学校内で目撃していた。
彼自身は空手部の出し物を手伝う予定だが、準備はもう終わっている。
そのため、前夜祭が始まるまで友人たちと適当に時間を潰してもよかったのだが――
(なーんかこういうイベント前の空気、好きなんよなぁ)
嵐の前の静けさ、という言葉はふさわしいのだろうか。
夜の学校。忙しない実行委員たち。明日の文化祭を控えた出店が学内のいたるところにあるのも目新しい光景だ。手作りながらも豪華にかざりつけられたアーチは、きっと明日になると多くの人たちがその下を行き交うのだろう。
「ちょっとぉ! 真面目に準備せんと前夜祭間に合わへんよ!」
「ご、ごめんって! 今からしようと思ってたところだから……」
耳慣れた地元の方言が耳に飛び込んでくる。
思わずそちらを向くと、腰に手を当てた女子生徒が何やら男子生徒を叱りつけていた。関西の女子らしい気の強い語調がなんだか懐かしく、浅沼は思わず小さく笑ってしまう。
(この時間になっても終わってないて……ぶっちゃけマジで間に合わへんのとちゃう?)
前夜祭の時刻はもう目前に迫っている。
頭の中にどうしても浮かんでくるのは、1人の親しい少女の顔。
(先輩、ちゃんと発表しきるかいな)
「えーっと、あとは……だいたいオッケーかな? 立食の方も揃ってるね」
実行委員長の
壬生 由貴奈
が辺りを見回しながら最終確認を行う。
彼女は前夜祭にてとあるステージに参加することになっている。本番も音響などはやるつもりであるが、どうしてもステージに追われてしまうため、せめて準備だけはと朝からずっと作業を続けていたのだ。
――そのせいか、生来何かにつけてサボりたがる彼女の体力はだいぶ磨り減っているようだった。ようやくひと段落ついて、ふう、と立食パーティの席のひとつに腰掛ける。
「あーさすがに疲れたなぁ」
ぼりぼりとクッキーをかじりながら一息ついていると、お疲れ様です、と紅茶の入ったペットボトルが差し出される。
んあ、とそちらに顔を向けると、立食の準備を担当している
早坂 恩
が立っていた。
「委員長はこれから出番があるんだし、あとは私たちに任せて」
女性的なしゃべり方をしているが、彼はれっきとした男子生徒である。
彼の言葉に、そうですよ、とぐっと胸の辺りでこぶしを握りつつ久良木もうなずいた。
「楽しみにしてるんですから、壬生先輩のステージ!」
「ええ。委員長、センスよさそうだし、期待してるわ」
そんな2人の言葉に、いつもの気だるげな表情を少しゆるめて壬生は口を開く。
「いやぁ、可愛い後輩2人にそんなに応援してもらえるなんて……文化祭も真面目に参加してみるもんだねぇ」
壬生の言葉に、久良木と早坂は顔を見合わせる。
疑問符を頭に浮かべる後輩たちに、いやぁ、と壬生は肩をすくめてみせた。
「ほら、私こんなんじゃん? 文化祭とか毎年てきとーにやっちゃったからさぁ」
だからせめて、最後くらいはがんばってみたいじゃん?
そう言うと、壬生はにへらと笑ってみせた。
祭の前の慌しい空気。
そんな中こそ実行委員たちの生の様子が撮れるはずっ! と気合をいれてカメラを手にしているのは新聞部の
椿 美咲紀
だ。
「寝子祭特大号に向けて、前夜祭からバッチリ撮っていかなくちゃっ!」
……他の企画に頭がいっぱいで、結局実行委員へのインタビューが当日になってしまったのだが。
(ま、当日聞いた方が現場の声って感じでいいよね!)
そこはポジティブに解釈する椿。
他の新聞部の面々――八神や後木は、ステージに参加するためあまり時間がとれない。
ここは自分が先立っていかなければ、と早速椿は近くにいた実行委員に声をかけた。
「お忙しいところすみません! 私、新聞部の椿といいますが、ちょっと今いいでしょうか?」
椿の言葉に、立食を用意していた早坂は顔をあげる。
「あら、私でよければいいわよ」
「ありがとうございます! ええっと、こちらは立食の準備ですね?」
「ええ。私の担当は食事の準備ね。あとは熱湯風呂や激辛パンを食べた生徒のケアかしら」
熱湯風呂の生徒たちには氷やアイスノンを、そしてパンを食べた生徒には口直しのヨーグルトなどを。
「それに、有志の方から毛布や衣服の差し入れがあってね。ありがたい話だわ」
なかなか過激なパフォーマンスを用意しているぶん、ケアも大事にしているようだ。
そんな実行委員たちの影のがんばりを、ふむふむとメモに残していく椿。
「……あ、あとコンテストの様子って写真に撮ってもいいでしょうか? ぜひ新聞に載せたくて」
「ん、新聞部の活動としての撮影は許可が下りてるから大丈夫だよ。記録も大事だしね」
その質問に答えたのは、椅子に座って一休みしていた壬生だ。
委員長からの言葉に、椿はほっと肩をなでおろす。
「よし、じゃあ次は参加者の事前インタビューをしてこなくっちゃ! ありがとうございましたっ!」
ぺこりを頭をさげると、今度は元気よく参加者と思しき人物に突撃していく椿。
「あ、そこのあなた! 失礼します、私、新聞部の椿っていいます!」
今回のコンテストに向けてインタビューをしていいですか? とマイクを向けられたのは、会場をふらふらと歩いていた
絹織 真由良
だ。
遠目に見ても美少女と分かる絹織。きっとこの子も出場するのだろうとアタリをつけてマイクを向けたのだが――
「ん、私? ……ごめんなさい、私は出場しないので」
返ってきたのは予想外の言葉。
どうやら早合点をしてしまったようだ。ごめんなさい! と椿は慌てて謝る。
「あ、あの……すごく可愛かったから、てっきりミスコンに出る方なのかと」
そう言うと、絹織は困ったような笑顔を浮かべてみせた。
「ええ……出場できたら、面白そうだなとは思うんですけどね」
どうやら出場できない理由があるらしい――が、人それぞれ事情はあるのだろう。そこには突っ込まないでおいた。
(……まあ、何かハプニングが起きたときの場つなぎくらいならできるけど)
そう考える絹織だったが、自ら出場するつもりはなかった。
なにせ――ひとつ絹織には隠し事があるから。
一方ステージ付近では、司会進行担当の生徒たちが最後のチェックを行っていた。
「マイクの調整はOKだよ。ハウリングがひどいときのために、予備も用意してるから」
あとは……と、
篠崎 響也
は手帳をめくりながら事項を確認していく。
「時間がズレ込んで遅くなると近隣にも迷惑だから、アピールタイムの超過には充分気をつけて」
「私、ストップウォッチ持ってきましたヨー!」
元気よく手を挙げたのは
結梨亜・カールシュテイン
だ。自信満々の後輩の様子に、安本はパチパチと拍手してみせる。2人は今日は共にペアで司会を行うことになっている。
「お、結梨亜ちゃん準備いいねー」
「はい! 今日のために家でも念入りに確認しましたから!」
そう言う彼女の面持ちは、気合が入りすぎているのか緊張しているのか、どことなく固くなってしまっている。
「でも、もーちょいリラックスした方がいいかもね。固くなりすぎちゃうとうまく口が回らなくなっちゃうよ」
1年生といえば初めての文化祭。それなのに司会という大役を務めるのだから緊張もするだろう。後輩をリラックスさせようと安本はぽんとその肩を軽く叩いた。
「よし、こーいうときは早口言葉だ! はい生麦生米生卵!」
安本が言うと、結梨亜も真面目に倣って復唱する。
「な、生麦生米生タバコ!」
「おしい、もう1回!」
「生首生米生卵!」
「悪化してる!」
「……まあ、2人は口を滑らかにする練習をしてもらうとして」
2人がわいわいと早口言葉に興じている間にも、最終確認は進んでいく。
ステージでは熱湯風呂や激辛サンマパンの早食いなど、芸人ばりに体を張ったチャレンジをしてもらうことになっている。そうした過激なものを企画している以上、アフターケアの用意もしっかり行わなければならない。
火傷にならない程度の熱湯とはいえ、アイスノンや氷の準備は必要だ。
「あとは辛いものを食べた後だけど、水よりヨーグルトの方が効果的って聞いたから購買でまとめて買ってきておいたわよ」
もちろん経費で、と早坂はウインクしてみせた。
彼の気の利いた用意に、助かります、と久良木は感心したように言う。
「こんだけ準備してりゃ、ま、あとはなんとかなるだろ」
最終確認を終え、パタンと手帳を閉じると
吉祥寺 黒子
はうーんと伸びをした。
「あとはその場のノリでやろーぜ。大丈夫、俺たちならやれるって」
一見不真面目そうに見える吉祥寺であるが、その実彼女が頼もしい3年生だということは、共に準備を進めてきた実行委員たちはみんな知っている。
実際、本番に不測の事態はつきものである。これだけ念入りに準備をしたのだ。あとは彼女の言うように「その場のノリ」でみんなを楽しませるだけだろう。
「俺にとって、これが最後の文化祭だ。だから絶対にサイコーの日にしてえんだ」
だからみんな、がんばろーぜ!
吉祥寺が各々を見渡して言うと、実行委員たちはその思いに答えるように声を上げた。
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3人まで
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日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
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