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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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「さーて、しばらく麗しくも凛々しい裏ミスタが続きましたが!」
「次のステージは、裏ミスのご登場です!」
安本と結梨亜の紹介に合わせてステージに現れたのは――
と、誰も出てこない。
「…………あれ?」
思わず首を傾げて目配せしあう安本と結梨亜。
まいったアクシデントか? 思ったとき、ステージ袖からそろそろと人影が現れた。
「くっっっそ、なんで俺がこんなことに……!」
薄い水色のパレオを身にまとい、恥ずかしげに立っているのは
滝原 レオン
だ。
(これじゃビーチスターズのときの二の舞じゃねえかっ!)
人前で水着姿――女物の水着を着るのは初めてではない。先日行われた水着コンテストでもビキニとパレオ姿で参加したが、今着ている水着はこの間のものとはまた別である。
まさか人生のうち、しかもこんな短期間の間に2着も女物の水着を着る羽目になるとは……。深いため息を着くが、ここまで来たらもう仕方がない。
(観念するしか……ねえのか?)
頭を抱えたくなる気持ちでちらりと司会者たちの方を見ると――
進行に遅れを出したくないのか、早くしてくださいっ、と言わんばかりに結梨亜が手招きしているのが見えた。
さすがにこれ以上遅らせるわけにはいかない。
腹をくくると、滝原はステージへと足を進めた。
彼がステージに出ると、常夏めいた明るいリズムの曲が流れ始める。
「ほら、踊って踊って!」
司会の安本からせかすように言われ、あぁ? と滝原は思わず顔をしかめる。
「踊れって?」
「踊りながら登場! それがルールだから!」
そんなこと、エントリーした覚えのない滝原からすれば知ったことではない。
……が、せっかくの前夜祭。ここで盛り下げるのもカッコ悪い。
「ええい仕方ねえっ!」
腹をくくると、滝原はリズムに合わせて適当に踊り始めた。
ベリーダンスを意識して体をくねらせるものの、本気度よりも圧倒的に照れが残ってしまっている。その様子に男子たちは大笑いだったが、女子からは思った以上に黄色い悲鳴が上がっていた。長身のイケメンが女装姿で恥ずかしそうに踊っている。その光景は存外女子の心をくすぐるものだったのだ。
「お、なんかすげえ歓声あがってる? ひょっとして意外とイケてんのか?」
そんな声援をポジティブに受け取った滝原。
真偽はどうあれ――当初の緊張と照れはおかげで少しやわらいだようだった。
その勢いのまま最後まで踊りきる。ふーっ、と一息ついて観客に一礼。
「はあ、一仕事したぜ。……たまにはこーいうのも悪くないな」
やりきった感を胸にステージから立ち去ろうとしたとき、ぐい、と肩をつかまれた。
驚いて振り向くと、司会の安本が焦ったように滝原を引き止めている。
「ちょっと、次は3分間アピール! ルール知らなすぎっしょ!」
「さ、3分間アピールだと? 3分も何すればいいんだよ……」
「思いつかないなら、こちらで用意しますよ?」
にこやかに言う結梨亜。実行委員が用意してくれるアピールは――滝原も知っている。先ほど大勢の犠牲者を生み出した熱湯風呂と激辛サンマパンだ。
「い、いやいい! アピールだろ、分かった、マイクを貸せ」
あの2つだけは絶対にチャレンジするわけにはいかない。
安本のマイクをもらうと、滝原はそっと彼に耳打ちをした。
「カバンにCDが入ってるからそれを流してくれ。歌うから」
「分かった、任せとけ!」
滝原の伝言を受け取った安本は、小走りでステージ袖へと向かう。
ややあって流れ出したのは、情緒ある独特のイントロ――そう、演歌だ。
男に生まれて十七年、女の水着で晴れ舞台。
薄青のパレオはためく秋の夜長、どうぞみなさんお聞きください。
滝原レオン、『おとこの矜持』
日本文化をこよなく愛する結梨亜が、ここぞとばかりに前フリをはさんでくる。
見計らったようにぴったりのタイミングでイントロが終わり、滝原はマイクを握り締めた。
最初こそ声が震えたものの、歌っているうちに喉がよく通るようになるのが分かる。
拳を握り締め、こぶしを回しながら会場に歌声をいっぱいに響かせた――水着姿で。
ある意味でシュールな光景だったが、見事の歌いっぷりに観客は惜しみない拍手を送る。
(……よかった、けっこう上手く歌えたかも)
なんだかんだで、これだけの人に拍手を送られる気持ちは悪くない。
気恥ずかしさとほんの少しの達成感を胸に、歌い終えた滝原は一礼する。
そんな彼を観客席から見つめながら、ふむ……と口に手を当てたのは
浮舟 久雨
だ。
(ぬいぐるみもお揃いなのだな……仕草も相まって、本物の女子にしか見えん)
可愛い、というのはつまりこういうことなのか。
ステージ上の彼に拍手を送りつつ、男子から可愛さを学ぶ浮舟であった。
『おう、寝子高のみんな。おもしろそうなことやってるじゃあないの』
次に観客の前に現れたのは、一匹の巨大な猫だった。
「……猫だ。ええっと、エントリー名は……ネコバンさん!」
「正体不明です! 裏ミスなのか裏ミスタなのかも不明ですっ!」
どうやら司会の2人もこのバンカラな巨大猫の正体を知らないらしい。
予想外の出来事に目を白黒させる2人を尻目に、ネコバンはエレキギター片手に堂々たる足取りでステージ中央まで歩いてくる。
司会と同じく呆気にとられる会場をぐるりと一瞥。
ややあって、重低音の効いたメタルが流れ始める。リズムに合わせてネコバンは体を揺らしてギターを激しくかき鳴らす。
――といっても、ネコバンはしょせん猫だ。ずんぐりとしたその体つきでのダンスはキレ味よりもどこか間抜けな愛嬌の方が強く、ノリノリで弾き鳴らしているように見えるギターもポーズである。
最初はぽかんとしていた会場も、ドスの効いたメタルに沸きあがった。
その激しいサウンドと猫の着ぐるみというアンバランスさは妙にマッチしている。可愛いーっ、と女子たちはチロリロリンとネコバンに負けないくらい間抜けた音を出してスマホで写真を撮影した。
やがてメタルサウンドが終わったかと思うと、次に流れてきたのはとあるアニメソングだった。女の子を中心としたそのアニメのテーマソングは、先ほどとは打って変わってポップでキュートな曲調だ。
比較的有名なアニメなので、いわゆるオタクたち以外にも知っている者は多いようだった。耳慣れた曲に観客たちは自然と手拍子を送る。
やがてイントロが終わり、ネコバンはマイクスタンドをつかんだ。
まさかネコバン、歌うのか――!
ゆるキャラにとって、「中の人」の声はある意味でご法度であった。近年しゃべって飛び跳ねるアグレッシブなキャラクターも出て来てはいるが、基本的にマスコットはしゃべらないのがお約束である。
そんなルールを破ろうとするネコバンに、会場中の視線が集まる。
果たしてどんな声なのか――いや、中にいる正体は誰なのか!
DATTE! やってらんないじゃん
ファイターより乙女チックに
Getyou! LoveLoveモードじゃん
身も心もスイーツに溶けてみたいもん!
会場に響き渡った声は、独特のゆがみを持った機械音だった。
そう、ネコバンに中の人などいなかったのだ!
歌いながらネコバンはアニメの中で女の子たちが踊っていたのと同じ振り付けをしてみせる。もちろんカンペキには真似できないが、そこはご愛嬌。
「ゲッチュー! ラブラブモードじゃーん!」
アニメのファンたちはすっかり盛り上がって掛け声を送っている。
謎の猫の謎のパフォーマンスは謎の笑いを生み――会場を引っ掻き回しつつも大きく盛り上げていた。
やがて曲が終わると、ネコバンは深々とお辞儀をする。
「……で、あの猫。結局誰だったんだ?」
「可愛すぎ! あーいうゆるキャラとかいたっけ?」
やがてネコバンが去ったあと、その正体に会場は持ちきりになる。
そのタイミングで観客席へとやってきたのは、
旅鴉 月詠
だ。
「あ、月詠ちゃん、どこ行ってたの? 今すごいおもしろい猫がいたんだよ」
「ネコバンだっけ? ちょー可愛かったのに。惜しかったねー」
話しかけてきたクラスメイトたちの言葉に、そうか、と旅鴉はクールに返す。
それはぜひとも、今度見てみたいものだな、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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