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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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「……え? 私が裏ミスターに?」
今からさかのぼること十数分前。
どうやら自分を探しに来たらしい、息を切らした実行委員の言葉に
楪 櫻
は目を丸くする。
「エントリーしたつもりは無いのだが……」
「ええっ、そうなんですか? じゃあこっちの手違いなのかな」
楪の言葉に、年下と思しき実行委員は困ったように眉根をさげた。
困ったものだな……と楪は息をつく。手違いなのか誰かのイタズラなのか。
このまま知らぬ存ぜぬで押し通すこともできたが、目の前の実行委員を困らせるのも不本意である。
仕方ないな、と軽くため息をつくと、楪は言葉を続けた。
「とはいえ、私の名前でエントリーされてるのだろう? 私などの男装で盛り上がるかは分からんが……参加はするよ」
楪の言葉に、実行委員はぱっと顔を輝かせる。
「ほ、本当ですか! ありがとうございますっ」
「ただ、急なことなので衣装など用意してなくてな……」
どうしたものかと辺りを見回すと、たまたま友人の
志波 武道
が近くに立っているのが見えた。彼らしく、ステージに向かってノリの良い声援を送っている。
「志波、楽しんでるとこすまない。今ちょっといいか?」
楪が声をかけると、櫻ちゃんじゃん、と彼はぱっと笑顔を見せた。
志波は幸いミスターコンテストのときの学ラン姿のままであった。
「どしたの、困った顔して。何かあったのかな」
志波の言葉に、実はな……と楪は経緯を説明する。
「もしよかったら志波の制服を貸してほしい。ジャケットとネクタイだけで構わん」
「オッケー、そーいうことなら喜んで貸すよ! あ、サイズは大丈夫かな?」
「問題ない」
志波の制服を受け取って胸に当ててみた楪は、そう言って小さく笑った。
背丈は志波の方が高いが、楪も女子の中では長身の部類である。これなら裾を少し折り曲げるだけでいいだろう。
「そ、それはそれでなんかショックな気がしなくもない!」
と軽口を言いつつも、志波は内心で少し期待していた。
いつもと違う楪の姿が見られること。
そして、楪が自分の制服に袖を通すということ――
「助かったぞ志波。この借りはいつか返すからな」
「制服返してくれればそれでいいぜ! じゃあ櫻ちゃん、がんばってな」
志波の声援に、楪はにっこり笑ってみせた。
そういうわけで、楪はいま志波の制服を身にまとってステージに立っている。
寝子高の男子制服ジャケットに、黒のスラックス姿。
まっすぐに切りそろえている前髪は、こっちの方がそれっぽい! という実行委員のはからいでオールバックになっている。
(登場時に踊らないといけないのか。……まいったな)
これまでステージで繰り広げられてきたようなダンスを踊る趣味はない。
しかし――いわゆる「舞踊」ならば経験はあった。子どものころにほんの少しだけ日本舞踊をやらされていた時期があったのだ。ずっと昔のことなのであまり覚えてはいないが、流行のポップスに合わせてチアのように踊るよりかはマシだろう。
日舞を披露することは事前に伝えている。楪がステージに出たのを確認すると、実行委員が音楽を流し始めた。
会場に響く細やかな三味線と琴の音色。まったくここの実行委員はどんな曲でも準備しているのだな、と感心しつつ楪は一歩踏み出した。
扇はないので、アピールタイムのために借りてきた模造刀を抜きそれっぽく掲げてみせる。男装姿に刀という出で立ちなので、動きがあまり女性的になりすぎないよう意識して身をひるがえらせる。
曲が終わった。
ゆったりとした和楽器の余韻を、刀を鞘に納める鋭い音で締める。
一瞬の静寂ののち、その見事な刀さばきに会場からは大きな拍手が鳴り響いた。
(さて、次はアピールタイムか)
拍手がやむと、楪は実行委員が用意していたマイクに語りかける。
「2年10組の楪櫻だ。私に出来ることといえば――抜刀術しかない」
そう言うと、マイクを床に置いて刀にそっと手を添えた。
瞳を閉じ、集中力を高める楪。その様子に会場もしんと静まり返る。
息を整えると、楪は目を見開き刀を抜いた。刀を振りぬく鋭い抜刀音が会場に一閃したかと思えば、機敏な動きで楪は架空の的に向けて二撃、三撃目を叩き込む。
見事な手つきで刀を納めると、固唾を飲んで見守っていた会場の観客に向けて楪は深々と一礼した。
あまりの素早い動きに呆気にとられていた観客だったが、一瞬遅れて再び大きな拍手が鳴り響いた。楪に惜しみない賞賛を送るその中には、志波の姿ももちろんあった。
「かっこいいよ、櫻ちゃん! ヨッ!裏番長!」
志波の声援に苦笑いをしながらも、楪は彼に笑ってみせる。
お前のおかげだ、と心で礼を述べながら――。
エントリーしたつもりはなかったのに……。
楪と同じく、なんでこんなことにと頭を抱えているのは
猫田 忍
だ。
といっても、彼はエントリー自体は自らの意志で行った。
自らの意志で、「ミスターコンテスト」にエントリーしたのだ。が――
「ミスター寝子高にエントリーしたと思ったら、裏ミス寝子高にエントリーされていた」
いったい何が起こったのか分からない。
普段から女の子らしい外見をしているせいで、間違えられてしまったのだろうか。
(外見はともかく、内面は男らしいからミスターの方が向いてるんですが……)
しかしなってしまったものは仕方がない。
幸い……幸い、女の格好をすることには慣れ切っている。
今は、とにかく猫田を女の子のように育てようとする両親がくれた白いビキニを身につけていた。
あえて水着で勝負を挑む切り換えの速さ。もともとミスターコンテストを志望していたとは思えない吹っ切れようである。
「こうなったら水着部門でやってやるんです!」
やけになったように言うと、猫田はステージへと歩き出した。
流れてくるのは大人気アニメ「ネコキュア」のエンディングテーマ。
気恥ずかしさを吹っ切るようなテンションで、猫田は見事に踊ってみせる。
もともとの可愛らしい顔立ちと女装慣れしたその動きから、一見して女の子にしか見えない猫田。しかしそのあらわになった白い体は、意外にも引き締まっているのが分かる。
というのも、彼は空手5段という相当の実力者なのだ。
「今日はよろしくお願いしまーすっ」
踊り終えた猫田は観客に向かってぺこりと一礼。
続いてアピールタイムで彼が披露したのは、空手の演舞だった。
可愛らしいダンスとは打って変わって凛々しい一面を見せる猫田。
(うう、これ、水着じゃなかったらもっとキマってるんですが……)
内心でそう思いながらも、ほどよい筋肉がよく見えると前列の女子からは大好評のようだった。可愛らしい顔立ちと男らしい演舞のギャップがいいらしい。
演舞を終えると会場は大きな拍手に包まれた。
その様子に達成感を覚えつつも――やっぱりミスターでカッコよくキメたかったと思ってしまう猫田であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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