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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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元気いっぱいの友人の様子に、出番を控えて緊張していた
恵御納 夏朝
は小さく表情をほころばせる。
人前で何かをするということに慣れている訳ではない。
それに……勢いで水着部門にエントリーしてしまったせいか、露出の多さが気恥ずかしい。
しかし、ここで怖気づいている場合ではなかった。
(羞恥心も僕自身も、乗り越えないと)
名前を呼ばれ、自分がこれから向かうステージをきっと見据える。
自分の今の限界を越えるため、恵御納は小さな、しかし大きな一歩を踏み出した。
流れてきたのは、情熱的なアレグリアス・フラメンコの音楽。
彼女が身にまとう水着も、それに合わせた燃える炎のように鮮やかななものだった。
右手にはカスタネット。
そして左手にはいつものパペット、ハルくんを。
床を踏み鳴らしカスタネットでリズムを取りながら、情熱的な踊りを披露する。
直前まで胸に抱えていた緊張はどこへやら。小柄な体を目一杯動かして、見る者を惹きつけるように堂々と踊りを披露する。両手を大きく振るうたびに鮮やかなショールが宙を舞い、腰を動かせばパレオがふわりと舞い上がる。
「水着、というより衣装だな」
そのひらひらとした衣装を見てそうつぶやきつつ、
蜂矢 時生
は声援を送る。
パチン! とひときわ大きくカスタネットの音を鳴らした。
情熱的なダンスはそこで終わり。ふと魔法が解けたように我に返った恵御納は、とたんに激しい疲れがどっと体に押し寄せてくるのを感じた。夢中で踊っていたから気づかなかったが、どうやらかなり体力を消耗してしまっていたらしい。
ぜえはあと肩で大きく息をしながらも、まだまだアピールはこれからである。
こんなところで疲れてちゃいけない、と自分を鼓舞してマイクを手に取った。
「……見てくれて、ありがとうございます。僕は1年4組、恵御納夏朝」
彼女が名乗ると、かっこよかったぞー! とどこからか声援が飛ぶ。
そちらに目をやると、クラスメイトの
灯 斗南
が大きく手を振って応援してくれている。
級友の声に勇気付けられながら、恵御納は言葉を続けた。
「歌は専門じゃないけど……今から、ちょっと歌ってみたいと思います」
ごほん、と咳払いをひとつ。
――我に返って、改めて観客席を見渡してみる。
観客たちの視線はすべて自分へと向けられており、そこで改めて自分の今の格好を思い出し――少し気恥ずかしくなる。パレオやショールで覆い隠している部分もあるとはいえ、人前でこれほど露出の高い格好をするのは初めてである。
正直、かなり恥ずかしい。
けれど今日の前夜祭では『乗り越えて』いくと決めたのだ。
マイクを握り締めると、恵御納は大きく息を吸った。
歌うのは、曲も歌詞も自分で作った歌だ。
あらかじめ実行委員に渡していた音源が流れ始め、恵御納は歌い始めた。
幸せ宿るねこまつり
今宵はねこの前祭り
可愛い猫に心惹かれて
猫の島へとやってきた
変わった猫でも
不思議な猫でも
フツウに過ごせる嬉しさを
数多のねこの前祭りにて
思いを宿してにゃあにゃあ歌おう
時に嵐がこようとも
高い壁が阻んでも
気ままなにゃんこはくじけない
しなやかやわらかふんわりと
可愛らしく飛び越えてみよう(にゃー!)
朝と夜が回り巡り
平穏気ままなこの島で
時に飛び越え
時に歩くのさ
い・ろ・ん・な・にゃ・ん・こ!(にゃー!)
猫と寝子をテーマにしたその歌は、可愛らしくもどこか不思議な雰囲気の詰まった――まさに恵御納をあらわしているかのような歌だった。
「にゃーん! かわいー、夏朝ちゃんらしくてとってもかわいいのだー!」
手拍子の中、
後木 真央
の声援が聞こえて恵御納は思わず顔をほころばせた。
応援するように響いていた手拍子は、彼女が歌い終わるとともに自然と拍手に変わっていく。
鳴り響く大きなその拍手の中、恵御納はぺこりとお辞儀をした。
やり遂げたんだ、とその自分に向けられた拍手を聞きながら恵御納は思う。
これで僕も、少しは変われたかな――と。
一方、控え室にて。
のぼせすぎて倒れかけてしまった
北条 冬華
であったが、主人である
桜 月
の介抱によってようやく普段の調子を取り戻していた。
「あ……もうだいぶ楽になりました。ありがとうございます」
「ならよかった。まったく、心配をかけさせて」
口ではそう言いつつも、内心で安堵する桜。
そんな彼女に、そういえば、と口を開く。
「あの、月さん……さっきエントリー表を見せてもらったんですけど、月さんの名前もありましたよ?」
北条の言葉に、え、と桜は動きを止める。
「ど、どういうことだ……?」
「そのまんまの意味です。月さんもエントリーしたんですね」
「え、え? 身に覚えがないよ!?」
慌てて実行委員に確認しにいくが、そこには確かに自分の名前が。
手違いなのか、はたまた誰かの仕業なのか――
しかも出番はもう目前に迫っているではないか。
「……仕方ない、こうなったら出るしかないか」
堪忍したようにため息をつくと、出番に向けて桜は水着へと着替えた。
実行委員が貸し出している水着の中で、さすが服飾に造詣が深い桜だけあって、手早く自分の持つショールと傘に似合いそうなものをチョイスする。とっさの出来事とはいえこれはミスコンテスト。見栄えの点では妥協はしたくない。
そうしている間にも出番がやってきた。
「じゃあ、行ってくる」
北条に一言そう伝えると、桜はステージへと向かって歩き出した。
踊りながらの登場、といっても、とっさに出場が決まった桜は他の出場者たちのように凝った演出のダンスを披露できるわけでもない。しかし傘にショールと、踊りを演出するのにふさわしい道具は揃っている。
星の輝く夜を連想させるような、静かだけどどこか幻想的な可愛げのある曲。
その音楽に合わせて、傘をくるくると回し、ショールをふわりと舞い上がらせながらステージへ中央へと向かう桜。その様子はさながら夜闇の妖精のようで、簡素な舞ながらも見る者を惹きつける魅力は充分にある。
そしてステージ中央に着くと、傘をおろしてショールを開き――黒のビキニに身を包んだ、その真っ白な体を惜しげもなく晒してみせた。
彼女のダンスへか、あるいはその美しいプロポーションに対してか。会場はその演出に大きな拍手を送り、桜は恭しい動作で膝を曲げて一礼してみせた。
「……さっき急遽出場が決まって、大したパフォーマンスはできないけれど」
実は傘回しが出来るんだよね、とおろした傘を再び振り上げる。
小柄な妖精のような少女が、いきなりぽんとボールを投げると器用にくるくると傘の上で転がして見せる。そのギャップに観客は盛り上がり、ぽんぽんぽんとリズミカルに跳ねながら回るボールに合わせて手拍子を送った。
はい、と最後に高くボールを放り投げると、左手で器用にキャッチ。
「このボールのように、寝子祭も楽しく回りますように」
そう言って桜は小さく微笑むと、改めて会場に一礼してみせるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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