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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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「うう、だいぶ盛り上がってますね、会場」
八神のパフォーマンスを袖から見守っているのは、
北条 冬華
だ。
せっかく文化祭、積極的になってみようとエントリーをしたはいいのだが、自分の前のパフォーマンスが盛り上がっていると、応援したいという気持ちになると同時にどうしても気後れしてしまう。
(ただでさえ……ちょっと恥ずかしいのに)
彼女が身につけているのは、鮮やかなブルーのレオタード。
店員に勧められて買ったはいいものの――いざ着てみると、少々とある箇所が窮屈だったようだ。思った以上に体のラインが強調されてしまい、少し恥ずかしい。
前のパフォーマンスが終わり、いよいよ彼女の出番がくる。
実行委員に選んでもらった音楽が流れると、北条は覚悟を決めてステージへと向かう。
おっとりとした柔らかな物腰をしている彼女だが、見た目とは裏腹にボクシングなど体術の心得がある。ダンスが特別に得意というわけではないが、音楽に合わせて動くその身のこなしは機敏なものだ。
その軽やかな動きはもちろん――会場の、特に男子の目線は彼女の強調されたスタイルに釘付けになる。別の意味で、彼女も充分盛り上がりには負けていなかった。
慣れないながらもダンスを披露すると、彼女は会場に向けてぺこりと一礼する。
「あ、あの……1年4組、北条冬華です。せっかくこういう格好をしているので」
アピールは……熱湯風呂に挑戦します!
やわらかい顔立ちに決意をにじませてそう言うと、わっと拍手が巻き起こる。
運ばれてきた熱湯風呂。この熱湯が、使いまわしではなく、その都度焚かれていることをステージ脇で控えていた北条は承知済みである。
(でも、やるって決めたんです。ここでがんばらないと……!)
ごくり、と喉を鳴らすと、北条はゆっくりと風呂に浸かる。
……そして、思わず小さく悲鳴を上げた。
「きゃっ……! あ、あっつい……!」
その苦しげでありながらも可愛らしい様子は、数名の男子が一目で恋に落ちるほどには魅力的であったのだが――当の本人はそれどころではない。
(み、みんな、こんなに熱いのをあんなに耐えてたんですか……!?)
今すぐ上がってしまいたいほどの温度。
しかし――やると決めたからには、あっさり引き下がるわけにもいかない。
もともと引っ込み思案な自分を少しでも前向きにするため、この前夜祭の出場を決めたのである。こんなところであっさり根をあげるわけにはいかない。
(もう少し、あ、あともう少し――)
みるみる顔が赤くなっていく。
(……さすがに限界です。もう上がらないと)
あ、これはやばいかもしれない。誰かがそう言ったのが耳に届いた次の瞬間――
どれくらい意識を失っていたのだろうか。
ふと気がつけば、控え室のベンチに寝かされていた。
「まったく、無茶をして……」
耳慣れた、そして呆れたような声が耳に届く。
その声を聞いた瞬間、北条の体は半ば反射的に動いて居ずまいを正していた。
「あっ、月さん……!」
しかし急に動いたせいで、頭の中がぐわんぐわんと大きく揺らぐ。バランスを崩したその体を受け止めたのは、
桜 月
――北条がメイドとして仕えている少女であった。
「ほら、動かない。幸い火傷はしなかったけど、相当にのぼせてるんだから」
桜の言葉に、そういえば私……、と北条はステージでのことを思い出す。
もう無理だと悟って風呂から上がった瞬間、大きな立ちくらみを起こしたのだ。そこからすっぽり記憶が抜けているのだが、どうやら実行委員よりもいち早く彼女の異変に気づいて駆け寄った桜が、そのままふらつく北条を支えながら控え室まで運んでくれたという。
北条は気づいていなかったが、控え室といってもここは更に衝立で仕切られ誰にも見えないようになっている。というのも――体の水気をきれいに拭き取るため、桜がその水着をきれいに脱がせてしまっているからだ。
ちなみに北条は、そんな自分の姿にもまだ気づいていない様子だ。
「あ、そんな……すみません、月さん」
「過ぎてしまったことはいい。それに、冬華なりに頑張ろうとしたんだろう?」
北条の体を冷やしながら言う桜の声音は淡々としつつもどこか優しげだ。
ただ、とそこで言葉を切ると、桜はいつものクールな表情で言葉を続ける。
「主人として言い渡す。冬華、今後私の許可なく無茶をすることは禁止だ。いいね」
返事は? と念を押され、北条はこくこくとうなずいてみせる。
「はい、分かりました……もう、無茶はしません」
主人に心配をかけるようではいけない。
今度からは気をつけないと――と思いつつも、心のどこかにやり切ったという充足感を小さく抱く北条であった。
いよいよ自分の番か、と一歩踏み出したのは
御剣 刀
である。
ステージに流れてきたのは、テンポのいいダンスミュージック。
それに対して――軽やかに舞台に現れた御剣が着ているのは、かっちりとした燕尾服。激しいダンスには適さない衣装ではあるものの、持ち前の身体能力の高さを生かし、ひねりを加えた倒立回転やバック中を難なくこなしてみせる。
(瞬発力とバランス力も大事だから鍛えてたんだよな)
もっとも剣道一筋の部活少年、人前でダンスを踊る場に恵まれていたわけでもなく、ようやくその身のこなしを披露する機会が訪れたというわけだ。
服装とのギャップが逆に映えるその動きに、女子生徒たちからは黄色い声援が起こる。
入場のダンスを難なく決めると、御剣は衣装にあわせ、少しだけかしこまった様子で客席に一礼をした。
そして、一瞬ためらったのち――司会に渡されたマイクを握り締める。
「えっと……今回の文化祭。人類愛を叫ぶ、ということで――」
御剣は、ステージ脇に向かってとある女子生徒の名前を呼んだ。
名を呼ばれて現れたのは、白いドレスに身を包んだ少女だった。
ぴんと背筋を伸ばし、まっすぐに御剣のもとへと歩く少女。
彼女に恭しく一礼をすると、御剣はその白い手を取り――
流れてきたのは、先ほどとは打って変わって優美なワルツの音楽だった。
ゆったりとしたリズムに合わせて、2人は華麗に踊りだす。まるでどこかの社交場のように品のある円舞。くるくると少女が回るたびにドレスの裾はふわりと舞い上がり、勢いのついた少女の体を御剣はしっかりと抱きとめる。
「慣れないことすると恥ずかしいけど……たまにはこういうのも、いいな」
御剣は少女にだけ聞こえる声でそう言うと、彼女も小さく笑ってみせる。
やがて曲が終わり、2人は手を取り合ったまま深々と客席に一礼をした。
そしてそのままそっとステージ袖に戻ろうとする少女だったが――御剣はその手を離そうとしない。ぐい、とつかんで自分の方に引き寄せると、すうっと息を吸ってマイクなしに声を張り上げる。
「今年の文化祭のテーマは人類愛だけど……これが信頼や愛情の距離だよな!」
そう言うと、彼女とつないだその手を大きく振り上げてみせる。
少女は打ち合わせにない彼の言葉に驚いたように目を丸くするが、御剣は言葉を続ける。
「みんなも気になる相手を一緒に、踊って愛を築いていこうぜ!」
彼がそう言うと、会場も呼応するように拳を振り上げ声援がわっと沸き起こった。
それを見て、あれ? と不思議そうな声をあげたのは司会の
久良木 優菜
だ。
「あれ、御剣さんのアピールは今のダンスでしたよね? 熱湯風呂は必要ないんじゃ……」
彼女の言葉に、進行を行っていた
篠崎 響也
は無言で目をしばたかせ――バッと机の下からセットリストを取り出して確認する。
「……あ」
どうやら手違いだったようだ。
しまった、風呂を引っ込めるか、と素早く目配せをしあう実行委員たち。
そんな彼らの「やっちまった!」という空気を察したのか、御剣は燕尾服のジャケットを脱いで見せた。
おお、とどよめく観客。すがるような目で見る実行委員。
その空気に、あ、これはもう後には引けないな……と思いつつ、御剣は口を開いた。
「いいよ。この際だし――熱湯風呂に入ろう!」
そう言ってワイシャツと靴も脱ぐと、勢いのままドボンと熱湯風呂に入ってみせた。
「あっ、あっつ!」
思った以上の熱さだった。
が、普段から剣術や荒事に関わり続けている彼は、ある程度まで痛みの耐性がついてしまっている。我慢できないほどではない。が、痛くないからといって我慢することこそ、本当に体に良くないことだということも武術家の彼はよく知っていた。
しばらく浸かったのち、浴槽からざばっと上がる。他の挑戦者よりは短めのタイムではあったが、アドリブで気を利かせたこともあり会場は彼を称える大きな拍手に包まれる。
これだけ盛り上がってくれれば、挑戦した甲斐があったというものだ。
満足してステージから退場する御剣。そんな彼を一足先にステージ脇に戻って見守っていた少女が、苦笑いと氷水の入ったバケツを持って迎えた。
もう、無理しないで。そう言って小さく笑うと、彼女は御剣の火照った体に氷水をかけた。
冷たくて気持ちがいい。高揚した気分もどこかすっと落ち着いて、御剣は改めて彼女に向き直った。
「ああ、今日はありがとう。楽しかったよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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