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【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
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●築地市場 ~魚と食の集う街~●
東京駅から東京メトロ丸の内線の地下鉄に乗り途中でバスに乗り換えて十数分程。
築地場外市場に面する晴海通りのバス停で降りれば、斜向かいに築地場外市場が見えてくる。
「ここが築地か……」
背筋をぴんと正した
佐藤 良守
は、晴海通りから一歩進んだ場外市場の通りを目の当たりにした。
細い路地を挟んで向かい合わせに水産関係の店がひしめき合い、合間に飲食店の看板が見える。
築地市場は、日本のみならず世界最大とも言われる規模の卸売市場だ。
場内市場は業者に限定した取引が行われているが、場外市場は一般の人々も自由に訪れる事が出来る。
立ち並ぶ飲食店は市場で働く人々の為に早朝から営業しており、目の前の市場から仕入れた新鮮な食材を使ったリーズナブルなメニューが評判だ。
昼時に近くなると、人気店は長蛇の列になる。
ただ、場内市場の中にある店は殆どが昼頃までの営業で、近年は立ち入り禁止の区域に入って市場の業務に支障をきたすルールやマナーを守らない一般客が増えたり、移転計画の難航など、色々と問題もあるようだ。
将来は正式な執事になる事を目指している良守は、なるべく多くの知識や技術を身に付けようとこの地を選んだのだ。
どんな主に仕えるにせよ、見識を広めておくのは大切な事。
食に関しては大抵厨房の管轄だが、使用人を雇うような家の事情や任される役割は、その家によってかなり違ってくる。
良守は執事として主の体調管理も重要な仕事だと考え、食材の目利きも出来るようになりたいと思っていた。
「お忙しいところ、すみません」
丁度、会計を済ませて客に魚の入った袋を渡した魚河岸に声を掛けてみる。
鮮度が高く良い魚介の見分け方などを質問すると、学生服姿なのもあって店員は快くコツを教えてくれた。
「まあ……こんな狭い路地に、よくこれだけの店が出せたものね」
築地西通りに入って開口一番、驚きとも呆れともつかない声をあげたのは、
ブリジット・アーチャー
だ。
下町の狭い敷地ギリギリにひしめき合う家々も、道路の両端にある白線を踏み越えてまでぎっしりと商品が並べられているこの通りも、ゆったりとした神戸のハイソな地域で育ったに彼女には随分窮屈に見えるだろう。
下手をすれば、擦れ違うのがやっとの幅になってしまっている場所もある。
「賑やかだな」
忙しなくもあるけれど、と
御剣 刀
は口許を緩めた。
「寝子島とは……全然違うね」
通り過ぎていく人に道を開け、ほわーっと通りを見回す
光村 日向
に、後ろでちょこんとしていた
小山内 海
がスケッチブックにペンを走らせる。
『ひとがいっぱいだね』
彼女も東京は初めて。
人も車も多くて、交通機関も沢山入り混じっていて……普段のんびりな環境に身を置いていると、何もかもが目まぐるしく感じてしまうくらいだ。
「気を付けて……行こうね」
にこっと笑う日向に、海もこくりと頷いた。
少し歩いて見られる範囲だけでも、海の幸を扱う店以外に肉や野菜など様々な店が軒を連ね、訪れる客の姿も地元の人らしきから観光客まで様々な格好をしている。
かと思えばあちこちに飲食店の看板やノボリが見え、鼻と胃袋を刺激する匂いが漂ってきていた。
雑多な雰囲気の中溢れる活気。
それをも一枚の写真に切り取るように、
草薙 龍八
はシャッターを切る。
今日の彼は『写真部・撮影係』の腕章を着け、真面目に行く先々の写真をカメラに収めていく予定だ。
ブリジットはちらりと龍八の手許を見遣る。
「今時妙にアナログなカメラね」
彼が使っているカメラは、モノクロフィルム式のかなり年代もののようだった。
「唯一の親の形見だからな。貴重な使える機会だ」
「……そうだったの」
龍八は事もなげに答えたが、勝気なブリジットも流石に言葉を途切れさせた。
「それより、良いロケーションだから人物込みで写したいんだが」
話題を引き摺る気のない龍八の声に、彼女もすぐに元の調子に戻る。
「もちろん良いけど、上手く撮ってよね」
被写体が私では悪く写る筈ないけど、と余裕の笑みを見せて、自然なポーズを取った。
一行が試食させて貰いながらお土産を見たり、魚を捌く鮮やかな手際を見学したりしている間にも、龍八は同行者や同じ場所に来ていた生徒たちの姿をカメラに収めた。
デジタルカメラなどと違って、フィルムには枚数の制限がある上に、現像するまでその仕上がりもどうなっているか彼自身にも分からない。
けれどその分、緊張感を以って一枚一枚に集中する事が出来る。
持てる技術を出し切り、また磨くには打ってつけだ。
(結構、食べちゃったかも)
海はなんとなくお腹に手を当ててみた。
気前の良い店主が多くて、色々食べさせて貰ってしまったから、体重がちょっと気になる。
(こういう時だし……まあ、いいや)
今はとりあえず忘れようという事で、色々とお土産を買い込んだ。
トン、サクッ、スッ。
小気味良い調子で、魚が捌かれていく。
(あ、ダメだわ……内臓が無理!)
切ったお腹から内臓を掻き出すところで、
黒依 アリーセ
はくらっとして目を背けた。
「遠足といっても、意外と退屈よね……あら」
体験学習の時間まで、ぶらりと市場を流していた
哀坂 零葉
は、横道に入っていく少女を見掛ける。
「どうかしたの?」
普段あまり変化のない表情のせいか、クールビューティーに見られがちな零葉だけれど、内面的にはお人好しなのだ。
アリーセの方はもう落ち着いたようで、肩を竦めて苦笑を浮かべた。
「あ、ちょっと魚の解体を見ていて……」
「そう、苦手な人はどうしてもダメだものね」
聞けばお互い、玉子焼きの体験学習に申し込んだ生徒同士だという。
艶やかな黒髪の少女たちが言葉を交わしながら連れ立って歩いていった後、また別のグループがやって来る。
「つっきじ! つっきじ!」
先頭の
七音 侑
が、声に合わせて元気に腕を振っていた。
「いやぁ、まさか地元が遠足の行き先になるとは思わなかったよ」
前髪で隠れた目の表情は見えないものの、明るい声で
高梨 彩葉
が呟けば「うにっ?」と侑が振り向く。
「高梨さんは築地も詳しい?」
「ここに来るの自体は初めてなんだよね。
お母さんは、人が多いから一人で行きたいってよく言ってたっけ」
出身地でも行った事のない、知らない場所は結構あるものだ。
小さく微笑んだ
浅山 小淋
は、グループの写真係としてカメラ片手に付いて行く。
「……自分も築地、初めてきたけど……。とりあえず、何か美味しそうなもの、見付けようか」
志波 拓郎
は、何処からか漂ってくる良い匂いを嗅ぎながら提案した。
「うにーっ、あっちこっちから美味しそうな匂いがするにーっ」
場外市場には飲食店も多い。
何処から行ったら良いのかじたばたする侑に、彩葉は肩を揺らして笑う。
「とりあえず、このまま真っ直ぐ行ってみよう?」
「了解にっ、前進ー!」
「いっちに!」
勢い良く拳を上げてずんずん進んでいく侑と、明るく声を上げて続く彩葉。
「……ここ、入り組んでるから……迷わないように」
のんびり二人の背を追いながら気を付けようと呟く拓郎に、小淋もこくこくと頷いた。
「醤油の焦げる匂い……」
人の流れを掻き分けて進んで行った侑は、軒先でホタテやサザエを焼いている店を見付けた。
この店では、魚介の他に惣菜も売っているようだ。
「うわぁ……♪」
大きな貝殻の上でぐつぐつと、切り分けられても分厚い貝柱やヒモなどの身が踊っている。
「……まずは、これにしようか」
「大きいから、ひとつを二人で分けた方が良いかもね」
目をキラキラさせている侑に追いついて、拓郎が他の二人に確認すると、彩葉が前のお客さんの食べながら歩いていく姿を視線で示す。
「そっか、美味しそうなものはまだ沢山あるもんね。おばちゃん、ホタテふたつ!」
「はいよ~、ちょっと待ってねぇ」
注文した侑が網の上に釘付けでわくわく待っていると、程なくしてお皿に乗せられたホタテが2つ供された。
量があるのもあってか、一皿に何本か楊枝が刺さっている。
「美味しそうだね」
「うわぁ、いただきまーす!」
彩葉と侑、拓郎と小淋で半分ずつ。
「……熱いから、気を付けて」
拓郎の控えめな気遣いに、小淋はこくりと頷いて爪楊枝に手を伸ばす。
熱々の貝柱はぷりぷりとした弾力があり、シンプルな味付けでぎゅっと凝縮されたホタテの汁がなんとも言えない味わいだ。
「んー!」
「ん~~~!!」
言葉にならないので、特に侑はじたじたして美味しさを表現する。
「おいしい……うん」
拓郎は思考の分、一拍遅れて。
小淋は控えめに、『美味しいです』と書いたメモ帳を見せた。
そして、ホタテに舌鼓を打つ3人の姿をカメラに収めるのも忘れない。
「はー、美味しかった……あ、あれも美味しそう!」
しばしホタテの余韻に浸っていた侑だったけれど、通り掛けに串物を見た途端反応する。
「にゃは♪ あっちのも美味しそう!」
「侑ちゃん。逸れると大変だし、もうちょっとゆっくり行こう?」
あちこちのお店にかっ飛んでいく侑を、彩葉は諌める。
割とゆっくり進んでいる拓郎や小淋との間が、どんどん開いてしまうから。
「ごめーん、つい夢中になっちゃったにっ」
苦笑する侑、その両手には既に何本も串がある。
肉に貝類にさつま揚げ。
幸せいっぱいの侑だけれど、ここで不便な事に気が付いた。
「ほうひよう、ほえやひゃひんほえはい~」
「……とりあえず、落ち着いて」
拓郎にゆっくり突っ込まれて、もぐもぐ、ごっくん。
「両手が塞がってるから、写真撮れないよー」
そこに小淋が『私が撮りますよ』とメモを見せる。
「うにー……でも浅山さん、撮ってばかりで全然映ってないでしょ?」
それは寂しいと、侑は眉を下げたままだ。
拓郎はちょっと考える。
「……誰かに頼んだら、良いんじゃ……ないか?」
「それだにーっ! すみませーん、写真撮って貰えませんか?」
惣菜を買ったお店のおじさんに声を掛けると、快く引き受けてくれた。
お店の前で、4人並んでパシャリ。
「……良かった、な」
『ありがとうございます』
拓郎が呟くと、小淋はサラサラと書いたメモをみんなに見せ、微笑んだ。
そんなこんなで、色々と食べ歩いて回っていると。
「――ん?」
さっきから、やたらと視線を感じる。
彩葉が長い前髪の奥でさり気なく視線を巡らせると――いた。
店の壁に張り付いて、細い路地に身を隠す、オールバックのいかにも怪しい寝子高生。
(っていうか、なんでオールバック?)
その人物を彩葉は知っていた。
志波 武道
、拓郎の兄だ。
弟を追って寝子島高校に編入してしまうくらい極度のブラコンな彼は、髪形を変えたり1年生の振りをして拓郎の遠足をストーカー……いや、見守りに来たのだった。
(女の子3人に囲まれるなんて、ウブなたー坊ダイジョブかー!?
と思ってたけど、結構和やかにしてるじゃないかー!)
我が弟ながらやるな! とか呟きながら携帯電話で撮影したりメモしたりと、明らかに怪しい人である。
(まあ、スルーしておこうかな……しばっちが心配なんだろうし)
彩葉はそっとしておいてあげる事にした。
「……あ、私お土産に玉子焼きとか買っていきたいんだよね」
結構色々なものを食べたし、そろそろお土産を決めないとと彩葉は自分の希望を口にした。
玉子焼きは人気店だと午前中で売切れてしまう場合もあるらしい。
『早めにいかないといけませんね』
小淋がメモ帳に記す。
「そうひえば、お土産かんふぁえてなひゃったー」
「……食べ終わってから、喋った方が……」
まだ何かを頬張ってモゴモゴしている侑に忠告した後、拓郎はしばらく考えて。
「……俺は、そろそろ……甘いものが良いな」
(まだ食べるのか! というかよく食べるな!)
物陰で武道がひっそり突っ込みを入れる。
実際は拓郎より侑の方が、沢山食べていたりするのだけれど……。
ぽむぽむ。
武道の肩が叩かれる。
「……」
何故自分の肩が叩かれたのか、彼には心当たりがあった。
振り向きたくない。
しかし、このままではいられないのも分かり切っている。
現実は厳しい。
ぎぎぎ、と錆びた機械のように首を捻らせると、そこには腕を組んで仁王立ちするクラスメイトの少女が立っていた。
「……サボってまで弟のストーカーとは、いい度胸だな? 志波」
どーん。
「さ、櫻ちゃん……」
楪 櫻
。
2年10組の学級委員で、武道が学校をサボって東京に行くという話を耳にし、委員として以上に持ち前の正義感から連れ戻さねばとここまで追い掛けてきたのだ。
(上級生がサボって遠足に付いて行くのは今に始まった事ではなかったが……。
まさか同級生で、しかもストーカーの為にサボる奴がいるとは)
櫻は武道に呆れたような眼差しを向ける。
「『東京駅で撒いたのに、どうして……』と思っているんだろう?」
彼女とは朝に一度、ひと悶着あったのだが、その時武道はなんとか逃げ遂せたのだが。
「簡単な事だ、今時オールバックの1年生なんてそうそういないからな」
「そこ!?」
周辺で制服と髪型の特徴を出して探したところ、ビンゴだったという。
武道渾身(?)の変装が、裏目に出てしまったのか……。
「そろそろ観念したらどうだ? 一緒に学校に帰ろう」
「あー……も」
「……?」
あらぬ方を見る武道に、櫻もつい釣られる。
その瞬間を逃さず、彼は反対方向に全力ダッシュ!
「お前っ!」
「モテる男はつらぁい、ほーら捕まえてごらんなさぁーい☆」
「往生際が悪いぞっ」
「うふふあはは~」
追いかけっこ、続行。
道行く人々の注目を浴びながら。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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