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【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
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●浅草 ~縁を辿りて今を思う~●
浅草と同じ台東区にある竜泉。
かつて竜泉寺町と呼ばれたこの界隈は、小説家・樋口一葉の遺した名作の舞台としても名が知れていた。
その為か、通りを歩くにつけ『一葉』という名を冠する店屋をよく見掛ける。
道端で見掛けた案内通りに進む
西桐 歩美
の視界に、青々とした葉が生い茂る桜の木が見えてきた。
その奥には、まだそこまで年数の経っていない雰囲気の、三階建ての建物がある。
旧館の老朽化によって、2006年に新設された一葉記念館だ。
チケットを買って中に入ると、一葉が暮らしていた時代の竜泉寺町の街並みが再現されたエントランスギャラリーが迎えてくれる。
平日のせいか人の入りは然程でもないけれど、お陰でのんびりと館内を回ることが出来た。
「もう少ししたら、屋形船にのる集合場所に行こうかしら」
建物を出た後は、併設された公園にある記念碑を眺めながら、木漏れ日の下で一休み。
読書が好きな歩美にとっても、一葉や彼女の作品に纏わる品々とエピソードを見て回るのは、有意義な時間だった。
一方、浅草寺とは反対の西浅草から松が谷方面、矢先稲荷神社付近の路地では。
「……そろそろ良いか」
艶やかな黒髪の少女が、周囲に人の目がないのを確認してから背負っていた大きなリュックサックを地面に降ろした。
「窮屈だったろう、テオ。ここが浅草だ……
……!?」
リュックのファスナーを開いた
天衣 祭
は、そこからひょっこり顔を出した動物に目を丸くした。
入っていたのは、痩せた灰色の何処か野性味のある猫……ではなく、灰色の部分もあるぶち模様の野良猫だった。
「にゃごー」
鋭い印象のある
テオ
とは似ても似つかない、不細工だけれど愛嬌のある顔立ちの野良猫は、にゅっとリュックを抜け出して固まっている祭の足許にゴロゴロ喉を鳴らしながら頭を擦り付ける。
「テオじゃない……だと……」
祭は改めて、今朝の出来事を思い返していた。
早朝の寝子島。
ろっこん【絶一門】により他の感覚を幾つか断つ事で嗅覚を鋭くした祭だったが、テオを探し出すには思ったよりも時間が掛かってしまった。
テオだからか、猫の行動範囲が広いせいなのかは分からないけれど。
『なんだよ』
朝っぱらから祭に声を掛けられたテオは、機嫌が悪そうだった。
またお前かよ、みたいな雰囲気も微かに感じる。
でも、テオがつれないのはいつもの事だ。
既に何度か彼に接触している祭は、気にせず遠足に一緒に行かないかという用件を伝えた。
『……はぁ? なんで俺がガキの遠足なんぞに付き合わなきゃならねぇんだ』
「君に寝子島の外を見せてあげたいと思ったからだ。案外、島の外に興味はあるんじゃないかと思ってな」
同時に祭はテオの力で作られる世界の基礎は、彼自身のイメージに拠る所が大きいのではないかと思っている事、島外の事も知れば作れる世界に幅を持たせ、今後事件があった時に役立つのではないかという自らの考えを話した。
『……』
人間だったら眉間にシワを寄せていそうな表情で、テオは黙っている。
しかし、現実は非情である。
「……っと、集合時間が。とにかく、リュックに入ってくれ、早く!」
大きく開けたリュックの口を向けながら、時計を確認してちょっと焦る祭。
『……』
テオは無言のままだったが、モソリとリュックを持つ手に猫の大きさと質量を感じさせるものが入ってきた感触が伝わってきた。
先が白い灰色の尻尾がするっと納まるのを見て、祭は表情を緩めファスナーを閉めた。
「よし、行こう」
「にゃごー」
「あの時……!」
テオは祭がよそ見している間に、力を使ってその辺の野良猫を替え玉に仕立て上げたのだろう。
こっそり猫を連れて電車に揺られるのはそれなりに気を遣ったのに、とんだ徒労である。
「く……仕方がない」
「にゃごー」
溜息をついた祭は、野良猫を抱え上げリュックの中に入れてやった。
別人ならぬ別猫だったからといって、寝子島の猫をここに置いていく訳にもいかない。
それに浅草の名所、七福神も回りたいし。
「この位置だと、矢先稲荷神社から回るのが効率が良いな……」
地図を確認すると、祭はリュックを背負い直した。
猫が頭を出しているリュックを背負った女子高生の姿に、擦れ違う人は思わず振り返ったり、微笑ましげに眺めたりしていた。
浅草を散策している途中、
庚
はいかにも『らしい』茶店を発見した。
年季の入った木造の店構え、店の外には赤い傘と長椅子が置かれており、歩き疲れた風の観光客がお茶で疲れを癒している。
店の中にも席はあるようなので、立ち寄ってみる事にした。
「ん~、やっぱり浅草は良いところだな! なんかこう、下町ならではの情緒? ってのがあるね」
暖簾を潜ると正面には茶菓子の並ぶショーケースが目に入るものの、脇から何やら聞き覚えのある声が。
「あ、如月じゃないか。さっき振り」
奥に数席あるテーブル席のひとつで片手を上げたのは、案の定少し前に別れた
鋭二
だった。
その向かいには、しゃきっとした姿勢に粋なジャケットを着たお年寄り……もとい、
泉先生
が座っている。
「……うす」
猫鳴館に纏わる騒動から顔を合わせる機会も増えた泉先生に、庚は会釈をして歩み寄る。
科は違っても、寮生としては先輩後輩の間柄だ。
「引率サボって何してんすか」
「サボってる訳じゃないぞ?」
庚の言いように、泉先生はからりと笑ってスマートフォンが入っているらしき胸ポケットを指した。
「何かあった時には連絡が来るからな、あんまり動き回るなって言われてるんだ」
自分で動き回る性質の泉先生は退屈そうだし、年寄り扱いされるのは不服だろう。
けれど年長者には年長者の役割があるようだ。
「これはこれで面倒な役回りだな。
ケツに根っこが生えそうだし、茶ばっかり飲んでると便所と友達になっちまう」
鋭二がお茶を噴きそうになった。
「わ、笑かすなよ先生……」
「おかしかったか? 悪いな」
全然悪びれていなそうな泉先生に、庚もフッと笑みを漏らす。
「そういや、泉先生は下町文化とかにも詳しいのか?」
ひと息ついた鋭二が尋ねると、泉先生はニッと笑う。
「暇ついでに君たちの一休みの間、与太話でもしてやろうか……」
余程退屈だったのか、泉先生は楽しげに古い時代の浅草界隈の四方山話をしてくれた。
庚は普通科で絵心もないと自認しているけれど、泉先生の話には興味をそそられていた。
入学式の時、上級生たちが騒いでいたのも頷けるような気がする。
初夏の爽やかな緑を表現した和菓子を摘みながら、しばし面白く知識にもなる話に耳を傾けるのだった。
色々な具が混ざった茶色っぽいどろどろした液体が、鉄板の上でじゅうじゅうと音を立てている。
「えっ、まだ生じゃん?」
もんじゃ焼き店のおばちゃんに食べ頃だと言われ、
辰
は面食らった。
彼はお土産に新撰組の法被を買った後、関西出身としてお好み焼きとどちらが美味しいか確かめる為、皆をこの店に誘ったのだ。
「こんなんでもう食べられるん?」
小さなコテでもんじゃの端っこを慎重に突っついてみる
蘭月
。
鷲羽
は物珍しそうにそれを覗き込んでいる。
「まあ、まずは食べてみないと……あちっ」
息を吹き掛け、思い切って口にしてみれば、焦げ目は香ばしく中はとろりとしていて、不思議な食感だ。
「これはこれでイケるけど、お好み焼きとはジャンルが違うなぁ」
食べながら感想を述べる辰に、蘭月も「下町のおやつって感じやね」ともぐもぐ。
「お好み焼きは色々なものが一緒に摂れますから……主食かしら?」
「ちゃうねんお姉さん、お好み焼きはおかずです」
「おかず、ですか……」
「おかずです」
スパッと返す辰に、
鶫
は目を瞬かせる。
「炭水化物同士じゃないか……」
ぽつりと零す
鴇夜
は仏頂面のままだ。
しかし「庶民の食べ物だ」と言いつつ、弟が新鮮な反応でもんじゃをつついているお陰か、不機嫌という訳でもなさそうだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
メシータ
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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