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●築地・体験学習 ~挟むのは、甘い幸せ~●
玉子焼き作りに奮闘した後は、どら焼き屋の暖簾を潜る。
「「よろしくお願いしまーす!!」」
基本的な流れは、大体変わらない。
小淋も『よろしくお願いします』と紙に書いて見せた。
作業中はいちいち筆を取ってはいられないから、手話や仕草で伝えるしかない。
若干不安に思っていると、「大丈夫!」と彩葉が口許に笑みを浮かべて見せた。
侑
はうきうきしながら店内を見て回っている。
「いい匂いがするにっ♪」
「これから自分で作れるんだって。すごく楽しみだよね」
今でもはしゃぎ出しそうな様子で侑と
小淋
の肩をぽむぽむと撫でる
彩葉
。
彼女たちの姿を、
拓郎
はほのぼのと笑みを浮かべながら眺める。
こちらでも店での販売の様子などを見学してから、奥の厨房で職人たちが作っているところを見学。
他の一角で上生菓子などを作っている職人さんたちの手捌きも気になるけれど、今はどら焼きに集中だ。
どら焼きの皮を焼くには、この店では正方形の分厚い鉄板を使う。
熱の行き届いた鉄板で、一度に9枚の皮を焼く事が出来るという。
生地が膨らみ、程よく焼き目が付いた頃に裏返し、ふっくらと焼き上げる。
ここでも職人は簡単にやっているように見えるが、生地を均等に9ヶ所に落とし、綺麗な円にするのは結構難しそうだ。
餡を挟んで完成させるのは皮を冷ましてからになるので、皮を焼き上げた後は従業員さんに任せて屋形船で出されるのを待つ事になるようだ。
「生地は用意されたものを使うのか……」
一通りの説明を聞いて、
小鳥遊 雛姫
はぼそりと呟く。
きなこもちの普及委員会委員長を自称する彼女は、きなこ餅入りのどら焼きを作って広めたいと思い材料まで持参してきてしまったのだという。
「あら、困ったわね……」
まさかそこまで突飛な発想をしてくる生徒がいるとは思わなかったのか、白沢先生も困り顔だ。
通常、体験学習で材料や必要な器具などを参加者側が用意するというケースは、事前に知らされているもの以外にはない。
店側も学生に学んで貰う為にと好意で引き受けている部分も多いので、余計なものを持ち込む事は却って迷惑になってしまう場合もあるのだ。
それでも白沢先生の交渉の結果、余るであろうどら焼きの皮は雛姫が作りたいどら焼きの為に分けて貰える事になった。
じわじわと暑い、鉄板の周辺。
ここに手際よく生地を落としていくのだけれど。
「うなーっ、またくっ付いた!」
量も形も均等に、また形を整える時広げすぎないようにしないと生地同士がすぐに繋がってしまう。
「難しいよー、早く食べたいにっ」
「平気平気、焼き色は綺麗だし、私たちで食べる分には全然問題ないよ!」
じたじたする侑を、まあまあと彩葉が宥めて。
「……これは……難しい」
隣の鉄板でも、拓郎が悪戦苦闘している。
「これはねー、慣れも必要だと思うけど、後で膨らむからその分の隙間も考えておかないと、生地同士が合体しちゃうんだよ」
「な、なるほど……」
「まあでも、売り物にするんじゃないんだから、気楽な気持ちでやった方が上手くいくんじゃないかな?」
お菓子作りが得意な彩葉のアドバイスで、慎重に生地を落としていく。
生地が膨らんでくるにつれ、カステラにも似た甘い焼き菓子の香りが鼻をくすぐる。
「たまんないにーっ」
じたじたじた。
一枚摘んでしまいたい衝動に駆られる侑を、白沢先生は微笑ましげに見ていた。
「ふふ、今我慢しておけば、あとで食べた時の美味しさもひとしおよ」
「……先生も、我慢中……とか?」
拓郎がぽつりと尋ねると、うふふと白沢先生は口許に手を寄せてちょっと恥ずかしそうに笑った。
「ええ、楽しみで仕方ないわ」
先生のダイエットは、また明日からになりそうです。
鉄板で皮を焼く係も交代。
「リンちゃん、フォローするから。大丈夫だからね」
隣の鉄板で勇気付ける彩葉に、小淋はにこっと笑って頷いた。
ドキドキしながら、前の人の様子も参考にして……丸くまあるく、綺麗な円を9個。
「お~、上手いじゃない! 私より器用かもね」
彩葉のお墨付きを貰うと、小淋も照れたように嬉しそうな顔をした。
「……何か、自分で作ったって、分かるものが……欲しいな」
「焼印みたいなの付けとく? 先生ー、自分で作ったって目印付けたいんだけど、良い?」
じっと自分の焼いた皮を眺める拓郎の呟きを聞いて、彩葉は白沢先生に聞いてみる。
先生は従業員さんに打診して、丸印が付けられる焼きゴテのようなものを貸して貰った。
理屈やコツは分かっても、なかなか思い通りにいかないのが現実というもので。
「あ、あぁ~……」
佳奈
も綺麗な円にならない生地を直しては歪み、隣の生地との合体を繰り返して苦戦を強いられていた。
「全然ダメダメだよ~」
初挑戦の時のように、大きな生地の中に菱形模様の穴が開いている図。のような状態にこそなってはいないものの、どうしても丸くて丁度良い皮が作れない。
ちょっと上手くいっても、タイミングを逃して焦がしてしまったり。
「そんなに落ち込まないで、伊藤さん」
ヨレヨレになっている佳奈に、白沢先生が優しく声を掛ける。
「うう、やっぱりあたし料理の才能ないのかなぁ」
思わず弱音が零れると、白沢先生は眼鏡の奥の瞳を柔和に細めた。
「伊藤さん、お料理は何回も何回も繰り返しで覚えていくのよ。
どんな人でも、始めから何でも完璧に出来る人はいないわ。
だから何度も繰り返して、時に失敗して時にはコツを掴んだりして、手際や腕が良くなっていくものなの」
「先生も、沢山失敗して上手くなっていったの?」
「ええ、そうよ」
強く頷いた白沢先生が、佳奈に諦めない勇気をくれる。
「自分で作ったどら焼き食べたいもん!」
「その調子よ、伊藤さん」
「頑張って!」
先生や同級生たちの応援を背に、佳奈はめげずにオタマで生地を掬った。
「「ありがとうございましたー!!」」
元気に挨拶して、店を出る生徒たちと白沢先生。
「それじゃ、私たちはこのまま船宿の方へ行きましょ」
先生が上機嫌なのは、決してどら焼きが楽しみな訳じゃ……ちょっとは、あるかも。
「……あ……荷物、持とうか?」
大分荷物も増えたので、拓郎は小淋たちのお土産袋などを請け負った。
「志波君、気が利くっ!」
『ありがとうございます』
「……いや、これくらい…………?」
女の子たちに礼を言われてほんのりはにかんだ拓郎だったが、背後から視線を感じて振り返ってみる。
勿論、何もいない。
「……?」
「どうしたの、しばっち」
「いや……」
すっと寄って来た彩葉に、腑に落ちない顔をする拓郎。
「……誰かに、見られてた気が」
「ん~? それは多分、気のせいだよ。
それか、しばっちが可愛い女の子に囲まれるから、誰かが爆発しろーって思ってるのよ」
「……そう、か」
彼女の説明に、ある程度は納得したようだ。
(ブドー先輩……何やってんの)
店と店の狭い隙間に、ヤモリか何かのように張り付いている
武道
に気付いていた彩葉は、拓郎たちに気付かれないよう溜息をつくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
メシータ
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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