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ボランティアの面々が作業をするようになり、数日が経過した。
作業は大詰めに入っている。
「野菜と、果物と、あとお肉とー……」
病気の子でも負担無く持って遊べるように、と
曖浜 瑠樹
は軽い桐材を選んで、おままごと道具を作っている。
まないたに包丁、お鍋にフライパン、おたまやフライ返し。そして食材の類。
どれも瑠樹の手に馴染むサイズだから、きっと子供達にも丁度良いだろう。
角は、まぁるくヤスリを掛けて。
「わぁ、何かオレが口に入れたくなっちゃうよぉ」
自分で作った道具に、瑠樹は目を輝かせてご満悦。
「でも、齧っちゃう子もいるかなぁ……?」
「大丈夫さ。色は食紅とかの自然素材でつけているし、ワックスは植物油だからな。
これなら舐めても、害はないはずだよ」
吉祥寺 黒子
に背中を押してもらって、瑠樹は嬉しそうに頷いた。
「智瑜お姉さん達の、野菜や果物は順調ぉ?」
縫いぐるみや編み物を量産すべく、妥協を許さない戦いを続ける三人娘に、瑠樹は人懐こく近寄って行った。
「うん、可愛く出来たでしょ?」
遠野 まほろ
が縫いぐるみを、瑠樹の前に突き出して「こんにちは」とおじぎをさせる。
「こんにちはぁだよ。喋るトマトさん、フカフカして可愛いなぁ」
完成したばかりの真新しい縫いぐるみを指先で撫でると、ふわりといい手触り。
思わず頬を緩めれば、硬派の
毒島 林檎
ですら「私ともお友達になってね♪」と、にこりと縫いぐるみを差し出した。
「瑠樹くん、頑張ってるね。まだ暑いから、室内といっても熱中症に気を付けようね」
そうして、瑠樹に用意した麦茶を飲ませてやる林檎である。
それを見て和みながら、
宮祀 智瑜
は大きく伸びをした。
「よぉし、あともうひと踏ん張りですね。頑張りましょ~!」
おー! と上がった声で、船を漕いでいた
後木 真央
はパチンと目を覚ました。
「っぷ、寝落ちかけたのだ夏休みで良かったのだ~」
「針を持っていますから……気をつけて……」
御巫 時子
の気遣いに、目を擦りながら頷く。
「だが、あと少しで完成だな。頑張ったな、真央」
八神 修
は感慨深げに、努力の結晶とも言うべき刺繍を眺めた。
「人間は自分のためだけじゃ、頑張り続けるの難しいと思うのだ。
好きな人とか物とか約束とか……そう言うのが頑張る力になると思うのだ」
「約束、か。ええね、そういうの」
随分少なくなった刺繍糸を選り分け、
マリベル・ロイス
はせっせと手を動かす。
バイタリティの固まりのような真央が、素直に羨ましい。
「主やその被造物のために働けるのは、私にとって無上の喜びなのです」
キリエ・オーラティオ
は、どこまでも真摯だった。
「真央ちゃんは好きな人と好きな事しか出来ないのだ我儘なのだ」
唇を尖らせる、真央。
本当は千代子と一緒に編みぐるみも10体ばかり、作るつもりだったが無理だった。
拝島 薫
に泣き付いたら、余暇を見つけて協力はしてくれたが、見事に造形が崩れたキモぶさぬこ人形を渡されたので……自分で頑張るしかないようだ。
「あまり無理してはだめよ? 風邪をひいたら、千代子夫人のお見舞いに行けなくなるわよ」
刺繍をしながら、色々健康相談に乗ってくれた
蒼澄 永姫
も助言する。
「うぅ……それは困るのだぁ~」
「私も、お手伝いしますから……」
あふり、と欠伸を噛み殺しながら、時子が微笑みかけた。
●
「猫の毛は、こう筆先をグッと押さえて、絵の具を限界まで乾かす。
そして引っかくように、素早く描いていくんだ」
旅鴉 月詠
の教えに倣い、
綾辻 綾花
はプレイルームの壁に、トリックアートの猫を描く。
丸くなって寝ている姿や、後ろ姿、甘えてすり寄ってる姿。
プレイルームのテーブルや、本棚、手すりの上を歩く猫達の気ままな姿に、きっと子供達は癒されるだろう。
入り口には、案内板を持ってる気取った猫。
「ふふ。まるで
ねこの王国
の住民みたいですね」
ろっこんの力で、理屈は頭に入っている綾花だが、実技は少々心もとない部分もある。
そんな時には月詠が、何かと指導してくれた。
そのかいもあり、まるでそこに本当に居るかのような、リアルな猫達がプレイルームに現れた。
「夜空の一角を作って、蛍光塗料で星を描いて光らせるのも綺麗だと思うんですが……月詠さん、どう思いますか?」
「天井画か……いいと思うよ。それこそトリックアートで、本当にサンルーフに見えるようにするのもいいかもね」
腰に手を当てて若き芸術家が言えば、夢も現実味を帯びる。
綾花は満天の星に思いを馳せて、空を仰いだ。
綾花に教える一方で、月詠は精力的に自分の作業をしていた。
リハビリに励む子供達の姿を写真で撮り、仔犬と駆け回る、躍動感に溢れる少年のコラージュとして組み上げる。
これを見て、子供達はどう思うだろうか?
きっと、励みになるに違いない。
コラージュには、リハビリを諦めてはいけないというメッセージが籠められていた。
他にも、沢山の絵を彼女は寄贈するつもりだ。
見るものが安心できるよう、パステル調などの淡く優しい色を選んで描いた絵は、きっと暖かさを感じさせるだろう。
「病院といえば白だ。
光や清潔感を与える色だが、白という色は『何もない』を表し無機質で冷たいという印象もあるのだよ。
光と闇は同じもの。どんなに白で覆っても、内側は冷たく暗いまま」
真剣な眼差しで、耳を傾ける綾花に、月詠は軽く微笑んで見せる。
「分かりづらいかい?」
「ええと、何となくなら……白は無彩色(彩度が0という事)ですし」
「そうだね。例えば、雪の中に埋もれた自分を想像したら、イメージしやすいかな」
言うだけ言うと、月詠はまた自分の世界に深く入り込む。
それは、様々な華が生けられた花瓶というギフト、或いは向日葵を敷き詰めた光溢れる『太陽の畑』。
柔らかな木漏れ日の中で遊ぶ栗鼠(リス)、揺れる水面に遊ぶ雀。
どれも素朴なようで、月詠の鋭い観察力と、類稀な表現力があるから形に出来る世界。
「アロマテラピーもアニマルテラピーも、実物の方がいいんだがね。視覚だけでも、少しは効果があるだろう」
「ただ描くだけじゃなくて、色々と考えているんですね……」
感嘆の息を吐く。
数日、一緒に絵を描いただけ。
それでも沢山の事を、綾花は彼女から学んだ気がした。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月15日
参加申し込みの期限
2014年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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